吾妻連峰 中津川本流 沢登り

2012年09月24日 | mountains
たまにはホンコシな沢登りでし。

当初南アルプスの予定でしたが、台風の影響で急遽転進。
なかなか決まらない中「名古屋からめったに行けない有名所へ行きたい!」という希望に付き合ってもらいました。
行った先は『会津磐梯山は宝の山よ~』に程近い中津川。
名古屋の近くにも中津川はあるけど其処とは違う。


1日目

中津川渓谷レストハウス脇の遊歩道から入渓。
しばらく河原歩きを行くと、次第に白滑八丁の片鱗がちらほら見えるようになる。
それが徐々にハッキリしてくると、白滑八丁の御出座しだ。


U字の谷歩けば骨盤が歪む。

1箇所緊張のへつり部分があったが、落ちることを期待したのか?ぬ氏ときむちがカメラを構えてニヤニヤしている。
期待に応えて「うわぁ」とやりたいところだが再度突破にかかるにはトラバースが長く四肢の体力消耗しそうなので却下。
他は快適で壁走りなどもしてみた。
水量多いと上に追いやられ常に緊張しそうなゴルジュだ。


微妙なへつりの私

白滑八丁が終了すると渓はよくある沢風景となる。
インパクトの無い沢を遡行し飽きてきた頃にようやく魚止め滝。
ここで初めて竿を出したが振られた。


魚止め滝

左岸からルンゼを詰めて巻き滝上で沢に復帰。
そして再び遡行を続ける。

取水堰堤を越え次に出てきたものは銚子口。
一見右岸から行くと思ったら、左岸の水際が簡単にへつれた。


5m斜瀑を越え、小ゴルジュの先に観音滝が現れた。


観音滝

観音滝を高巻いた後は晩御飯の準備をしながらの遡行。
しばらくすると後続パーティ2組様登場。
さすが3連休の有名渓谷でし。
ということで人数分のイワナさんも既に手元に居られたので
1日目はこの先の河原で宿をとった。


料理人きむち


1日目のふぁいやぁ~


2日目

テン場から小一時間も歩くと左岸から権現沢が流れ込む。
その奥には権現滝が見える。
それまでやや白濁していた沢水は出合から澄み切ったものとなる。
出合から直ぐ神楽滝。
40mもの直爆大滝を見るのは木曽の細尾沢以来2年ぶりだ。


権現滝


神楽滝

神楽滝を左岸から巻き沢床に降りた所には夫婦滝があった。
ここで1本。


夫婦滝

夫婦滝を右岸から巻き、
次に現れたのは静滝。


静滝

そして熊落滝。


熊落滝

次々に現れる滝!滝!!滝!!
どの滝も個性的で綺麗な滝ばかりである。
熊落滝の奥、直角に曲がった先にも大滝がありそうなのが気になる。


懸垂途中のぬ氏


枝沢の滝も綺麗だ。


筋滝


そして〆の朱滝60m


朱滝の上は再びナメナメ星

この先で本日の行動終了。


2日目のファイヤー!



3日目

最終日は残念ながら雨。
焚き火もできず、早々の出発となった。

歩き始めて直ぐに硫黄の臭いがしてくる。
ヤケノママという地名が付いているらしい。
水蒸気が出ているとのことだが、周囲がガスっているのでよくわからない。



先を進むと大崩落地。
まだ新しいものに見えるし、崩落のあるレポが見当たらないので、
昨年の震災で出来たものなのだろうか?


ガレガレ王国

次第に源流の様相。そして水涸れ。





源頭は秋模様。


疲れた身体にブルーベリーが染みる。

ぬ氏は池塘・草原の詰めに「メルヘンですわぁ」と喜んでいる。

登山道に出て、西吾妻山百名山ゲットに向けて歩く。
体力低下につき登りでは腿に力が入らない。
遅い遅い。

喘ぎながら西吾妻山に到着。
なんだかなぁ~な山頂にちょっとガッカリ。


登山者が素通りするピーク

七合目小屋でお茶した後、下山。
稜線は台風の影響なのか強風。
風にもたれかかっても立っていられるぐらいだ。


メルヘン登山道をご機嫌で下山中の2人。

ゴンドラ、タクシーと乗り継いでスタート地点に戻り終了でし。

お二人さん遠い所までお付き合いありがとう!

中央アルプス 西横川遡行・東横川下降

2012年09月10日 | mountains
『関東周辺沢登りベスト50コース』などという本を買ってからずいぶん経つが、
ずっと気になっていた西横川に行ってきた。
今回は釣り無しな沢登りです。

早朝、菅の台駐車場に行くとなんと今時期の平日バスは7:12が始発らしい。
終バスは17:10だというから閉じ込められてはかなわない。
のんびり遡下降を楽しもうと思っていたがあうあう地獄になるのかな。

始まりはナメナメ星。
舐められ過ぎて嫌気がさしてきた頃に噂に聞いていた30mの大滝が見えてきた。
この辺りから傾斜が強くなってくる。







特に難しいこともなく、ルートもわかりやすく、
淡々と登っていると次第に水が涸れ赤テープが目に入り遡行終了。
大滝から上部の谷全部が滝だった印象だ。

廃道となった長谷部新道を東横川に向けて歩く。
ネットで見ると千畳敷側よりも不明瞭という話だったが全然それとわかる。

10分ほど歩くと東横沢に到着。
ここでハーネスを装着。
ずいぶん荒れた沢で浮石だらけだ。
この浮石パラダイスは傾斜が緩む標高1850mぐらいまで続いた。
途中2回懸垂したが、無理すればしなくても下降出来そうな感じ。





西横川出合手前の大岩の上でカップ麺で昼食。
空を見上げれば積乱雲がモクモク湧いて怪しげな様子。
長谷部新道では富士山も見えていたのにね。



しらび平に戻るとちょうどバスが出るところ。
時間はあまり気にしなくてもよかったようだ。

沢の印象としては西横川は滝が次々に出てくるので「少し休ませて下さい」と思えるが、岩魚がいなくて釣りが出来なくても退屈しなくて楽しい。
東横川は少し掃除してください、というぐらい荒れてて景観が悪く、
遡行対象の沢だがお勧めはできない。

7:40 入渓-7:53 西横川出合-8:19 30m大滝-9:09 二俣-9:21 奥の二俣-10:05 長谷部新道
10:17 下降開始-12:39 最後の滝上-昼食-13:27 西横川出合-13:33終了