ヘルメットランナーが往く 下ノ廊下

2007年11月05日 | mountains
祝日のおかげで珍しく人並みに土日が休みだったのに肩が痛くて重い荷物は担げず、土曜日は部屋の掃除で終わってしまった。
誰だ! 四十肩だっつったの!!

日帰りなら大した装備も無く行けるので痛みも少し治まったところで、阿曾原温泉小屋も閉まってしまい、登山者が少なくなったと思って翌日の日曜日はヘルメット持参で下ノ廊下へ行ってみた。

11/4
7:46 黒部ダム発
8:59 新越沢合流点
9:44 白竜峡
10:05 十字峡
11:06 東谷吊橋
11:12-20 仙人ダム
12:14 十字峡(昼食)
13:11 白竜峡
13:51 新越沢合流点
15:28 黒部ダム着

扇沢の車中泊も寒くなったものだ。
始発のトロリーバスで黒部ダムへ。旧日電歩道へ向かうのは僕一人だけ。
前日は黒部ダムから入った人も多かったのかな?

谷底は日がなかなか差さず寒い。黒部ダム付近は紅葉がもうすでに終わっている。
先週の涸沢と違い、下ノ廊下では走る場所と歩かなければいけない場所の区別をしっかりつけないと取り返しつかないことになる。もちろん走るにしてもスピードを出すなどというのは自殺行為。集中力の持続は絶対条件です。
といっても、人間の集中力なんて持続できても数分ですが・・・

コースの半分以上は歩いたにも関わらず、近年高所恐怖症を克服しつつある僕ですが、高度感からくるプレッシャーによる疲労は通常の倍に感じられた。
ここを「走る」と聞いただけで青筋を立ててお怒りになられる方もおられるかもしれませんね・・・

行きの擦れ違いは5パーティ、9人のみ。帰りは皆無。静かなものです。


新越沢、でりさんどうやって遡行していったのでしょうか?

黒部別山沢・白竜峡間で転落したと思われる熊の死体あり。熊も転落する黒部の魔人。
あの上から落ちてきたんだな。

生命線短かったから仕方が無いか・・・

十字峡では黒部川まで降りてみた。間近でみるとけっこうな迫力。
注)岩、滑りやすい。
アップになりすぎて十字に見えない

吊橋高いなぁ

半月峡と大太鼓、刳り貫き加減が似ている。高度感はどちらもあるな。
抉れてる

これぐらい高い。大太鼓はもっと高い

東谷吊橋を越えて仙人ダムへ。
この辺りの紅葉は特に見ごたえあった。





仙人ダムから黒部ダムに帰るよりも欅平に抜けたほうが早そう。
登山道も仙人ダム・欅平間の方が歩きやすいと記憶している。
ただ、紅葉ピークの欅平に行っちゃって、16時01分までのトロッコが予約でいっぱいで乗れないとなると、大糸線の終電が早いので信濃大町まで今日中に辿り着けない。
それ以降のトロッコなら国道148でヒッチハイクするしかないか・・・


仙人ダムから来た道を引き返す。ダムの対岸には仙人小屋方面の新道が見える。

帰りはゆっくり歩いて戻る。


往路では無意識に谷側の右足に無駄に力が入っていたらしく、復路ではどうもその名残で谷側に寄ってしまう。怖い怖い。


再び十字峡。昼食を食べていると人の声が聞こえてくる。誰もいないのに・・・・
やめてくれよなぁ

白竜峡がいいね。綺麗だ。
写真をいっぱい撮ってしまう。











時々河川敷に降りて誰もいない黒部川を満喫。


岩は水玉模様

鳴子沢付近を歩いていると魔人側の土手を熊がのっしのっし歩いていた。この辺りは断崖にも関わらず熊の巣なのか?

逆光で前がよく見えない。
熊鈴をジャラジャラ鳴らしながら黒部ダム下へ。
ダムの上までの最後の登りにトドメをさされた。もう腿はパンパンだ。
おもわず途中で「まだ(登りが)あんのかよぉ」と独り言。

ギリギリになると思い、行きに扇沢で最終バスの時間を確認しておいたが、意外と早く黒部ダムに着いた。
阿曾原温泉小屋まで行けたかもしれないな。
もう閉まっているけど

また来年、再訪することにしよう!

注)この記事を見ても感化されて真似をしないように。下ノ廊下はゆっくり歩いたほうが安全で楽しいです。
数日前も落っこちた方がおられたようです。お悔やみ申し上げます。

熊を・・・

2007年11月04日 | mountains

倒した!











・・・と言いたいところですが、
熊の転落死です。
みなさんも気をつけましょう!

先月から熊を見る機会に恵まれ?、今日も写真の熊以外に、生きたものをもう1頭見ました(50mほど離れていましたが)。
見入っちゃって、コンデジONして撮ろうとした時には藪に消え、今回も写真はありません

秋は熊さん活発ですね。

生き物の死体を載せるのは趣味が悪いですか?