友人の建前の手伝いに行った帰りだった。
山道で自分の車の前に小さなものが飛び出てきた。
急ブレーキ…。仔猫だ。喉をやられてるのか、「びゃーびゃー」と鳴いていた。
小さな側溝のなかに隠れた「奴」の首筋をさっと掴んで、とりあえず保護した。
「さあ、どうしたもんか」…。
人家は少し離れている。
このままおいていこうか…。そのとき少し向こうに別の影が見えた。
狸だった。
「こりゃ、ここにいたら、間違いなく野生動物に食われるな」。
猫って奴は、本来そんなに長く生きるものじゃないらしい。
だから、人間に飼われていれば、長生きもするだろうけれど、いろんな病気を発症する。
リンパの癌で、胆嚢の病気も併発してきたようで、2週間、ほとんど水だけで過ごし、そして、朝方にひっそりと息をひきとった。
それでも10年くらいか…。
月日がたつのは速いもんだ。また、庭に穴を掘った。
今年は、こんなのが多いな。
(合掌)