瑞牆山登山

2005年10月30日 | mountains
朝眠い目を擦りながら出掛ける支度をする。
スキーでもそうなのだが出掛ける準備中に行く気が萎えるのは睡魔のせいか、それとも人と待ち合わせもしていないので罪悪感に追われていないせいか?
紅葉の時期で人が多そうなのも一つの原因か。

今日も単独行です。
9:06 瑞牆山登山道口到着
9:20 瑞牆山荘前出発。
9:43 途中の神社で御参り
9:55 富士見平小屋着
10:07 富士見平小屋出発
10:23 天鳥川通過
11:28 瑞牆山山頂着

12:30 瑞牆山山頂出発
13:16 天鳥川通過
13:31 富士見平小屋着
13:42 富士見平小屋出発
13:50 神社で御礼参り
14:04 瑞牆山荘前着

今日は荷物も軽く、時間的にもちょっと物足りなかったが、それなりに楽しかった。
瑞牆山荘を出発し登り易い登山道をゆっくり登っていく。中高年の方々が多いが若い人もカップルで結構登っていた。
林道を交差し、しばらく上っていくと登山道が二手に分かれていて左のほうへ行ってみた。
すると小さな神社が大岩に囲まれてあった。

せっかくなので登山の安全を祈願した。
その後少し登るとベンチがあり、更に15分ぐらい登ると富士見平小屋に着いた。
ずいぶん休憩場所が多いと感じる。
せっかくなので一休みする。
さほど疲れてもいないので休憩も苦痛になり、10分ぐらいで出発。
これからどれほどの勾配が待っているのだろうと思っていたら、トラバースした後斜面を降りていく。
あれあれ?
川に出ました。紅葉が綺麗です。

川を過ぎるとやっと登山という感じの急登がはじまった。
うん、こうでなくては!
しかしここの花崗岩、大岩で脆く滑り易い。
皆さん結構コケていました。(実はおいらも下山の時に調子に乗ってコケちゃいました。)
写真の風景に???

大岩が転がらないようにしているのだろうか?(ムリです!)

これは転がってきて割れたのか?

桃が割れたみたいだから桃太郎岩と名づけることにしよう。
頂上は人込みの最中・・・ガスってるし。
まあいい、ご飯を食べよう!
お昼ごはんはビール350ml、おでん、ウィンナーを食べた。

おいしく食べているところへ3人組のオバちゃん軍団がやってきて、隣のおっちゃんとおいらを押しのけて割り込んできた。
おいおい遠慮がないのかとおっちゃんと目で語ってしまった。
挙句の果てにこのオバちゃんらストーブを持ってきたはいいが使い方がわからないらしい。
シューシューとガスが出ているのに、
「これはライターでつけるの?」
「どうやるのかしら?」
「ライターよ!ライター!」
おっちゃんはラーメンを、おいらはビールとおでんを持って慌ててその場を逃げました。
遠くから
「今、火をつけないでくださぁ〜い!」
と言ったが聞き入れない。
一人の人が気がついたのでその人に説明し、テロ行為をやめさせた。
とんだ珍登団である。
待っていてもガスが切れる様子もないがとりあえず写真を撮って下山した。

途中、行きにお参りした神社によって安全登山の御礼参りをして瑞牆山荘までおりた。



つめかえ君が来た!

2005年10月25日 | mountains
先日注文していたつめかえ君が来た!
なんだかとっても重厚な作り。
いかにも危険物を扱う品だという感じ。
早速中途半端に残っていたガスの整理をした。
うんうん上手くまとまりました。
一般の家庭用ガスは液化ブタンLPG、寒冷地用のパワーガス(山では主にコレ)は液化プロパン、液化ブタン、液化イソブタンなどの混合ガスLPG。
使い分けないとボンベの容器が爆発しても困る。
容器の構造も違うだろう。
山使用のボンベには強耐圧使用とかかいてあるから家庭用ガスを入れる分にはいいかもしれないが、
逆に家庭用ガスボンベに山用のガスを入れると恐ろしいことになるかもしれない・・・。
夏山ぐらい気温が高ければ稜線でも一般の家庭用のガスでも充分対応できるだろうからケチくさいけどその辺で売っている家庭用ガスを詰め替えて持って行ってもいいな!
空ボンベも大事にしなくては。

残ったガスボンベの中身にいつも困っていたが…

2005年10月20日 | mountains
中途半端に残量があるガスボンベの仕様に今まで苦労していた。
新品と途中まで使ったボンベを山に持って行ったりしていたのだが正直かさばる。
新品をまっさらの状態で持ってかえってくる事も多かった。
家でもいくつも使い掛けのボンベがゴロゴロ転がっていると片付かない。
それを一気に解決してくれる代物を知りました。

こちら
『つめかえ君』とはベタなネーミング・・・・・・

ガスを扱うだけに不安はありますが、保証さえしっかりしてもらえれば気持ちだけでも安心です。(でもきっと自己責任なんだろうな)
山に行く前に補充すればいつ切れるのかと不安になりながら使用することもないし、家からショップまでが遠いおいらは時間のなくてショップに赴くことができない時に家庭用ガスカートリッジやその辺りで売っている他社のガスボンベでごまかすこともできる。
早速買ってみることにしよう。
すでに使われている方の意見も聞いてみたいです。お願いします。

追記:よくよく考えたら『つめかえ君』のNタイプはプリムス、EPI、キャプテンスタッグ、スノーピーク、コールマンT、J・FIELD、SOUTH・FIELDその他、取付け部がネジ式のタイプに適合してるということだ。
それじゃ他メーカーのボンベでも直接ストーブに接続させて使い回しができるということなのか?
それに家庭用ガスカートリッジを仲介させればNNタイプも必要ないのかな?

涸沢へ その3

2005年10月11日 | mountains
次の日の朝、目を覚ますとまだあたりは真っ暗だった。
時計を見ると4:50。
もぞもぞとテントの外に出て、空を見上げると変わらず満天の星空。
やはり星があまりにもたくさんありすぎてメジャーな正座もわかり難いぐらいだった。
寒かったがしばらく天体観測!
山で飲む朝一番のコーヒーは味が同じなのに何かが違う。違いのわかる男ならわかるのか?
空がだんだん明るくなって星が一つ一つ消えていくと御来光。
唐沢カールが赤く染まった。
紅葉に日が差したとき山は燃えているようだった。
ちょっとジーンときてしまった。
人の手があまり入っていない涸沢のこの風景はずっと昔から変わらずあったのだろう。
紅葉でこれだけ感動したのは生まれて初めてかもしれない。俺も歳をとったものだ。
写真など撮る必要はなかった(しかしちゃっかり撮っている)。
この光景はきっと一生忘れないだろう。
7時ぐらいになり、朝食の準備をしながら撤収作業開始。
8:20涸沢ヒュッテ出発。
来た道を戻るか屏風方面(パノラマコース)を行くか迷ったが今回は一度もピークを踏んでいないので屏風方面に行くこととした。
涸沢がだんだん遠退く。
遠くに槍の穂先も見える。
今日の天気も快晴で展望は良い。運の良いことこの上ない。
パノラマコースを選んだことは正解のようであった。
9:25屏風のコルに到着。
ここで重いザックをデポして屏風の頭を目指す。
ピークに人が立っているのが見えるが結構遠い。時間がかかるかもしれないな、なんて思っていたがなんとなく登っても直ぐに着いた。
360度のパノラマ。
槍ヶ岳、穂高連峰、富士山、常念山、南アルプスなどなどきれいにみえました。
屏風の頭には行かなかったが、屏風の耳で充分堪能しました。
10:30屏風のコルに戻る。途中オバちゃん軍団がコースアウトしていたので教えてあげた。来た道を間違えるその頭はおいらにとって理解不能である。
徳沢への下山道は歩きにくく必要以上に時間がかかった。
始め砂地のような滑りやすい登山道。途中から大きな岩がゴロゴロして一歩が大きく踏み出すので膝にきそうな感じ。皆さんしんどそうに歩いていましたよ。おいらもそれに漏れずしんどかったです。
12:00奥又の出会を過ぎると後は楽珍な登山道。ストック取り出してさっさと降りました。
新村橋を渡ると自衛隊の方々が列を成して歩いてきました。今回は自衛隊の人に縁があります。
12:55徳沢に到着。
ここで昼食。徳沢園、季節限定ラーメンを食べるとする。
後で家にかえってからヤマケイJOYを見るとこのラーメンが特集されていた。お店のおねーさんがとてもかわいかったという印象しか残っていないのだが。
食べ終わり、表に出るとどうも雲行きがあやしい。今にも雨が降ってきそうだ。
もっとゆっくりしていたかったが、ここまできて雨に降られてはめんどくさいので13:27に出発。
14:02明神館を通り過ぎ14:36河童橋、14:40上高地バスターミナルに着いた。
なんとか雨に降られずに済んだ。この2日間天気が良かったのがラッキーだった。

涸沢へ その2

2005年10月10日 | mountains
山で飲むビールはうまい!
しかも最近の山小屋は缶ビールではなく生ビール。
天気も快晴で空気もうまい。
おまけに目の前には涸沢の綺麗な紅葉、穂高連峰が見える。
どうしてビール会社はCM撮影に来ないのかとさえ思えてくる。
北穂や奥穂へ向かう登山ルートをみると紅葉以上にカラフルな人々が涸沢に向かって降りてくる。
今日の涸沢ヒュッテ、涸沢小屋は大混雑だと感じる。後から聞いた話では6畳に14人泊まったそうだ。テント泊まりは大正解だったようだ。
昼食をとり、ゆっくりする。
あまりにもすることがないので小屋周辺を散策。
行きに途中一緒だった自衛隊員と話をする。彼らは松本から訓練を兼ねたゴミ拾いに来たらしい。
自衛隊も基本的には地味な活動が多い。スキーのW杯のコース作りなんかもするらしい。
迷彩服で山に入るなんてことはおいらにはマネできないなぁ。遭難したら絶対に発見されない。
15:00テント場の受付が始まる。ここのテント場はテントやシュラフの貸し出しも行っているので、小屋の人数の多さに辟易した人達もどっと押し寄せた。おいらも500円支払って札を貰う。
日がだんだん傾いてきたので夕食の準備をしなければ。最近の山食はフリーズドライが一般的で高山でもおいしいものが食べられる。今日はチキンカレー!
お湯を沸かすが当然100℃に満たないので沸騰しても石でなべ蓋を押さえつけて人工圧縮なべとする。気持ちの問題だが少しは温度が上がっただろう。
アルファ米に湯を入れて次にカレー作り。作るといってもコレも湯にかけるだけなのだが。
出来上がったカレーは程よく熱くうまかった。ちょっと辛かったけど。唐辛子が効きすぎですな。
腹もいっぱいになったところでやることもなく、寒い夜空の下で星をみた。
星が多すぎて星座がわからん・・・
雲ひとつない満天の夜空に天の川もはっきりみえている。普通の感想だがきれいだ。
体が冷え切る前に早い時間だったが寝ることにした。
隣のテントの連中がギャーギャー騒いでいたが、疲れていたらしく寝れた。
21時ぐらいに目が覚めた。まだ隣のテントの連中は騒いでいる。しばらく起きていると遠くからおっさんの声で
「コラぁ〜、おまえらいい加減に静かにしろ!」
と苦情の声が。
もっと言ってやれ!
と思ったが、その声がやまびこので響いたほうにウケてしまった。
それでも話しを止めない彼らはきっと社会性が無さ過ぎて人間社会からこの涸沢に逃げてきたんだろう。
外気温は0℃、テント内は8℃。
以外に暖かいものである。
寒さ対策してきたが出番のない衣類もあった。今回の装備でも-10℃まではいけそうだ。寒くて寝られないほど嫌なものはないからな。

涸沢へ その1

2005年10月10日 | mountains
いつものように仕事が終わってから沢渡駐車場へ。
特にすることもないので酒を喰らって、とっとと寝た。
明け方バンバン車のドアが閉まる音がしていたが夢半ばで、目が覚めると6時半。
これでは何のために前夜から沢渡に来ていたのかわからない。まあ涸沢だからいいか・・・
荷造りをし、着替え、バスに乗り込んだのは7時ちょっと前。
上高地に着き、いつものように登山届に記入。
今回は危険箇所もないだろうから山岳保険には入らず。
天気は晴れ!気分のいいところでストレッチ。
7:20上高地バスターミナル出発。
先月来た時よりも人が多い。
テント泊まりを考えているのか、大型ザックを背負っている人も多く見られる。
8:03明神館に到着
公衆電話で山に来ていることを他人に知らせるおばちゃんが今日もいた。槍ヶ岳の頂上でも見た光景だが気分がハイになって人に近況を報告したい気持ちはわかるのだが、平日の7時、8時って世間では朝の戦争中ではないのだろうか?
8:15明神館出発。
迷彩服を着た自衛隊の方々と共に徳沢に向かう。
8:45徳沢ロッジに着くが歩き出して30分のため、パスして休憩なしで横尾に向かう。
徳沢と横尾の間で20kgのザックが肩に食い込んできて辛くなってきた。徳沢で休憩しなかったことをちょっと後悔。
日差しがわりと強くて汗がにじんできた。梓川に反射する日光が秋ではなくまだまだ夏のように感じる。
9:38横尾に到着。
服を一枚脱ぎ、タバコを一服。
お茶を飲んで、隣にいたおばちゃんと談笑。おばちゃんも涸沢に紅葉を見に行くらしい。
今日、思いつきで登り始めたと言う。ある意味すごい。
10:00あまり休んでも歩くのが辛くなるので横尾を出発。
歩き始めて直ぐに右足に違和感を感じる。
靴擦れをしたようだ。
直ぐにテープを取り出し、皮がめくれる前に患部を上からテープで押さえる。念のため左足の同部位にもテープを貼っておく。ピリピリ痛くなる前でよかった。
ここまでコースタイムより30分ぐらい早く来ているので意識的にゆっくり歩くことにする。所詮あと3時間で涸沢についてしまうのだろうし。
しかしどんなにゆっくり歩いてもツアー団体の中高年軍団は遅すぎる。しかもマナーもへったくれもないものだから狭い道を譲ることすらしない。
そんな時は左手に見える屏風岩を見上げ、自然を楽しんだ。
本谷橋を渡ると河原でお弁当を食べる人や休憩をする人がたくさんいた。
ここらまで来ると山は黄色く紅葉がかってきているので休憩をとるにはいいポイントかもしれない。それにこの先からはちょっとした急登になる。休んでおいたほうが正しいのかも。
ちょくちょく休みながら涸沢に沿って登っていく。
先月行った南岳、大キレットが右手に見えた。
見た目にはたいそうなガケである。獅子鼻から切れ落ちたガケは行ったことのない人であれば行く気も起こさせないかもしれない。
さて、気温も結構上がり、足も重くなってきたところで涸沢小屋が遠くに見えてきた。目標ができると気合も入るのだが、小屋が見えてきてからがいつも長い。肝心の涸沢ヒュッテはまだ見えないし。
しかし、ここまで来ると紅葉は本格的になっており、アマチュアカメラマン達(なかには本物もいたのだろう)がでかい三脚を立てて熱心に写真を撮っていた。
おいらも負けずに写真は撮ったが、腹が減ってきていたのでほどほどにして先を急いだ。
丘の木々の上に旗が見えた。
アレが涸沢ヒュッテだ。

旗が見えてから20分後、12:56ようやく涸沢ヒュッテに着いた。
早速テント場に行き、場所を確保。
テントを設営し、小屋で水を調達したついでに小屋の展望台で生ビールを飲みながらゆっくり紅葉を見入った。


涸沢カール 

2005年10月10日 | mountains
10/6~7の涸沢カールへの記録

10/6
上高地7:20-8:03明神館8:15-8:45徳沢園(素通)-9:38横尾10:00-12:55涸沢ヒュッテ(テント泊)

10/7
 涸沢ヒュッテ8:20-9:25屏風のコル(ザックをデポ)9:30-9:55屏風の耳10:17-10:28屏風のコル10:30-12:00奥又出会(素通)-12:55徳沢園13:27-14:02明神館(素通)-14:36河童橋(素通)-14:39上高地

帰りの徳沢に着いた途端、天気が怪しくなってきて、
徳沢から上高地まで足が結構疲れていたが1時間12分で歩いた。
その20分後雨がドッと降ってきました。
山の天気は変わりやすい。
急いだ甲斐あり、雨に濡れずに済みました。

涸沢へ (準備)

2005年10月08日 | mountains
10/6、10/7が晴れるという天気予報だったので有給休暇をとり、涸沢へ向かうことにした。
紅葉の時期の山小屋は死ぬほど混雑すると思い、ついにテントをゲットした。
15年前に買って体力の低下とともに押入れの肥やしになっていた60Lのザックを引っ張り出して荷物をつめるが、普段冬に着ているコートのインナーのダウンがどうしても入らない。
この時期の涸沢は氷点下付近にまで気温が下がるらしいのでどうしてもダウンを持っていきたかったが無理だ!ザックの中で膨らまないダウンが欲しい・・・
ダウンを入れると食料が入らないから妥協してコートのアウターのほうを持っていくことにした。
パンツは薄手のスキーパンツ。
上半身には不安があるがこれで寒さで寝られないことはなんとか避けられそうだ。
ザックに撥水スプレーを当てて、後は出発前に水をくめばOKかな。
クマとスズメバチだけはゴメンだね。