燃えつきた涸沢カール

2007年10月29日 | mountains
紅葉の見頃は沢渡温泉や坂巻温泉でした

今日は人も少なくなったと思い、ジョギングを兼ねて涸沢カールに行ってきました。


朝の上高地、クソ寒いのに短パンですか?

10:05 上高地発
11:05 横尾
12:26-13:54 涸沢
15:06 横尾
16:23 上高地着

今週も諏訪湖畔を走りたかったけど、今日は諏訪湖マラソンが行われているのでダメです。
山にも行きたかったし、先週買ったMERRELLの試走、上高地から横尾のかったるい区間に意味をもたせる為にJOGです。
しかも高地トレーニングですよ

計画性のカケラもない思いつきなので出発は10時になってしまった。上高地-横尾の往復なら2時間ぐらいで走れるはずだから問題ないけど、涸沢の様子見に行っちゃったからアホですわ。

山の上のほうは真っ白!

岳沢・奥穂

前穂

表銀座

走り始めて直ぐに息が切れだす。
あれ?いつもと同じペースなんだけどなぁ??と不思議に思ったけれど標高1500mあるんだった。
もっとゆっくりにしないとそりゃ酸欠になる。走り始めて15分ですでに高山病。

明神を過ぎた辺りから体も慣れてきて楽になる。少しずつペースを上げていく。
徳沢でジロジロ見られて毛色の違う変態と思われたらしい
横尾でも遠巻きに見られ居心地悪いので涸沢に向かう
走るのってそんなに変か? 帰りは絶対に治山運搬路で帰ろうと決心!

本谷橋は外されていた


今月初めに行った本谷右俣カール。その時と全然色合いが異なる。





テントは1張もない。
涸沢ヒュッテは小屋仕舞が整っていたけど喫茶はやっていた。
800円のラーメンを注文。今日はカロリーメイトしか持って来ていなかったので

おにぎりはサービス

ラーメンを持ってきてくれたおねーさんもランニングをするらしくしばしお話をする。
厨房で「マラソンランナーが来た!」と言われたのを聞き逃さなかったぞぉ!(笑)
そして食後の昼寝。暖かいので表のテラスでひっくり返る。





上に登りたい気持ちもあるが、来た道を引き返す。
途中すれ違う人達に「朝、走っていた方ですよね。」と各々違う人に何度も声をかけられる。
相当目立っていたらしい
降りはなるべく歩いて膝を労わりたかったのになんだか走らなければいけないような気分
コケないように気をつけながら横尾まで。
徳沢の手前の新村橋を渡り、治山運搬道へ。
誰も歩いていないので走りやすい。しかし明神を過ぎると人が増える・・・。
しかも人だけではなくサルまでも・・・。

やっぱり観光客にチラチラ見られることが多々あり、その顔は「なんで(走ってるの)?」と不思議そうだった。サルはそんな顔はしなかった。


わずか数時間で雪が融けたなぁ。

山靴買った

2007年10月22日 | mountains
日帰り登山が多いのでこんな靴を買ってきました。
機動力アップが目的です。
しかし浮石だらけのガレではくるぶし痛そう・・・
日帰りの時は荷物も軽いしこの程度の靴で十分だと思う。
他の人にも当てはまるかは不明

MERRELL CHAMELEON II GORE-TEX® XCR®
ソールはVibram。

他に用途はいろいろあり、日帰りソッコー登山はもちろん、沢登りの下山時に履いたり、残雪期の山スキーアプローチシューズとしても。マラソンも走るので、冬場の降雪時の練習としてこれを履いてジョグしたり。

って、散財の言い訳みたいになってしまった・・・
ついつい財布の紐が緩んで、他にも 雪山用のパンツやら・・・・・やら・・・・も買ってしまった

彫刻の山 燕岳

2007年10月15日 | mountains
6:09 登山口
8:47 合戦小屋
10:19 稜線
10:55 燕岳山頂
11:35 燕山荘(昼食)
13:43 蛙岩
14:30 下山開始
17:06 第一駐車場

前日の天気予報は「曇りのち雨」。夕方になって「曇り」。
降水確率もコロコロ変わる。しっかりしてもらいたいものだ。
天気図を見るとそんなに天気が悪くなるようには感じなかったので仕事が終わってから中房温泉に向かった。
翌朝には予定が合ったrommyさんと待ち合わせです。

中房温泉に向かう道中、カモシカの親子、ハクビシンのカップルに遭遇。次はクマにでも遭うのではないか?と思っていたが、その後は何も遭わずに第一駐車場に到着。
暗すぎてどのような向きで車を停めていいのかもよくわからない。
携帯の電波は届かないし、ラジオも持ってくるのも忘れた。・・・寝る。

5時起床。
まだ夜が明けない。数台の車が第一駐車場に入ってくる。
それでも駐車スペースの空きが多い。
あまりいい天気ではないという予報でみなさん遠慮しているのだろうか?
暗闇の中、準備をしているとrommyさんがやってきた。長野マラソン以来半年振りの再会です。
辺りが明るくなってきてから出発。公衆便所わきのポストで登山届を出し、まだ暗い登山道へ。


しばらく登るとガスに巻かれ、「やっぱり天気悪いのかなぁ」とちょっと残念な気分。
しかし標高1800mを過ぎた辺りから雲の上に出て、広がった雲海の上にひょっこり顔を出す八ヶ岳や南アを見ることができた。



登山道は休憩ベンチも多く、とても整備されており歩きやすい。標高2000mぐらいから紅葉も見られるようになる。





降ってくる登山者の方々に「上は展望もよく、いい景色ですよ。」と言われ、楽しみにしながらゆっくり登っていく。
合戦小屋に到着。
時間も早いのでストーブを出し、お茶を入れる。天気もいい。

30分の休憩の後、燕山荘に向かって出発。
表銀座の稜線をチラチラ見ていたら・・・・・。
稜線に出てから、『槍・穂高、裏銀座のパノラマに圧倒』という絵を期待していたが、フライングで槍がこんにちは。



稜線直下の紅葉はもう終わっていた。
燕山荘の下の斜面にはサルの群れがいた。ケツ真っ赤っか
稜線に出ると、茶・黄・赤の北アルプスが一望!


槍・穂高連峰から裏銀座 click拡大

昼食より先に山頂を目指す。


山小屋からみる山頂方面の巨石が白く筋はいってデカイ霜柱のように見える。


この方、アコンカグアもこんな感じにガシガシ登っていたのでしょうか?

山頂で他の登山者と写真を撮り合い、再び北アの風景に見入る。


立山・剣岳、後立山方面 click拡大



お腹が空いたので山小屋へ移動。
袋ラーメンに卵を加えた簡単な昼食にモツ煮とビール。秋の北アを見ながらいただきました。

散らかし過ぎ?

天気もますます良くなり、風も弱く10月中旬の北アの稜線とは思えないぐらい暖かい。
昼寝したくなってしまう。

昼食後、蛙岩まで稜線を散歩。
蛙岩ってゲエロイワって読むんですね、知らなかった・・・
ゲロ岩の標識があるけれどどの岩がゲロ岩だかよくわからん・・・
冬季ルートのトンネルを通ってゲロ岩(たぶん)の上に登っちゃいました。
自分、さっきビール飲んでなかったっけ?



いろんな形の花崗岩が楽しい。ゲロ岩が蛙で通るならば他の岩も何かに当てはめることができそうだ。

有名なイルカ岩 まんまです

トド?

ターバン巻いたインド人?

斜め後ろから見たブタ?



5本指ソックスを裏返しに履いている!!


そろそろ下山しないと秋のつるべ落としの刑にあってしまうので、名残惜しいが稜線を後にする。

合戦尾根

合戦小屋で帰りも休憩。
日の入、10分前に駐車場に着く。中房の日帰り温泉は終わってしまっている様子だったので、有明荘へ移動。
ここも「日帰り温泉終了」の看板が出ていたがフロントのおじさんが手招きして入れてくれた。
ありがとうございます

温泉でさっぱりして豊科に向かって車を走らせる。
すると途中で黒いものがガードレール沿いに動いている。車でそっと近寄るとツキノワグマだった。
しばらく車を停めて見入る。
意外とちっちゃいんだな、子熊かと思った。
でも怒らせると強いんだろうな・・・

燕岳、奇岩がいっぱいあって独特な雰囲気が楽しかった。また通いたい山が一つ増えた!

本谷・氷河公園紅葉狩り 後編

2007年10月08日 | mountains
11:38 天狗池
12:30 槍沢・天狗原分岐
13:25 槍沢ロッジ
14:50 横尾
15:43 徳沢
17:14 上高地バスターミナル

天狗のコルからの景色を一通り写真に収め、時間がギリギリになりそうだが南岳山頂を目指す。

槍ヶ岳

南岳

北穂

横尾尾根

が、南岳山頂付近の分岐に人影がどんどん増えてくる。
槍ヶ岳から来た団体に遭遇か?
皆がキレットに向かうとも思えないし、この時間で南岳小屋に宿泊するとも思えない。
登山道渋滞で思うように下山できないかも。
天狗池で逆さ槍もじっくり見たいし、『二兎を追う者・・・』というからここは一度行ったことのある山頂を諦め、2850m付近で引き返し氷河公園に向かう。
あと標高200mだったのにな・・・

下山と決まったら天狗池に向かってガンガン下がる。
氷河公園の紅葉が綺麗だ。






で、去年来たくても来られなかった天狗池に到着



よく見る写真

やっとこ逆さ槍を見ることができた。満足じゃ!
天狗池を去るときに写真を撮っている人の邪魔になるのではないかと軽く恐縮しながら足早に登山道を槍沢・天狗原の分岐へ向かう。

遠めに見た分岐付近の紅葉も綺麗そうだ。



近づくと・・・




さあ、後はひたすらくだるだけ。
翌日の天気が悪いという予報にも負けずに登ってくる人が多い。おいら、根性ないのかなぁ?
北鎌をやった人と途中から一緒に歩く。さすがにバリをする人の歩みは速い。
北鎌情報を仕入れながら槍沢ロッジに到着。
このペースだと上高地に着いた頃には帰りのバスターミナルの行列は河童橋まで伸びているかもしれない。
時間稼ぎにビールで一人宴会する。
そして千鳥足で横尾に向かう。
槍沢ロッジ近くの槍見、槍見河原でも槍の穂先を見ることができた。
そういえば槍沢を歩く時はいつも猛烈に雨(去年は途中から吹雪)が降っているんだった。晴れた槍沢を初めて歩いた。

槍見から
槍見河原から

横尾、徳沢、明神とダラダラ休憩し、時間をかけながら上高地へ向かう。
まったくかったるい道である。
そして日が暮れた頃に上高地到着。案の定河童橋まではいかないまでもすっごい行列。
沢渡行き最後尾

当然並ばず、バスターミナルのベンチで休憩。
終バス狙いで他の登山者と談笑したり食事をしたり。
南岳ピーク、行けたな・・・

GPSのログを見ると1日で40.7kmも歩いたらしい。ホントなのかなぁ?

*今回のコースの中にはバリエーションも含まれています。
ここで私が言うまでもありませんが、行かれる方は途中エスケープすることも出来ませんので自身の技量・体力・装備と相談の上行かれるようご注意ください。
また自然を傷つけないように。高山植物を踏まないように。

本谷・氷河公園紅葉狩り 前編

2007年10月08日 | mountains
体育の日ともなれば紅葉狩りに出かけるのが毎年の恒例になってしまった。
今年も涸沢に行こうと思ってはいたものの「涸沢小屋」や「涸沢ヒュッテ」のHPを見るとまだ早そうだったのでもう少し標高をあげることにした。
昨年の連休に爆弾低気圧のおかげで行けなかった氷河公園、天狗池にリベンジです。
7・8日の休みで8日はまた荒れた天気というので、日帰りです。

10/7
5:26 上高地バスターミナル
6:27 徳沢
7:03 横尾
7:41 本谷橋
8:09 涸沢出会い
8:36 二俣、本谷右俣へ
9:19 カール末端
10:48 天狗のコル
11:15 2850m付近引き返す
11:38 天狗池
12:30 槍沢・天狗原分岐
13:25 槍沢ロッジ
14:50 横尾
15:43 徳沢
17:14 上高地バスターミナル

前日6日の仕事が終了すると同時に沢渡へ向かう。
昨年は沢渡駐車場の空きが無くて右往左往したが(金曜の夜から来ている人も多いから仕方ないけど・・・)、今年はすんなり第一駐車場に停めることができた。

朝4時半にきちんと起床。眠いが今日は気力も充実しているらしい。
ガサガサと支度をしていると、一人のおじさんにタクシーの相乗りをお願いされた。願ったり叶ったりで上高地に5:15到着。
まだ夜明け前の上高地出発。そのうち明るくなるだろうとヘッ電つけずに歩き始める。
かったるい梓川沿いの道、何度も歩いたことがあると、もはや風景を楽しむことすらできずやっつけ仕事的に邪険にしてしまう。早足でとにかく歩く。
横尾からはようやく山歩きっぽくなる。先日ブログをいろいろ見ていたらこの登山道でツキノワグマに遭遇した人の話が出ていたので熊鈴を手に持ち鳴らすが、人の往来が多いので抜かせてもらう時のクラクション代わりになってしまった
本谷橋に到着。
休憩している人に注意される前にさりげなくそのまま左岸を突き進む。
×印があるがしばらく行くと旧道の○印が出てくる。
こんな感じに。

そして人の目が見えなくなってから入渓。
真正面には北穂がデンと鎮座。



沢靴を持ってきていないので岩から岩へピョンピョン飛び跳ねたり、巻いたり、大岩をフリクション効かせてよじ登ったりして進む。
しばらくすると涸沢と出会う。

ホントにである。

ガンガン登っていく。途中で単独のおっちゃんと男女ペアチームに出会ったが知らない間に視界から消えていった。

 

そして二股に到着。先行者が左俣へ行くのが見えた。僕は右俣へ。

本谷左俣

本谷右俣

①で行けばいいのに、あえて②でへつる 
こういった無駄が楽しい!

右俣へ入ると滑りやすい岩が多くなる。
こういうのが滑る

振り返ると屏風が

登っていくにしたがって、どういうわけか岩の上にう○こが乗っている。
サルのものなのだろうか??

ここを越えればカール末端

そしてドーン!


黄金平からカール click拡大

へいらっしゃい!状態で差し出された風景に目玉もドーン。紅葉にはちょっと早い?

伏流水で水を補給し、藪に突入。
そしてこの風景、再びドーン!・・・・・・でもあそこを登るのか






前方を見ると先行者が2名いる。2人とも単独行のようだ。

天狗のコルへの詰めは急斜面のザレ・ガレ。
あぶない。
かなりの傾斜

もうちょい。
一般登山道の登山者が見える。

先行者2名をぶっちぎり、天狗のコルに到着。
休憩していた一般登山道の人達に拍手された

長くなったので続く