中西正男の「ご笑納ください」

デイリースポーツで13年半、芸能記者として勤務。現在は朝日放送「おはよう朝日です」などに出演させていただいております。

やまない雨はない。

2008-07-30 21:50:22 | Weblog
 炭火焼肉たむらが営業を再開しました。

 今回の一件は、もちろん飲食店としてあるまじきことで、間違っても絶対にあってはならないことです。何より体調を崩された方々の一日も早い心身の平癒が第一。その大前提をふまえた上で、思ったことを少々綴りたいと思います。

 有事の際には、日ごろの行いがあらわれるものです。これこそが、かつて、ある賢人が言っていた「準備できないことのために積み上げる物こそが、本物の準備である」という言葉につながるのでしょう。

 それで言うと、たむらさんはたっぷりと準備をしてきた方だったのだと痛感しました。世の中のほとんどのことは、人間が決めて、人間が執行すること。そして、人間を動かすのは、まぎれもなく気持ち。さらに、気持ちを司るものは何かと考えた時に、行き着く答えは、日常の小さな行動の積み重ねということになるのでしょう。

 取材などを通じて、今回の流れを少しだけ内側から見た者として、たむらさんは至る所で積み重ねをされていたのだなと強く感じました。微に入り細に入り書き出すとキリがないですし、あえて、抽象的な表現にとどめておきますが、積み重ねの重要性を思い知らされました。

 ものすごく大きな意味で、このような事態が起こってしまった時点で、飲食店の
経営者としてたむらさんに落ち度があったと言えるのかもしれません。ただ、たむらさんには、まだ“貯金”があると思います。それだけ、たくさん貯めてこられたということです。こんなところで僕が何を言おうが、言わなかろうが、何が変わるものではありませんが、体調を崩された方々のことが第一という大前提をふまえた上で、思ったことを綴ってみました。

 また、近日中に「炭火焼肉たむら」にご飯を食べに行こうと思います。 
 

楽しみ。

2008-07-30 15:27:01 | Weblog
吉本興業で頃合いに取材が終わると、近くのうどん屋さんに立ち寄るのを楽しみにしています。

今日は『イカ天ぶっかけうどん』にしました。このお店は、何を食べてもまさに絶品です。うどんのコシ、ダシの旨さ、天ぷらのクオリティー、何をとっても超一流です。それらが三位一体となった時、言わずもがなの至福の瞬間が訪れます。

今日は、今日くらいはストレートに『あ~、恩地かった』。

笑福亭仁鶴さん。

2008-07-30 15:04:58 | Weblog
9月26日に大阪・なんばグランド花月で行われる独演会の会見があり、吉本興業にうかがいました。

吉本興業隆盛の礎を築いた中興の祖、吉本最大の功労者、いろいろな呼ばれ方がありますが、取材の度に思い知らされますが、本当に一言一言に含蓄がありまくりです。自らの無知を再認識し、ホーホー納得しているうちに、取材が終わっているほどです。

今日も、過去に行った独演会後に、重圧からひっくり返ってしまい『若い頃は怖いもんなしで勢いだけでいけますけどな、年がいってくると自分だけのことではなくなりますから』。

『生活笑百貨も、大阪ほんわかテレビも、全部今までなかったもんでして、実験でした。何の因果か、いっつも一番先に実験させられますねん』

歴史と見識、重みと深み、蓄積と達観、すべてを内包した語り口に引き込まれます。

70を越えた時に、有り余る人間力を持っていたいものです。現時点で、ポニョのような腹には、○○や○○しか詰まっておりません。おぞましい話です。