中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

球審が「逃げたら」いかんだろう!

2009-05-24 19:10:29 | Weblog
 やっぱり、ね。圧倒的◎のブエナが最後の20メートルで△レッドを差し切ってオークスV。その後ろに○のジェル。予想的には、◎→△→○で当たり、と言いたいところだが、配当は3連単でも2400円強。何だかなあ。全くおいしくないし、むしろ「やられた!」感が強い。桜花賞の1、2、3着がそのままの着順でオークスも来たというのは、古くはベガ→ユキノビジン→マックスロゼ、以来じゃないかね。マックスロゼだったか?間違っていたら、すんません。

 そのオークスが始まる直前に、甲子園でのロッテ戦が降雨ノーゲームになった。四回裏、鳥谷が三振に倒れ、次の金本のカウント0-1のとき、甲子園にとんでもない雷鳴が轟いた。「ドーン!」といったかと思うと、球審が飛んで逃げた。その途中に選手に引き上げを命じたのだが、打席の金本はジッとしたまま。41歳のスラッガーは、いち早く飛んで逃げた球審を笑っていた。俺も思ったよ。アンタが先に逃げてどうすんのよ!と。

 3時9分に中断し、その20分後に降雨ノーゲームが宣告された。雨は断続的に降っていたし、その降り方も強かった。でもね、球場関係者が一つの目安としている「右翼後方の空」が明るく、すでに青空になってきていたのだよ。俺はすっかり大丈夫だと思った。グラウンドは水たまりでも、あの空が甲子園上空に来れば雨は止む。止んだら日本一整備のうまい「阪神園芸」がきれいにグラウンドを作り直す。少々の水たまりくらい、大丈夫よ。ところがだ、あの「飛んで逃げた球審」がさっさとノーゲームを宣告しやがった。

 そのときのブーイングといったらない。ノーゲーム宣告が3時29分。その30分後にはきっちりと雨は止んだ。個人的な感想だが、4時10分には試合は再開できていたと思う。つまり、中断から1時間後には試合再開にこぎつけられた、ということだ。結果論にすぎないが、もう少し「この試合を何とかやろう」と思ったら、できていた。

 日曜日のデーゲーム。この試合を楽しみに地方から来ていたファンも多かったと思う。それが「はい、ノーゲームです」ではあまりにも可哀想ではないか。呆然としながら球場を後にしたのが4時40分。すっかり雨も上がり「何で中止になったの?」というくらいの空模様になった。見通しが悪いというか、不細工というか…。話になりませんな。

 四回裏の一死まで小林宏に抑えられて1安打無得点。それを思えばノーゲームでもよかったか。にしても、新井は打てませんな。このブログにも新井にカツを入れる声が寄せられているけど、個人的には全く「その通りよ!」と思う。確かに、新井が打てなくて負けた試合は何ぼでもある。鳥谷よりむしろ新井、という意見に反論する気はない。

 ただ、俺がいつも「鳥谷ぃー!」と叫ぶのは、生え抜きの彼に一皮剥けてほしいと思うからであって、それだけの責任を負うべき立場になってきているからだ。FAで来た新井や金本に責任を負わせるのは簡単。でもね、鳥谷がそう思ったらいかんのよ。「自分が阪神を引っ張らないと」というくらいの自覚がほしい。だから、厳しくいうわけ。しかし、鳥谷もこんなもの、かもしれん。となれば、やっぱり新井をやり玉にあげざるを得ない。

 そんなこんなで来週は日本ダービー。俺はこのレースにすべてをかける。こん身の予想をするから、参考にしてほしい。決戦まであと一週間。勝負だ。