中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

ブラゼルが「救世主」ってか?

2009-05-29 09:23:36 | Weblog
 朝からこんなことを書くのもなんだが、今度やって来たブラゼルへの期待するものは何もない。戦力になるとは全く思っていないし、たとえ頑張ったとしても「救世主」扱いなどしてはいけない。今現在、阪神が抱える問題は、外国人選手がどうこうなどではないのだ。まして、球団がヘタをこいてダメだったメンチの代わりに獲った選手だ。期待する方がおかしい。

 背に腹は代えられなかったとはいえ、真弓監督もよくこのブラゼル獲得案を受け入れたもんだ。今年は「三塁・新井、一塁・関本」のコンバート作戦を目玉にするんじゃなかったのか。ブラゼルを外野(右翼)で使うのならわかるが、一塁だろう?この間、関本を二塁でスタメン起用したが、彼だっていい迷惑だぞ。

 あの助っ人を獲ったことによる問題は数多い。それを打ち消すには、相当な打力の爆発が必要になるが、まず無理だ。過去をごらんなさい。途中から来た助っ人野手が活躍したためしなどない。そんな選手を担当者が見つけられる能力があるのなら、最初からいい選手を獲っている。今度もその同じ担当者が関わっているのだ。起爆剤どころか、トラブルメーカーとなる可能性すらある。

 阪神がブラを獲ることが決まり、西武・渡辺監督は「エッ‼」と言葉を飲み、二が笑いを浮かべたと聞く。それだけでだいたいわかる。真弓監督に願うのは、ダメならスパッとあきらめてくれ、ということ。その前にまだ4試合ある。札幌、仙台の4試合がどんな格好になるか。行かないから、テレビでじっくりと見るつもりでいる、もちろん、ダービーのついでにね。