濁泥水の岡目八目

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朝鮮戦争が始まると「電気自動車の時代が来た!」という喜びは米軍のガソリ ン放出であっというまに消えた

2021-10-21 14:26:47 | 歴史談話

 スターリンは1950年6月25日に朝鮮戦争を始めさせたが、これは約1年前の前のベルリン封鎖失敗への意趣返しだろうと思う。ベルリンへの輸送を遮断して西ベルリン市民を飢餓と凍死の危機に追い込み、「人権」などという彼からしたら下らない事にこだわる米英に圧力をかけたのだが、アメリカの思いもよらぬ作戦で失敗してしまった。ベルリン市民に必要な物資を全て空輸させたのだ。もちろんそれに使われるガソリンは膨大な量である。スターリンは敗戦国ドイツ人のために、貴重なガソリンを湯水のように使うなど想像もしなかったはずである。レニングラード封鎖のときに軍隊と共産党員には必要な食糧を与えながら、数十万人の市民を家畜のように餓死させた彼にしてみれば考えられない行為だったのだろう。その恨みを一年後に晴らしたのだ。
 アメリカは1949年に欧州で湯水のようにガソリンを使っていた。当然、極東に使用される量は厳しく制限されただろう。だから電機自動車にも望みがあるようにも思えたのだが、朝鮮戦争でガソリンが極東に回されるとそれは泡と消えた。