中西正男の「ご笑納ください」

デイリースポーツで13年半、芸能記者として勤務。現在は朝日放送「おはよう朝日です」などに出演させていただいております。

ティーアップ

2008-01-10 22:30:54 | Weblog
 ビックリしました。いやはや、ビックリしました。こんな形の笑いもあるのですね。そんなことを思い知った会見に、今日は出くわしました。

 僕はお笑い担当をしているので、365日、何らかの形でお笑いに関わりながら、生活をしています。日々、いろいろと面白いものを見せてもらっていますが、“天然物”の破壊力は、時として、作り込んだプロのネタをも凌駕することがあるのだということを痛感しました。
 
 吉本興業の漫才コンビ「ティーアップ」のお二人が、2月3日に大阪・なんばグランド花月で行うイベント「漫才攻め」で前代未聞の企画をするというので、取材に行きました。
 
 今年はコンビ結成の20周年。ここまで応援してくれたファンへの感謝の気持ちを示すために、何かできないかと考えた2人が出した結論は“あなたがティーアップになれる”というコロンブスの卵的な企画。

 ボケの前田さん、ツッコミの長谷川さんがそれぞれに一般人から相方を募集し、イベントでその一般人相方と特別漫才を披露するというものです。

 選ばれたのは、44歳の会社員・山本靖雄さんと女子大生の藤井彩加さんの2人。山本さんがボケ担当として長谷川さんと組み、藤井さんは前田さんと組んでツッコミを担当します。

 会見が始まって、4人が入場。その瞬間、取材陣から笑い声。なぜなのか。「ティーアップ」本来のボケ担当・前田さんと、一般公募でボケ役に選ばれた山本さん、驚くくらいに顔がそっくりだったのです。

 あくまでもルックスではなく、山本さんの堂々としたしゃべり方や声の大きさをポイントに選考したとのことなのですが、並んでみると神懸かり的に、そっくり。普通にしゃべっていても、あまりにも似すぎていて、笑いがこみ上げてきます。4人が並んでの写真撮影でも、まるで写し鏡のよう・・・。前田さんも「何も言わずに、長谷川と山本さんが2人で舞台に出たら、普通にいつもの『ティーアップ』やと思われるんちゃうか・・・」と感心していました。

 二重三重で笑いが張り巡らされたイベント。楽しいステージになることだけは間違いないと思います。