「想定外」の完封勝ち

　いくら内海の調子が悪いと言っても、阪神はここ２、３年あやつに随分苦しめられていたのだよ。そう簡単に勝てるわけない―と思い込んでいた。しかも、こっちは下柳。ベテラン左腕には悪いが、ここ何試合かを見る限りにおいて、巨人打線を封じ込める可能性は３０％程度だと勝手に推測していた。ところが、だ。こんなマイナス思考の考えは、あっさり覆された。野球ってわからない。勝つと思えばコロリと負け、負けると思えばこんな感じで完勝する。美空ひばりさんの「柔」の歌詞がついつい浮かんでくる。

　４月もそうだったが、今年の阪神は「ここで負けたらえらいことになるで」というギリギリの試合に強い。おそらく、この試合で負けていれば、しばらくは立ち直れなかっただろう。その意味では「御主、なかなかやるな」となる。ただ、現状をみると、グングン上がっていけるだけのチーム力はない。しばらくは一進一退が続くと思う。

　なにはともあれ、巨人に３ついかれずにすんでよかった。こっちがハラハラしても仕方ないのだが、ついついそう思ってしまう。あすからは東京での６連戦。大荷物をえっこら運んで行きまっさ。あすの神宮の天気はどないやろ？息子たちよ、子供の日にいない親父を許してくれ。仕事なんだからね。

　てなことで「試練の６連戦」を見てきますわ。さいなら。