大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

インターナショナル大工?

2005年09月23日 | J-ワークス
隣町のJさんから、小規模の改造工事の手伝いを頼まれた。

K上邸は自宅から15分くらいなので、気安く返事をしたのが先週。大きな一間(ひとま)の子ども部屋に、間仕切りとロフトをつくるという仕事だ。とりあえず初日は、J氏の作業場で、打ち合わせから。



この建物は輸入住宅で、2×4(ツーバイフォー)が基本になってはいるが、随所にPost(柱)が建っているという構造。壁や、床の下地がどうなっているかが気にかかる。
既存の建物の図面をJ氏が出してきた。

「インチ!」

図面はすべてインチ単位で書かれていた。

もちろん、「?」の併記のあるところもあるが、割付がすべてインチ、フィートであるのだ。
また、フィートと尺はほぼ同じ長さだし、余計に混乱する。
普通に日本の大工は「尺(1/3.3m)」単位のさしがね(曲尺)を使い、メートル法との換算を無意識的に行なう。
現場ではよく「400(ミリ)から、尺五寸くらいに切ってくれ!」とか、「床から300(ミリ)、壁から5寸くらい離して…」など、不思議な会話が飛び交うのは日常茶飯事。
さらに今度はインチが加わる。大工はまさに「スーパーバイリンガル」なのだ。
インチとの対比表を見ながら、メートル法で書かれたJ氏の図面をもとに、尺単位の曲尺で材に墨付けをする。



☆ 次々と壊されていく古い建物…。
中途半端な古さゆえ、「文化財」にはならず、昭和初期の建物は危機に面している。



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