仕入れ

2006年05月28日 | mountains
今日の目覚まし時計は早朝のカミナリであった。
相変わらず日曜日は雨。午後から晴れても出掛けるところは制限をうける。
休日に雨が降るとかえってストレスとなってしまう。
このまま梅雨入りしてしまうのであろうか・・・・?
こんな日は買い物するしかない。IC○スポーツに出掛け夏山に足りないものを仕入れた。基本的に山はいつも単独行動の為、怪我をして動けなくなった時用にホイッスルを買わなければ。最悪死んでしまった時にどこの人だかわからないと警察の人も困ってしまうだろうからパーソナルデータを入れられるものにした。
次にポリタン。ペットボトルで代用していて特に問題がないのですがもう少し丈夫なものが欲しかった。
今年はテント泊も進んでやりたいので「山岳グルメ」シリーズも試食用に買ってみた。去年の秋の涸沢でテント泊した時、この山岳グルメのチキンカレーにお世話になったのですが、美味かった。「えっ?」っていうぐらいに。他の種類も確認しておかなければ。
あまり店内をうろうろし過ぎると余計なものまで買ってしまいそうだ。と思ってはいたが買っちゃった。エッジシャープナー。スキー板のエッジを研ぐ道具だ。山スキーの板だけは自分で研いでおこうと思ったのだ。人に命は預けられないから。
店を後にし、今日も林道へ向かう。花らしい花は咲いていない。やはり自分の足で山を登らないと花も見られないか。楽してはいけないということだな。
それでもチゴユリだけは新しく見ることができた。雨でしょぼくれているのかな?
帰りにワイナリーに寄り、一升瓶でワインを買ってきた。
晩酌ワインにはこの程度のワインで十分なのだ。
ワイナリー
安っすい一升瓶ワイン、けっこう美味い。

今年は唐松発

2006年05月26日 | mountains
登山をし始めたのはいつからなのかは覚えていない。しかし実際は去年あたりから道具を揃えて山に行く機会が増えたから登山歴は2年目ということにしている。
俗にいわれる百名山というものを特に目指しているわけではない自分はなんちゃって登山なのだろう。連休がなかなかとれない自分に日本全国の山を登りに行くことなぞ考えられない。でもできるものならやってみたいものだ。
百名山、登ったことがあるものを数えてみると知らない間に12座も登っていた。去年山に出かけた回数よりも多いのはなんとも不可思議である??
以前に登った山がたまたま百名山だったらしい。
学生の頃、思いつきで登った岩手山。キリマンジャロを登る訓練登山だったのだが60Lのザックの余裕スペースに石を入れて登った記憶がある。若いってすごい!と今となっては本気で思う。今は普通に登ってもきっと息絶え絶えでしょう。そのキリマンジャロは結局登らなかったため岩手山を無意味に石を背負って登ったという事実だけが残った。
八甲田山には真冬にスキーに出かけ、ロープウェイ山頂駅よりももっと高いところから滑ろうと氷点下20度の中を歩いた。途中で天気が崩れ、自分も雪中行軍の仲間入りした気分で視界が10mぐらいの中でスキー場までなんとか滑り降りてきた。生まれて初めての山スキーとなった。この時、下山後に行った酸ヶ湯温泉の千人風呂(混浴)で、女子大生が大勢(30人ぐらいだろうか?)入ってきて、圧倒されて湯船から出られなくなったという記憶もある。
富士山には愛犬のミニチュアダックスフンドを背中に背負って登った。奴は富士山を登頂した初めてのミニチュアダックスかもしれない。
などなど、過去15年の内に知らず知らず百名山を登っていたらしい。(って昔の事とはいえ、こんなこと書くとまた知らない人に「山をなめるな!」とか「ペットを山に入れるな!」と怒られちゃうかな?)
百名山をやっつける登山は現状の僕には難しいけど、とりあえず当面の目標は親不知から槍ヶ岳までの縦走を繋げる事。高山植物を観察しながらボチボチやっていきます。
今年は唐松岳からどこまで距離を縮められるかが楽しみである。

白馬岳 リゾート気分

2006年05月23日 | mountains
さて滑降開始です。雪もほどほどに緩んで滑りやすい。
先ほどの急斜面、下を覗いても斜面が見えない。こんなに急斜面だったっけ?
滑り始めの斜度が40度ぐらいありそうだ。
まだ登っている人たちの視線が集まるので下手な滑り方はできない。一気に2号雪渓まで滑り降りました。腿がパンパン。

岩がコロコロ転がってきた痕跡が。

ここを滑ってしまえば残りは緩い斜面だけ。時々休憩を入れながら白馬尻へ。そこからトレース頼りに林道へショートカット。あとは猿倉まで滑り続け、1時間半で帰ってきてしまいました。スキーは楽チンです。

猿倉から八方までの帰り道で花がいっぱい咲いていました。
ザゼンソウ
ヤマエンゴサク
キクザキイチゲ
コキクザキイチゲ
エンレイソウ
ヒトリシズカ
キバナイカリソウ
ツボスミレ?

ギフチョウを初めて見ました(手ブレしちゃいました)。
カメラマンがギフチョウを撮りに来ていて、ギフチョウについていろいろ教えていただきました。ありがとうございます。

午後は温泉に浸かり、第三駐車場でのんびり昼寝をしながら過ごしました。
いろんな人に声をかけられました。
田植えのおじさんとか、山スキーから戻ってきたおじさんとか。
そのおじさんは山スキー仲間だとわかるといろいろ話を聞かせてくれました。おじさんは不帰からドロップインしたらしい。「誰もいなかったよ。」と言っていたが一人でそんなとこ行く人もそうそういるとは思えませんが。

帰りに木崎湖の前を通るとなにやら撮影をしていた。車を止めて何の撮影だろう?と見ていると松島菜々子じゃん!
「犬神家の一族」を撮っているらしい。日曜の夕方に撮影しているなんて押しているのかな?

白馬岳 次回こそ焼肉パーティー!

2006年05月22日 | mountains
今年は雪が多い。去年も多いと言われていたが今年も多いです。針の木雪渓に行きたかったのですが先日雪崩が起きたということで今年も白馬大雪渓に行くことにしました。
結果から報告しますと避難小屋を過ぎたところで足が止まりました。いままで何回も登ったルートですがこんなことは初めてです。この日ぐらい天気がいいと稜線から能登半島も見えてすばらしいパノラマだったことでしょう。頂上宿舎は見えているのに悔しかったなぁ。天気悪ければ諦めつくんですけど。
後から考えてみると原因は金曜日の飲み会で午前様。土曜日の異常な気温と湿度、それに加えてこのところ忙しかった仕事に輪をかけて普段よりめちゃめちゃ忙しかった仕事。要するに疲労の蓄積で体調不良ということです。前日の夜から猿倉の駐車場にいたし。(早川先生を尊敬しちゃいます。途中でものすごい勢いで登っていく2人の方がおり、猿倉に駐車していた噂の車といい、もしやと思ったらやはり早川先生でした。)
僕はというと、忘れ物も多すぎ!CW-X、プロトレック、靴擦れ予防のテープ。しっかりしなよ!と自分に文句言ったくらいです。

5:50 猿倉駐車場出発
7:05 白馬尻
8:50 葱平
10:42 避難小屋
11:35 挫折
11:45 滑降開始
12:20 白馬尻
13:05 猿倉駐車場
(時間はデジカメから)

5:30頃、周りの車の開閉の音で起床。自分もモソモソと起きだし着替える。朝食を取り出陣。去年の同時期より代掻き馬がやや歪に見える。雪は多そうだ。
代掻き馬、わかりますか?

猿倉からの林道は普段なら歩きやすく準備運動的に歩けるはずであるのだが、今回は最初から雪道だったのでシール登行です。ザックが軽い代わりに足元が重い。
どこに林道があるのですか?

幾度と沢を越えたがその度に「崩れるなよ」と念じていた。所々穴があいてその下を流れる水が見えているとホントに怖い。土曜日の気温を考えると崩れてもおかしくないし。大雪渓で雪崩れたって不思議ではない。
7:05白馬尻到着。名物の「ようこそ 大雪渓へ」のお出迎えは無い。このあたりに山小屋があるはずです。掘り起こす準備はしているみたいですがまだまだ雪の下です。
この下に山小屋の土台があるはず。
掘り起こす道具はあるけれどヤル気はないのだろうか?

雪と雪がぶつかり合って盛り上がっています。インドがユーラシアにぶつかってできたヒマラヤ山脈の小っちゃい版です。
雪の山脈

雪崩れていました。

2号雪渓まで来るとだんだん足取りが重くなってきました。普段なら並居る健脚者達をガンガン抜いていく僕ですが、ガンガン抜かれていきます(涙)。明らかに体調不良、調整不足です。
先はまだまだ長い・・・・

雪渓最後の急登は板を担ぎ、アイゼンをつけて登りました。板を履いたまま登っている人もおられました。僕にはできません。クレバスが多くて最近の長雨と昨日今日の気温を考えると雪崩れが起こるんじゃないのか?と不安に襲われましたよ(小心者)。そんな不安からこの急登は体に鞭を打ってなるべく早く歩きました。しかし足はなかなか前に出ず。
避難小屋が埋まっていると思われる場所です。ちょこっと雪面がもっこりしています。

ここでKO。頂上宿舎が見えているのが悔しい。

実はザックの中にはカチンコチンに凍らせた牛肉を忍ばせていたのです。山頂に着く頃にはちょうど解凍されているはず、傷まないように気を使って持ち運び、頂上宿舎で焼肉するつもりだったのですが、調子悪くて脂っこいものすら食べたくなくなっていました。代わりに御粥をその場で作りました。生卵持っていっておいてよかった。とにかく食わねば下にも降りられないです。

続く



ハエ捕り紙

2006年05月19日 | mountains
スキー場はすでにclosed。
そろそろかな?
と今日になってもう一つのスキー道具をひっぱりだした。板の汚れを落とし、ストックの伸縮を確認。そして、シール。
こいつが一番厄介物である。最後に使ったのは去年の立山。粘着力がかなり落ちていた。グローを貼り替えなければいけないのだが、古い接着剤を剥がさなければならない。
口で言うのは簡単であるが、たいへんである。上塗りしました、しかもムラあり。
いい加減に専用のアイロンを買ってこないといけないなぁと感じながらも乾燥のために20分干す。
日曜日は一応晴れの予報だが、前日はすっごい雨が降るらしい。標高の高い稜線付近は新雪かもしれない。先日、針の木雪渓は崩れたみたいだし、どこへ行こうか?
などと地図を広げながら時間を待ち、さて仕舞おうかとシールを手にすると・・・・、冬場僕の部屋で冬眠していたテントウ虫がシールに貼り付いていた。かわいそうに。
ハエ捕り紙のつもりはなかったのですが・・・・ゴメン。

ヤマアラシ

2006年05月14日 | mountains
午後から天気が回復し、日が差してきたので山にご飯を食べに行った。
今日は乙女高原に向かって車を走らせる。車で1700mまで高度を稼げるので楽ちん登山なのだ。山に花を観にいくにはマイナーな場所でもあり人も少なくいいところだ。
林道に入ってまず目に付いたのはヤマブキ。黄色い塀が山に導いてくれる。


黄色の中に赤色が混じっていた。ヤマツツジである。


ずんずん林道奥へ進んでいく。去年ラショウモンカズラがあった場所へ行くと崖崩れを恐れてコンクリートで固められていた。確かに細かな落石があるのだが自然破壊である。
それにも負けずにラショウモンカズラはコンクリートを避けるように咲いていた。がんばれよ!と声をかけて後にした。
ラショウモンカズラ

そこから数十メートル車で進んだ時、
「あっ!」
と思わず叫んでしまった。ミヤマエンレイソウが一輪咲いていたのだ。ずっと前から見たい見たいと思っていてなかなかお目にかかれなかったのだ。先日の金峰山登山でも密かに見れるかと期待していたが見られなかった。かなり興奮状態であった。石崖の上に咲いていたので写真を撮るには登る必要がある。土を踏みつけないように気をつけて駆け上がった。
ミヤマエンレイソウ

しばらくじっと見ていた。通り過ぎる車が徐行し不思議そうにこちらを見ていたが知ったこっちゃない。変人扱いしないでくれ!僕の趣味だ!!
その傍にはマムシ草が生えていた。
マムシ草。茎の模様がマムシの模様に似ている。

さて焼山峠に着き、ランチである。


インスタントのお粥にウィンナー。
粗びきウィンナーってどうしていつも二袋で売っているのだろう?ビールもないのにちょっと多いがな。

乙女高原に到着。ここは本来スキー場らしい。冬でも車で来られるのか?
5月中旬からだんだん花も咲き始める。しかし花らしい花は咲いていない。遊歩道をとりあえず歩いてみた。標高1700mはまだ春ではないのだろうか?
でも一種類咲いていました。
フデリンドウ

フデリンドウが咲き始めていた。まだちょっと早いけど気の早い株が枯草の間から顔を出していた。

さて帰りに先ほどのミヤマエンレイソウを見て行こうと思い現場に行くと・・・・・いない。
場所を間違えたのかと思って確認したが場所は間違えていない。再び崖を駆け上り生えていた場所を見ると・・・・・・ガーン、盗掘されていました。山の花を盗掘するとは非常識な!天国から地獄へ気分はまっ逆さま。
植物の盗掘は高山植物以外でもやめてほしいものです!!
先ほどの僕の行動がアシストしたのかなぁ・・・・・・