中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

言わんこっちゃない…パート2

2009-05-26 22:35:21 | Weblog
 思わず目をそむけたね。狩野のミットから白球がこぼれ出た瞬間、俺は「こりゃダメだ」とつぶやいた。と、その次の瞬間、致命的な一打が出てしもた。ありゃりゃ…。何でよ、藤川!一度マウンドに狩野を呼んで「気にすんな!」と言ってられないのか。あんたそれでも虎の守護神か?それともやる気がないのか?正真正銘の守護神なら、若い捕手のミスの1つや2つ、笑顔で「ええで」と言ってやれよ。そしてサブローやシローの1人や2人、ちょちょいと料理し、返す刀で井口も打ち取れよ。

 とまあ、無茶なことを書いた。無理だよ、今年の藤川は。きのうも葛城エースの守備に助けれただけで、状態はよくなかった。1点差がよかったものの、きょうは同点の場面。先頭・西岡に二塁打を打たれた時点で、俺は負けを覚悟した。そしてその通りになった。

 ベンチの継投策を色々おっしゃるむきもあるが、俺は個人的にはあれでいいと思う。阿部の4回交代は意味不明だが、7回以降はあれでよし。アッチソンも2イニング目に入ったらわからなかった。調子がもう1つでも8回はジェフでいい。それが阪神のパターンだから、だ。しかし、もうこの形にこだわる必要はない。機能しないものに固執する必要はない。そうだろう?

 こんな試合を落としているようではダメだ。阿部で勝とうというのは虫のいい話だったが、でも勝てた。勝てた以上、きっちり勝たないといかん。こんな試合を勝ち切るのが、ベンチの仕事。それを一番痛感しているのは、他ならない真弓監督だろう。非難は簡単。だが、俺は長い目で見る。真弓監督がどう変ぼうしていくか、ジッと見るつもりだ。

言わんこっちゃない…

2009-05-26 16:49:19 | Weblog
 大阪・天王寺でしめやかに行われた元近鉄球団職員・大野博子さんの葬儀・告別式に参列し、甲子園にやってきた。阪神の打撃練習が終わり、軽く夕食をとって記者席に上がったのだが、予想していた通り、人がいない。約1時間後に試合が始まるというのに、スタンドはガラガラ。何か一昔前の「西宮球場」もしくは「川崎球場」に来ているようだ。日曜日に降雨ノーゲームになった分を、この平日の予備日に入れたわけだが、たいていこんな場合は入らない。当然だろう。

 しかし、あまりにも寂しいスタンドではある。ロッテ選手が放つ打球音だけが球場に響いている。新人だったころ、オリックス・上田監督に「君ら、スタンドの席に並んで座ってくれよ。ガラガラだと寂しいから」と言われたことがあった。試合開始30分前でも指折り数えられる程度の入りで、閑古鳥さえいなかったような気がする。それでも、オリックスは強かったのだよ。「ブルーサンダー打線」と称した打撃陣がガンガンに打ちまくって…。

 最終的にどれだけ入るのか。今からでも遅くはありません。このブログを読んで「じゃあ行こうか」と思った方、甲子園に足を運んでやって下さい。頼みますわ。