中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

「星野はん」って一体…

2009-05-07 23:33:06 | Weblog
 雨の神宮から宿泊しているホテルに戻ってきて、テレビをつけた。惜敗ゲームの憂さを晴らそうと、ビールに酎ハイ、そしてつまみを買いこんで一杯やろうと思ったとき、たまたま日テレの「ゼロ」とかいう番組が始まった。そこに、文芸評論家の先生が出演されていた。星野なんとかと言う方だった。

 あのお方、何でもかんでも知っているようにコメントなさっていた。大阪府の奨学金滞納問題とか、時事問題にもコメントされているから、どこぞの大学の先生かと思って見ていたら、あれっ、SとDじゃありませんか!虎のSとかDでしょ、あの人は?そうです、星野仙さんですわ。そう言えば、あの番組のコメンテーターだったね、あのお方は。

 それは別にいいのだよ。俺が憤慨したのは、阪神の状況をあの某とかいう司会者に聞かれたとき「阪神の元気のないのが気になりますね」と言ったことに続いて「若手に奮起せよ、と言いたいですね」と言ったことだ。おいおい、あ~た一体どこの方なのよ?かりにもウン千万も阪神からいただいているSDなんでしょうよ。それが人ごとかよ。低迷している原因は、球団の“重役”たるあなたにも責任があるんじゃないのかよ。違いますか?

 おかしいやろ、あのコメントは…。若手よ、奮起せよ!は、直接言うたらどうよ?重役でしょ。球団の人でしょ、星野さんは。他人行儀はやめてよ、多額の金をいただいているんだからんさ。阪神低迷を聞かれたら「すみませんね。これから頑張りますよ」というのが筋だろうよ。違いますか?違っていたら謝ります。

 気分悪い。悪いけど「かっぱえびせん」をボリボリ食べながらこれを打っている。阪神に「SD」なんて職はいらないね、もう。坂井オーナーはどう考えているんでしょうね。

若手の育成には「根気」が必要

2009-05-07 15:02:08 | Weblog
 阪神の試合が2日連続で中止になった前夜、東京ドームでの巨人対横浜戦を見たというのは書いた。結果はご存じの通り、坂本の劇的なサヨナラ弾による巨人の勝利。さすが首位のチーム、最下位・横浜には連敗しない。ただ、先取点を奪いながらすんなり勝てないあたり、少しチーム状態が悪くなっているのだろう。そして横浜の状態がやや上がってきているのだろう。

 原監督が1番に抜擢した坂本が、すぐその試合で勝負を決める一発を放ったのを見て(いや、実際は見ていない。7回裏で球場を出た!)、若手の育成には信念に基づく「根気」が必要だと改めて思った。坂本の場合、原監督が「何とか二岡の後釜にしよう」と思い定め、不調の日も辛抱して使い続けた。冷たい仕打ち?もあえてしたと聞く。阪神・岡田前監督の「鳥谷」だってしかり。将来、チームの根幹をなす選手だと判断したときには、迷わずにその路線を突き進む。坂本に対する原監督の育成法にはそんな強い意志を感じた。そして、見事に結果として表れている。

 横浜の捕手・細山田にも同じことが言える。去年までの正捕手・相川がFAで抜け、代わりに阪神から野口を獲った。だが、野口の場合は経験こそあれ、完全に峠を越えてしまっている。しかも、メインでバリバリやれるタイプの捕手ではない。開幕から起用し続けるのを見て「横浜は今年もダメだろう」と思ったものだが、さすがに大矢さんも彼の選手の“本質”を分かったようだ。早大卒の新人・細山田をメインに据え、辛抱して起用し続けている。正解だと思う。阪神が狩野を使い続けているのと同じで、試合に出ることでいろいろ経験する。そして育つ。

 出したり出さなかったりするのをやめて、この選手を育てる!と思ったら我慢して使い続けてほしい。誰の事って?あの選手の事ですよ。きょうは左の石川だろうから、スタメンで出るはずだ。

 今の神宮の空模様は曇り。時折、霧雨が落ちてくるが、ほぼ大丈夫だろう。2日試合がないと、もう1カ月も見ていないような気がするから不思議なもんだ。連戦が続けば「雨降れよ!」と思うくせにね。