大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

耐震工事…

2005年09月21日 | 見聞録
最近では、「図面」でさえ、デジタル信号となって、電線を伝ってやってくる。いろんな「CAD」のソフトがあるが、「JW-cad」はフリーであるがゆえ、Eメールでのやりとりには、広く使われているようだ。送られてきた図面をA3の紙に印刷し、ひたすら眺める。
本当は9月に着工予定だったこの仕事は、施主さんにきっぱり「新建材でお願いします」と言われているので、ちょっと頭が痛い。

耐震補強工事というわけで、県などの補助金が約30万円ほどでるので、それを申請するために、認可された設計士さんに依頼。その費用がおそらくそれと同じくらい。

一見、馬鹿げたような話。実は、これを請けた設計士さんも大変らしい。「本当に採算がとれない」のだという。

どちらにしても、一度は施主さんと打ち合わせて図面をおこす必要はあるだろうから、私としては、大いに助かっている反面、他人が書いた図面というのは、また、解読するのが大変で、とくに、改造で、今回のように耐震補強がらみとなれば、その作業はげっそりする。
なにしろ自分が打ち合わせていない分、結局また、施主さんに確認する羽目になる。

ところで、冷静に考えて、補助金と、その費用とのバランスが、やっぱり納得できないかたも多いだろう。

正直、私も、この補助金制の事業には、かなり疑問はあるが、ここのところ、こういった感じで、自分自身に言い聞かせて、施主さんにも、説明している。

「認可された設計士がやることで、公の『お墨付き』がもらえる」と言うことと、「単に構造計算だけであれば、安価にウチでもやりますよ」の2点をしっかり天秤にかけてもらうことで、答えは施主さんに出していただくしかない。

要するに、この補助金は、お役所が申請費用相当を負担してくれるだけのものなのかも知れないのだから。
やっぱり自分でもようわからん。

…それにしても、耐震工事の見積もりって…難しいなあ。









☆ 自分の現場に入る前に、またまた応援の現場が…。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿