大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

「お茶がウメェー!!」

2005年09月17日 | イベント屋風
いつもと違う。
山の色が違う。
「秋」がやってきたのだ。


こんなすがすがしい日に私たちは、とある茶道のイベントが行なわれる、文化会館のギャラリーにいた。
8時からの搬入で、午後からは、主催者が準備に入るので、時間との勝負。
空気は結構はりつめている。
ここのところいろいろ行き来の多い「WN建築H吉」のT親方とK沢氏に手伝いに来てもらった。
先週、Ku氏と、一度組んでいるので、ほとんど現地加工はなく、着々と作業は進む。






縁台のような、ステージを組み、畳周りの框を取り付け、柱を立てる。すでに壁紙の貼ってあるパネルを立てると、1時間ほどで、第二ギャラリーの5畳タイプの「茶室」は出来上がり、その後を追いかけるように、庭のセットなどが「E」社のスタッフたちの手で作られていく。
それにしても、邪魔だというわけで、根っこから「スパッ!」と斬られた、庭セット用の「マツの木」の姿は痛々しかった。

ゆっくりしている暇はない。続いて8畳(+半畳)タイプのものを、第一ギャラリーにも組まなければならない。タイムリミットまであと2時間!
そして11時半前には、おおかた完了。担当のT内さんのOKをもらい、撤収しようとしたとき、
主催者の関係者のかたから、こんなことを言われてしまった。
「床の間の天井はないの?」「『オトシガケ』もないし…」。
言い訳のようだが、こちらは身体をボロボロにしてまでの残業で仕込んだ上、わずか4時間の時間厳守のなかでの必死の設営。出来上がってからこういう言葉を掛けられるとやっぱり「ガクッ!」とくる。どうぞご勘弁いただきたい。私たちだって、時間と予算がしっかりあれば、ちゃんとした茶室が造りたいのだから。


道具を引き上げ、先ほどの”苦情?”を「E」社の責任者の人に一応伝え、文化会館をあとにした。
車を止め、日陰で水筒のお茶をガブガブ飲む。
空は澄み渡り、風はほどよく吹いている。
こんな「お茶」の”戴きかた”が私なんぞにはちょうどいい。
心から「お茶はウメェー!」と思った。



☆愛知万博も残すところ、あと10日となった。
「あの男」は守山区の現場で、黙々と仕事をしていた。




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