宝剣岳とったど~!

2006年06月30日 | mountains
駒ケ岳神社で今日の登山の無事をお祈りし、スパッツをつけていると駐車場で隣に車を停めていたチーム中高年の3人に声を掛けられた。
「一緒に行きましょう!」
ということで一緒に出発した。そして運動靴で来ていた赤帽さんも道連れに。
チーム中高年は群馬からやってきたらしい。けっこうなベテランだ。赤帽さんは登るつもりはなかったらしいが積荷が早く終わったので時間を持て余した登山。
いろんな人がいます。それもおもしろい。
雪原を八丁坂にむかって歩いていく。積雪量はまだ1mぐらいありそうだ。そして急登が始まった。
キックステップで登っていく。今日の千畳敷はロープウェイのガラガラ度からもわかるように人が少ないようだ。先頭を任せられたからしっかりとした足場を作ってあげないと後ろの4人が滑って剣ヶ池まで行ってしまう。膝にくるんだよね、キックステップ。
思ったよりも大した急登でもなく雪の切れ目に辿りついた。後は乾いた登山道を歩くだけ。しかしチーム中高年&赤帽のペースは思ったよりも遅い。花の写真を撮りながらゆっくり進む。ミヤマキンバイ、コイワカガミ、ハクサンイチゲなどが咲いている。約1時間かけてようやく乗越浄土に着く。じぇんじぇん疲れてません。汗すらかいていない。
チーム中高年&赤帽はそのまま中岳を越えて木曽駒ケ岳に向かうらしい。僕はちょっと失礼して先に宝剣岳へ向かった。
さすがカールの上部だけに見るからに岩岩している。始めは普通の登山道らしいが上のほうは岩ゾーンになっているようす。キバナシャクナゲが綺麗だなと思えるうちはよかった。次第に持っている2本のストックが邪魔になったので登山道に捨てて先を急いだ。そして鎖登場。しかし鎖なぞ使わない。三点確保でガシガシ登るべし!
途中右手がスッパリ切れ落ち、且つ幅が30cmぐらいの場所があったが知らん知らん、三点確保で登るべし!そして宝剣岳の山頂に着いた。
狭い山頂である。2つの祠に挟まれた一番高くて大きな岩の上に登ろうとすると手がかりがない。いやあるんだけど皆さん同じように登られるようで岩がツルツルに磨かれており手が滑るのだ。ザックをおろし再度アタック!ビブラムソールを駆使して登りきりました。真の宝剣岳のピークの岩の上で仁王立ちし、
「宝剣岳、とったどぉ!」
と天に腕を伸ばし叫んでみた。ライオンキング+濱口優です。
山頂には誰もいないし、視界には10人ほどしか人が目に入らなかったので一人芝居です(笑)
しかし我に返り360度見渡すと、おっかないことに気づいた。僕は何気に高所恐怖症の気があるのだ。東京タワーの展望台の床が一部ガラス張りになっているのですがその下に網が張られているとわかっていてもガラスの上に立つことが出来なかった男です。
すぐに立っていた岩に腰掛けた。せっかくなのでしばらく高いところから風景を眺めていたが、尻の辺りがムズムズする感じがして落ち着かないのでやっぱり大岩から降り安全な場所へ避難。そして写真だけ撮り、すぐに下山。帰りも当然鎖は使わず三点確保で降りるべし!途中で先ほど捨てたストックを回収し、先行しているチーム中高年&赤帽を見ると中岳を登りきる直前であった。追い付こうと登山道を急ぐと天狗荘の裏にコマクサを復活させようとするゾーンがあった。石で囲んだ花壇の中で温室育ちのコマクサの葉がチョロチョロ生えてきていた。いつから中央アルプスのコマクサはなくなってしまったのだろうか?
丘のような中岳を越え、そして丘のような木曽駒ケ岳山頂に着く直前でやっとチーム中高年&赤帽に追い付いた。


宝剣岳の登山道を上から覗く


宝剣岳から空木岳方面


宝剣岳から千畳敷

つづく

一転して・・・・

2006年06月29日 | mountains
6月29日は株主総会の日!前々から休日を確保していた。
昨日、天気予報を見ていたら「とても天気がいいよぉ」と言っていたのでお出かけ日和なんだと気分よくしていた。最近の休日は天気が悪く山にも行けてないのだ。
「ん?」
ちょっと引っかかった。
休日で晴れなんだよな。
山に行っちゃおっかなぁ。どうせ僕の議決権数なんかたかが知れてるし。蒸し暑い都内をスーツ着て歩くのもなんか辛そうだ。おまけにその会社の株などすでに持っていない。
という訳で議決権の行使はネットで済ませ急遽山に行くことになった。
さて山の選定は・・・・平日だからな。休日なら混み混みの山でわりと近いところがいいなぁってそんな山あるのか?
ありました。山が込むというより休日は普通に2時間待ちになるディズニーランドのアトラクションのようなロープーウェイを持つ山。宝剣、木曽駒ケ岳。

8:01 菅ノ台駐車場着。
8:20 バス乗車
9:00 ロープーウェイ乗車
9:10 千畳敷カール着
9:20 千畳敷発
10:20 乗越浄土着
10:35 宝剣岳山頂着
11:05 中岳山頂着
11:24 木曽駒ケ岳山頂着
   (昼食)
12:16 木曽駒ケ岳山頂発
   (巻き道経由)
12:52 乗越浄土着
12:58 9合目着
13:00 勒銘石着
13:02 伊那前岳
13:05 勒銘石着
13:? 乗越浄土着
14:11 千畳敷着
※すんまへん。時間をきちんと記録していませんでした。デジカメ写真の時間から拾いました。

さすが平日菅ノ台駐車場は車がガラガラ。今日はロープウェイは休業ですか?と聞きたくなるほど空いていた。

駐車場の前にあるバス停からバスに乗る。いろいろ車内放送が説明してくれたがお地蔵さん平しか印象に残っていない。
ずんずんバスは山道を進んでいく。遠くに宝剣岳が見えた。その時初めて気が付いた。家の玄関に軽アイゼンを置いてきてしまったことを。参ったなぁ。カールの底はけっこう雪がありそうだ。八丁坂が登れるか心配になった。というのも登れなかったら単なる観光客の一人になってしまうからだ。
しらび平に到着し、ロープウェイ出発までしばし待つ。さすが平日パワー!待ち時間はほとんど無い。バスもそうだったがロープウェイも空き空き。
ロープウェイにのるとそれまでわりと遠くにいた宝剣岳がだんだん近づいてきた。
着きました、千畳敷カール。

雪が多すぎです。

つづく

霧が峰ハイキング

2006年06月18日 | mountains
梅雨とはいえ、毎週毎週よくもまあ日曜日に雨が降るもんだと思う。
まるちさんの記事を読み、インソールがとっても欲しくなってしまったのでモンベルへと赴き買って来ました(たぶん同じものだと思います)。ついでに雨の日用のグローブも(カヌーのグローブ使えるかな?)。

その帰りに霧が峰へ寄ってきた。スズランを見たかったのだ。
今日は諏訪周辺だけ晴れという不思議な天気だったため、雨具は要らなかったが時々昇ってくる雲から雨がポツリポツリと降られた。


スズラン、なんともかわいい花です。


レンゲツツジ、山が赤く染まっていました。


サクラスミレ。


アヤメ、蕾が多くもう少し後です。


アマドコロ、スズランと一緒にウジャウジャいました。


これもアマドコロでしょうか?

物理的より化学的に

2006年06月09日 | mountains
登山を趣味にしているおっちゃんと話をしている時にその流れから、
「君は山でダニに喰われた経験はあるか?あれは嫌なもんだよ!」
と言われた。
それに対して僕のマダニ対策を教えてあげた。

僕もマダニに喰われた経験があります。しかし早めに気がついた時はさほど大きな被害を被ることはなかった。
皮膚科に走って、皮膚を抉ったりするのはそれはそれで痛そうです。自分でピンセットで取るなどという行為もダニの頭を残しそうなのでしません。
僕のマダニ対処法は無理矢理ではなく、ある薬を使ってマダニを退治します。
そのある薬とはフロントライン。動物用医薬品なので心配な人にはお勧めしません。このフロントラインのスプレータイプの液体を直接綿棒でマダニ君に塗ってあげると知らないうちにポロッと落ちています。大概はそれだけで済んでしまいます。ひどい痒みが出たということも記憶にないです。
今の時期の山にはダニが多そうですから楽しい山行の為に必ず携帯しています。

注)同様に使用される方は自己責任でお願いします。

加速度増して咲いてきた

2006年06月06日 | mountains
先週の山スキーでの登りの途中、猿倉からの林道でようやく大雪渓方面にも春が訪れたらしく、ポツリポツリと花が咲き始めていました。

ショウジョウバカマ

実はこれだけです!
あとはキクザキイチゲがつぼみの状態でわんさかいました。梅雨の時期になったら見忘れた春の花を探しにまた白馬尻まで来ようと思います。
和田野から猿倉にかけては先々週の時には咲いていなかったマイヅルソウやサンカヨウも見られました。

マイヅルソウ
サンカヨウ

今年は花の咲きが遅れているなぁと感じていましたが後立山の麓は徐々に追いついてきているようです。

白馬岳 リベンジ

2006年06月03日 | mountains
悔しさ炸裂の白馬岳スキーから早10日。ピークにこだわっているわけではないが今日は初めて白馬岳ピークを目指した。猿倉駐車場(1250m)、白馬岳ピーク(2932.2m)。標高差1682.2mは日帰りでは結構ハードだ。スキーを使わなければ山頂や稜線でゆっくりできない。
今回はかなり気合が入っていた。体調も寝不足ではあるがまあまあ調子がいい。当然稜線では焼肉をすることにしていた。大町のジャスコと西友が24時間営業なのでクーラーボックスだけ用意すればいい。とても助かります。

6:15 猿倉出発
7:25 白馬尻
11:00 頂上宿舎
   (昼食)
13:15 白馬山荘
13:25 白馬岳山頂
14:10 滑走開始
15:15 猿倉駐車場  

10日前と比べると猿倉からの林道の雪はかなり減っていた。僕はアルペンブーツを好んで山スキーでも使っているので今日は通常の登山靴を履き、アルペンブーツは背負った。今日の雪はシールを使えるような雪ではない。アイゼン歩行をずっと強いられた。
白馬尻では山小屋の土台を発掘するのに懸命であった。

平日だけに白馬大雪渓とはいえ、歩いている人は少ない。支流の沢に入った人もいるようだ。前方でボードを担いで歩いている人が1人。後続に見られるボーダーでもスキーヤーでもない人が1人いるだけだった。途中で追いつかれてお互いに写真を撮り合った。サンクス。

久しぶりの登場です。

杓子方面から落石がガラガラ音をたてて時々落ちてくる。去年大崩落があったからあまりガラガラ音がするとドキッとする。しかしこの時期の大雪渓では落石は珍しいことではない。当たらないように注意するしかない。
途中、避難小屋をやや下ったところで山小屋の人達が杓子からのトラバースルートを作っていた。それはとてもありがたいことですが、削った雪を結構な大きさのまま斜面の下に向かって投げ捨てるのは止めてもらいたかった。直径30cmぐらいの雪の塊が僕の左右1m以内をがんがん通り過ぎていく。「3回まで当たってもいいな?」ってそんなわけにはいかないだろう。当たれば下手をすれば葱平にまっさかさまである。マリオやドンキーコングとは違うのだ。
トラバースルートの脇にある雪の塊が雨あられのように投げ捨てられた。

時々ガスでホワイトアウト状態になるものの頂上宿舎に到着。その時下部でやたらと長い崩落の音を聞く。帰られるのか心配になった。ヘリが来たら考えることにする。
さあ昼食である。今日の稜線は風も無く、天気もいい。焼肉日和である。
カルビです!

スキー板、ブーツを担いで登るとさすがに疲れた。体力回復に焼肉はもってこいの昼食である。山の稜線で念願の焼肉とビールの組合せは安○亭にはないプラスαの美味さである。食後酔っ払って、しばらく昼寝。暖かくて気持ちのいい天気であった。

目を覚ますと13時。荷物を頂上宿舎にデポし、白馬岳山頂を目指す。実は白馬岳のピークは初めて行くのだ。
巨大なホテル?白馬山荘。

白馬山荘でピークまで10分ぐらいと聞き、小走りで向かう。直ぐに息が切れてしまい空気の薄さを実感。標高2900mもあるんか!
空気の薄かった白馬岳山頂

稜線は天気がいいが山腹はガスだらけ。展望はあまりあるとは言えなかった。それでも稜線歩きの好きな僕には白馬ピークから頂上宿舎までの短い距離とはいえ楽しいものであった。
白馬岳山頂への稜線
杓子岳、鑓ヶ岳
稜線で見た雷鳥

頂上宿舎へ戻り、滑走準備をした。稜線歩きに続き、お楽しみ第二弾である。登ってくるときにところどころ斜面が割れていたので斜面の左へ左へと回りこむように降りていかないと。間違えて右に行けば杓子からの落石の餌食になりかねない。
大雪渓の下部はデブリ、縦筋だらけであったがそんなに気にするほど滑りにくいことはなかった。でも今週末が最後かな?という感じだ。
林道へ出て、割と大きな沢を渡っているとヘリコプターが上空を旋回している。荷揚げのヘリではないな。さっきの崩落のパトロールかな?結構長時間の崩落だったから。
ところどころ雪の切れる林道を滑っては歩いて、歩いては滑ってを繰り返し猿倉に着いた。
帰り支度をしているといろいろな人に声をかけられる。お互いの滑走話も興味深々である。皆さんいろいろとやっていますね。


リベンジは早いほうがいい

2006年06月02日 | mountains
有給とって白馬岳リベンジに行ってきました。
平日の猿倉はガラガラ。
でも個性の強いバックカントリースキーヤーが多くて駐車場で話をしているだけでも楽しかったです。
女性単独スキーヤーも数人おられ、山ヤになりきれない僕よりたくましく感じられました。