中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

「これしかない!」というサヨナラ劇

2009-05-12 21:48:44 | Weblog
 大竹が九回のマウンドに上がらなかった時点で、そうなるような予感がした。金本が打たなくても、次の新井が打つような…そう思いながら金本の打席を見ていたら、やっぱり打った!そうなる予感があったから、別に驚きはしなかった。広島・ブラウン監督だって、腹の中ではサヨナラを覚悟していたんじゃないか。あの打線を見ていたら、ブラウンでなくても「こらダメだ」と思うわ。

 サヨナラ劇に酔うファンには申し訳ないけど、全く喜べない。普通なら、あの無死満塁の二回にきちんと点を取るでしょうが。たとえ、7番の藤本だったとしても、1点は入るよ。いや、1点をもぎ取るような策を立て、是が非でも取らないといけない。だが、それができないのが今の阪神。下柳が踏ん張ってなかったら、悔いが残りまくるあの二回だった。

 しかし、大竹はいいピッチャーになったね。これで24イニング連続無失点か。大したもんだ。後半に入っても球威が落ちないし、変化球にもキレがある。ちょっと前まで脆い感じがしていたが、それがないもんな。阪神で言えば能見のように、脱皮したのかね。

 巨人はきょうも勝ったらしいな。どんどん遠くへ行ってしまうな、あのチームは。ヤクルトがこっちの方に近寄ってくるから、やっぱり2~5位は団子になる。その中でどこが先に抜け出すか。ハッキリ言って、わかりません。阪神もこんな試合をしているようじゃあ、先々苦しい。勝ってぼやき、負けたら愚痴る。いかんな、阪神担当時代の癖が抜けんわ。