先だって、子どもの医療のことなどをお医者さんと意見交換させていただいたのですが、少子化の話をするなかでいろいろ考えました。
少子化対策と言われながら、毎年出生数は減っているのですが、そう考えると、対策を考える前になぜそうなるのか、施策や制度を議論するよりも、子どもを授かること自体をどう思うかのところを真剣に考えるほうが先ではと思います。
そもそも、成長過程で自分より年少の子と触れ合う機会が少なく、関心を持つことがなかったり、疎ましく感じていたりしたら、成長して子どもが欲しいと思うでしょうか?そういう世代に、少子化は大問題だから出生数を増やすためと対策をしても、流れは大きく変わらないように思います。
それに、こども家庭庁、厚生労働省、国会のある東京都の合計特殊出生率が1を切った中で、そこから発信される言葉にどこまでリアリティがあるのかと考えてしまいます。政治に関わる国会議員は、特に問われても仕方ないのではと思います。
メディアなどもそうで、自分たちがネタとして取り上げる言葉や、その言葉が由来としている社会現象の要因を、その時だけセンセーショナルに報道しているようで、それが時間を経過したときに与える影響は考えているのか、無責任なところがあるのではないかと、考えることはあるのかと思います。
1970年代以降、ここまでの社会のあり方、目指していたものや変化を求めていたことの結果が、半世紀経った今、少子化という形になっているのだろうと、私たち自身から考えて取り組まないと、今の状況は変わらないと思います。