大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

国を売るのか民主党―なぜこの時期の訪中か

2007年12月08日 08時22分12秒 | Weblog
 民主党の国会議員約40名と民主党シンパ多数を率いて,小沢一郎が中国を訪問しました。菅直人代表代行,山岡賢次国対委員長まで含まれています。7日には胡錦涛主席との会見も果たし,8日に帰国します。
 しかし,なぜこの時期に大挙して訪中する必要があるのでしょう。差し当たって中国との間に緊張関係が存在するわけでもありません。
 小沢一郎の意図ははっきりしています。新テロ特措法の審議妨害です。そもそも国会開催中の外遊は議会の承認を必要とするはずです。ところがその規定を無視しての暴挙です。これは国会軽視,審議サボタージュでしょう。それと,大名行列を見せつけたのは民主党の優位を誇示したかったのでしょう。程度の低いパフォーマンスです。
 出発前,小沢一郎は記者会見で「これまでのように米国,中国にニコニコするだけの日本では駄目になってしまう。これからは毅然とした態度で云うべきことは云わなければならない」と大見得を切りました。しかし,胡錦涛主席と握手した小沢は相好を崩して「主席と一緒に写真を撮れるなんて感激です」などと,それこそニコニコどころか卑屈な顔でヘラヘラしていました。福田首相は,他国の首脳の前でこんなみっともない笑い方をしませんでした。
 権謀術数の国中国において百戦錬磨の胡錦涛主席にしてみれば,こんな男なぞ赤子の手をひねるよりも簡単,ころりと手中に収めたようなものです。それに,これも名だたる情報機関をもつ中国首脳は,とうの昔に日本の民主党の国内支持が急速に凋落していることは把握済み,ただ政治家ですから腹中は相手を嘲笑していても顔には満面の笑みをたたえるくらいは簡単です。
 それにしても,クライン孝子氏の言葉を借りれば「参院選挙で舞い上がった民主党」は救いようもない暴走を続け,断崖絶壁から転落するでしょう。