鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

気になること

2011年11月06日 11時02分16秒 | Weblog
先だってすずか倶楽部が行った議会報告会は、報告と会場からの質問への返答の際、極力議会全体として客観的に答えることを意識していました。しかし、返答した方によっては、自己の考えが出た場合もあって、なかなか運営の難しさを感じたところです。

その中で気になったことがあります。
報告会直接というよりも、議会での議論や政策に関連することです。
なにかというと、このブログでも前に話題にしたことがありますが、「中学校での完全給食の実施」に関することです。

人の話に聞いたところでは、どうやら私には「給食に反対するけしからん議員」との評価があるようで、報告会で進行を担当していたため、給食の話題が出た際に自分の意見を言わないようにしていたところ、結果として質問をされた方に「あの人は給食に反対」と思われたようでした。また別の方の話にも、「給食に反対することはけしからん」と話している人がいると聞きました。

それらのことから‘給食に賛成か反対か’のように、答えを単純化して物事をとらえる傾向が賛成市民の中にはないかということが気になります。
また、東日本大震災以降の災害への危機感を語る人が多いものの、災害への減災対策費用と給食センター建設費用と関連をつけて考え、全体としての財政面からの考えや、政策的な順位付けについても考える人が少なそうなことが気になりました。

ちなみに、鈴鹿市に中学校での完全給食実施のためには、新規で中学校での完全実施のために給食センターや学校の受け入れ体制の建設等も含め、約27億円と想定されています。給食センターを除いても、今後10年間に改修の必要があるとされている'教育関連施設だけ'で約67億円程度が必要になると想定されています。

もちろんこの他にも、公民館の男女共用となっているものを男女別にするなどの改修、地区市民センターの改修、市民会館や図書館、道路の新設や改修、橋梁の保全などなどと考えれば、必要となる金額は膨大となるはずです。もちろん、これに減災を前提としての災害対策費なども考えるべきです。

医療費などの扶助費の増大、少子高齢化と人口減少など、生活そのものと大きな関連のある要素も無視できないものです。経済についても、楽観できる要素はどこにもないというのが、これからの世の中だと考えています。

このような世の中、次の世代にどれだけ負担を送らないか、将来負担をいかに増やさないかを真剣に考えるべきで、その上での政策選択が必要だと思います。
だからこそ、3月11日以前に考えられていたことについては、しっかり見直しをするべきと考えます。そう考えたとき、センターを建設して給食を実施するということは、別の観点からも考え直すべきだと思っています。
決して、給食自体に反対ではないというのは、そのような考えがあるからです。

ともかく、多様な観点を踏まえて判断がなされない状況には不安を覚えます。
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