白馬大雪渓に行く

2005年05月29日 | mountains
昨晩から白馬に行き、
八方尾根の奥の猿倉でテントを張り、
今日の朝早くから白馬岳に登った。

登り始めの林道は山道を散歩するような感覚。
トレッキングしているなぁ、という感じだったが、
次第に雪が登山道を塞いでいった。
白馬岳の登山道は夏でも雪渓があることで有名だが、
本来雪渓が始まるずっと手前から残雪だらけだった。
山小屋なんか雪のはるか下に埋もれていて発掘されている途中というありさま。
赤いペイントに沿って歩く。
6本刃のアイゼンでは太刀打ちできないが、
そこは強引に体力で対抗した。

歩いても歩いても雪、雪、雪。
両隣の尾根から時々小さな落石。
雪崩にビビリながらも前を歩いている人についていった。

上に行くにしたがって急勾配。
始めは25度くらいの斜面が途中から35度クラスに変貌。
軽アイゼンではつらい。
スキーのストックを持ってきていてよかった。
これだけが頼りですよ。
普通の登山をしに来たはずなのにこれでは雪の降らない冬山だ。
ずっとアイゼンつけっぱなしではずす所がない。
それでもなんとか登り始めて5時間で北アルプスの稜線にでた。
うれしかったなぁ。
本当は白馬岳の頂上まで行きたかったけど、
あまりいい天気とはいえなかったので、荒れる前に下山した。
残念だがしかたがない。
帰りのラジオで長野県に雷注意報が出ていると言っていたから正しい判断だったようだ。

顔は赤く雪焼けし、右の股関節と膝をやや痛めたが、
初めての雪山登山、しかも軽アイゼンで雪に足をとられては仕方がないのかもしれない。
来年は装備も充実させ、スキー板を担いで稜線からスキーで降りようと思った。

しかし雷鳥というのはカエルのような鳴き声で有り難味がないなぁ。