早起きは何文の得か。

お世話になっている方と朝に淡路島で待ち合わせをしているため、始発を乗り継いで、現地に向かっています。

早寝早起きとはほど遠い生活をしていますが、以前ほどの馬力もなくなったので、朝までお酒を飲むこともほとんどありません。すなわち、この時間帯が僕にとっては一番“未開の地”ですが、今の時間にも普通に活動してらっしゃる方々がたくさんおられるのですね。電車がガラガラではないことで、痛感しました。あらためて、自分が一日の可能性のかなりの部分を放棄しながら暮らしていることを認識しました。

そんなことを考えながら、ＪＲに乗っていると、おそらくは何かしらの精神的疾患を持っているであろう５０歳がらみの男性が同じ車両に乗っていました。

特に、明からさまな奇行をされる訳ではないのですが、時々、車内をうろうろしたり、小声で何かしらしゃべったりされています。そして、普通電車しか停まらない小さな駅で降りていかれました。

あの男性の年齢からして、親御さんはもうかなりの高齢でしょう。着脱しやすいマジックテープのズックからのぞく靴下は、きれいに真っ白で、勝手ながら、いろいろなことを考えていました。

男性がご家族に愛されながら暮らしてらっしゃるのかなと考えをまとめたりもしていました。

いろいろな人に、いろいろなことができるように、力をつけなければと思いました。

すべてを飲み下し、早起きも悪くないと思った３７歳。