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大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

社民党なんか放り出せ―絶滅危惧種は来年無くなる

2009年12月16日 21時20分10秒 | Weblog

 何らの展望も信念もない鳩山由紀夫が内閣を組織していること自体,日本にとって致命的ではありますが,なかでも三党連立と称する現状は,鳩山内閣をさらに悪化させています。
 来年の参院選挙での民主党陣営の勝利のためには社民党,国民新党の2つの小政党の持つわずか10議席が必要だというのが小沢一郎の論理のようです。
 しかし,現鳩山内閣が,この2つの小政党に振り回されて迷走し,そのために現政権の支持率が逆落としに堕ちていけば,結局来年の参院選挙での民主勢力勝利の構図は画餅に帰してしまうはずです。
 この矛盾を抱えた上で,なおかつ弱小政党の云うことをきかなければならない,という論理は理解に苦しみます。社民党なんか,来年の参院選挙で絶滅してしまうことは,目下最大の問題である沖縄普天間基地移設に関する硬直した社民党の態度に,国民の多くが反撥していることからも明らかです。それに小沢民主党は,来年の参院選挙を単独過半数獲得と狙いを定めていることはよく知られているからです。
 なぜ,小沢一郎が社民党に入れあげるのか。どうしても理解できません。現時点で社民党を排除しようとすれば,国民新党の亀井静香は抵抗するでしょう。しかし,それはお互い小政党,と見せかけるための同情であって,国民新党は社民党とは違う,と確信しているはずです。
 このブログで繰り返しているように,亀井静香の目的は,郵政逆改革で国税当局の支配外の脱税システムを作り直すことと,特定郵便局長会の持つ100万票を国民新党に入れようとする2点しかありません。政治家あるいは官僚は,つねに表と裏の意図を併せ持って政策立案していると考えて間違いありません。その点では気心の知れた亀井静香と小沢一郎との阿吽の呼吸は生きているはずです。つまり,国民新党には,社民党のような絶滅危惧種であるという悲哀の自覚はないからです。
 邪魔なのは化石化した全くの絶滅危惧種・社民党と,その党首である福島瑞穂ではありませんか。彼らが主張しているところは,10年前,20年前と全く変わりません。日本の変化も世界の動向も社民党の化石人共には全く関係ないのです。
 現時点で,民主党が社民党を排除しようとすればできないわけではないのです。
そして,社民党を連立から放り出せば,目下抱えている鳩山政権の問題点はかなりの程度解決するはずです。
 だからといって,目下の惨憺たる鳩山政権の命脈を永らえよう,などと考えているわけではありません。こんな政権はさっさと潰れてしまえばよいと思っています。しかし,潰れる前に沖縄普天間基地の移設問題は,自民党政権時代に日米両国が樹立した国家間の合意事項,すなわち辺野古への移設をそのまま実現するほかないのです。でないと,無能な嘘つき鳩山由紀夫がオバマ大統領に投げかけた“Trust me.” のひと言が傷つけた日米間の信頼関係が半永久的に失われたまま,次の政権に持ち込まれてしまうからです。
 鳩山由紀夫が内閣を放り出す秒読みにも順序がある,と云うことです。社民党を政権外,いや国会議事堂から放り出してから,ご自分も出て行きなさい。


小沢一郎,鳩山由紀夫は右翼に殺される―中国首脳を無理矢理天皇陛下に引き合わせる不敬

2009年12月14日 17時48分18秒 | Weblog

 小沢一郎,鳩山由紀夫が脱米,親中国の態度を明確にしていることはすでに明らかではありますが,その傾向が極まったのが,12月15日に決定されてしまった天皇陛下との面会です。
 報道によると,11月23日に中国側から天皇陛下との面会申し入れがあったが,先例がないことと,陛下のご健康への配慮などを根拠に宮内庁側が拒絶したにも拘わらず,小沢一郎と鳩山由紀夫はごり押しして,その結果明15日に面会が実現していまいそうです。
 宮内庁側は,陛下の公務が繁忙なことと,ご健康上の配慮から,これまでいかなる国の要請に対しても,面会申し入れは1ヶ月以上前に取り決めるという「1ヶ月ルール」を厳守してきたのに,小沢一郎と鳩山由紀夫はそれを無視して,あたかも当然のように14日に来日した習副書記との15日面会をごり押ししてしまったのです。まもなく崩壊する内閣とは云え,目下の鳩山由紀夫は仮にも日本国の総理大臣です。
 このごり押しについては,野党自民党はもちろん,与党民主党内,さらには日頃天皇制には冷ややかな社民党(安倍知子政審会長)あるいは国民新党(亀井亜紀子幹事長代理)からも反論が出ているにも拘わらず,です。
 こうした事態に立ち至って,天皇陛下のご予定ご行動に関しては常々神経質な我が国の右翼が黙っているとは思えません。
 不穏当と云われるかも知れませんが,昨今の小沢一郎の大挙しての中国詣で,鳩山由紀夫の異常なほどの米国無視,中国寄りの態度に我が国右翼が何らかの行動に出ることを期待しています。でないと,遠からず日本は中国に朝貢する属国に成り下がってしまいます。
 かつて赤報隊なる右翼組織が大阪の朝日新聞を襲い,留守番記者らしい人物を射殺した事件がありましたが,今回はそんなちっぽけな行動ではなく,堂々と時の総理大臣と公党の幹事長が対象となります。
 これこそ右翼としての立派な信念の表明でしょう。ここはひとつ日本の右翼組織の,信念に拠って立つ行動を見せて欲しいものです。


鳩山首相よ,”Trust me.“ はどうした―史上最悪の総理大臣

2009年12月08日 18時27分38秒 | Weblog

 11月13日,米国オバマ大統領が来日した際の会談で,沖縄普天間基地に関して“Please trust me.”と大統領に語ったにも拘わらず,翌日にはシンガポールで「年内に解決すると約束したわけでない」と表明してオバマ大統領の顔に泥を塗ったに等しい鳩山由紀夫は,その後も右へ左へとぶれたまま,基地問題を来年に持ち越すと米側に通告しようとしています。
 想像するところ,顔に泥を塗られたオバマ大統領は激怒して,安保条約を基本とする日米関係の深化に関する協議(これも先月の来日時に鳩や由紀夫が提案した協議)を延期する,と日本側に伝えたことが明らかになりました。
 鳩山由紀夫は,コペンハーゲンのCOP15で今月18日にオバマ大統領に基地問題の先送りをお伝えする,と脳天気なことを語っていますが,そんな立ち話で済むわけもなく,第一顔に泥を塗られたオバマ大統領が18日に会うでしょうか。なにか理由を付けて会談しない可能性があります。
 この米側の硬い態度がもたらすところの影響の大きさは,防衛に留まらず,経済にも重大な影響を与えるものと,日本の政界のみならず経済界などにも懸念が広がっています。
 しかし,この男の頭の中はどうなっているのでしょうか。日本をどうしようと思っているのでしょうか。
 日米関係をないがしろにしたまま,中国に軸足を置こうとしているのでしょうか。
 中国は,そんな甘い国ではないことは日本国民の全てが承知しています(朝三暮四のサルは別として)。鳩山由紀夫は正真正銘の日本人でしょうが,背後にいる闇将軍小沢一郎の出自はたしかではありません。半島出との噂が飛び交っている人物です。そして,社民党の福島瑞穂にも同じ噂があり,これはかなり確かなようです。
 つまり,今の日本は日本人でない日本人が支配しようとしていると見てよいと思います。鳩山由紀夫がどうしようもない無能で,小沢一郎や福島瑞穂の云うなりになっていれば,早晩日本は中国に朝貢する属国になってしまう可能性が高いのです。史上最悪の総理大臣と呼んでよいでしょう。
 最低の総理大臣というのは過去の自民党政権にも数多くおりました。宇野宗佑,鈴木善幸,森喜朗,近くは安倍晋三,福田康夫,麻生太郎等々,挙げればきりがないくらいです。しかし,彼らには国を守る,という点で間違いなく愛国心がありました。外国との交渉でも,ぎりぎり最後の線は譲りませんでした。
 これに対して鳩山由紀夫は,何も方針を示さず,何も決断せず,何も国益に頓着しない,愛国心すら持ち合わせていない最悪の人間です。
 史上最悪の総理大臣とは鳩山由紀夫です。そして,日本にはこんな人間を総理大臣にしてしまった朝三暮四のサルが多すぎます。日本の民主主義は未熟と云わざるを得ません。最悪の総理大臣がもたらす最悪の結果を,朝三暮四のサルは甘受しなければならないと覚悟すべきです。


鳩山由紀夫よ,COP15に夫人を同伴するな―物見遊山に出す金はない

2009年12月07日 21時40分13秒 | Weblog

 デンマークのコペンハーゲンで開催されている国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)への出席が,鳩山由紀夫にとっておそらくは,日本国首相として最後の外遊になると思います。なぜならば,年内には自身の故人献金問題,母親の巨額資金提供に関して,元公設秘書の政治資金規正法違反等の訴因に対する起訴処分が確実になり,同時に,かつての自民党加藤紘一議員に関わる同様の違反と公設秘書の起訴当時から鳩山由紀夫自身が強く主張していたように,「私ならば議員のバッジを外します」となるはずだからです。私は,この「バッジを外します」と明言した当時の動画を,今日もこのブログを書く前に数度確認しました。間違いなく,「バッジを外します」と宣伝車の上から叫んでいました。
 さて,そうなると冒頭にも書いたように,7日からコペンハーゲンで開催されているCOP15への出席が,日本国首相としての最後の出張と云うことになります。18日に各国首脳が多数出席するそうですから,これに合せて鳩山首相も出席する,と云うことになるのでしょう。
 でも,ちょっと待ってください。まさか,この会議にまで夫人を同伴するのではないでしょうね。
 この鳩山由紀夫夫人については,かなり良くない評判が立っています。特に,ネット上ではさんざんです。
 もともと宝塚出身だそうですが,一流のタカラジェンヌだったという声は聞こえてきません。私の偏見かも知れませんが,これまでのタカラジェンヌの「引退後」の姿を見ていますと,ごくごく僅かな一流の人を除けば,大部分は文字通り「その他大勢」,後ろの方でどかどかやっていたとしか思えない人か,目立ったけれども奇行も目立つ,と云う人も少なくありません。
 鳩山首相夫人についても,とかく目立ちたがり,「隠せば花」とはほど遠い,鼻持ちならない行動がネット上で指弾されているのです。
 そして,最初は遠慮がちだった一般週刊誌なども,かなり批判的に夫人の外遊は「物見遊山」だとの記事が目立つようになりました。
 私が気になったひとつは,韓国訪問の際に,この鳩山夫人は李明博大統領夫人とキムチ作りを楽しんで見せたのはともかくとして,作りかけのキムチを大統領夫人から手で口に入れて貰い,得意になっていた映像です。後で大統領夫人は「好奇心の強い人」と評していましたが,果たして額面通りに受けとっていいのか疑問です。鳩山夫人には品格というものが全く見当たりません。
 他にも,つい最近に行われたASEANにも,たった数日なのに同伴し,輪タクらしきものに嬉しそうに乗っていた映像が,僅かな時間ですがNHKのニュースで流れていました。奇怪なのは,その映像にはコメントもテロップも全くなく,ただ映像だけが数秒流れたのです。まるで,物見遊山であることをNHKも隠そうとしたのかも知れません。
 それでは,一体この首相夫人の物見遊山の外遊旅費(宿泊費も含めて)はどこから出ているのでしょうか。今日のある週刊誌の見出しには,鳩山首相と夫人は好んで外食しているが,費用は事務所に付け回しだとあります。鳩山由紀夫の実母から毎月1,500万円が政治資金管理団体(友愛政経懇話会)に振り込まれているそうですが,母親から貰った金(貸付金とはとうてい思えません)でこの夫婦は平気で飲み食いしているのでしょうか。
 そんな夫人の物見遊山の外遊費用まで,国家予算が面倒見る必要はありません。どうせもうすぐ退陣するわけですし,国家予算は事業仕分けで科学技術予算から福祉予算まで切り捨てようとしているのです。こんな時節に無駄な費用は一銭も出す必要はありません。


誰がために鐘は鳴る―鳩山由紀夫,そは汝のための弔鐘なり

2009年12月03日 17時56分48秒 | Weblog

 「マニフェストは,国民との契約です。これが守れなければ首相の座を退きます。」
 文言は正確ではありませんが,就任当時にこんなキザな言葉を吐いた鳩山首相ですが,発足後3ヶ月を経ずして早くも破綻の様相を見せています。年内に退陣するか,年明けに総辞職するか,いずれにしても来年3月までは保たないと見られます。
 鳩山首相は,「国民との契約」と云う言葉を好んで使っていますが,少なくとも私は鳩山由紀夫と契約を交わした覚えはありません。法律の専門家ではありませんので,契約と云う言葉の法律上の意味には疎いのですが,Wikipediaを参考にすれば,鳩山由紀夫の多用する契約と云う言葉自体が間違っていると思います。「国民との」と云うのが気に入りません。マニフェストなんぞ,単なる「国民に対する誓約」と云った方が当たっているのではないでしょうか。強いて「契約」と云いたければ,片務契約に過ぎません。なぜならば,鳩山由紀夫は国民に対してマニフェストの実行を義務として契約もしくは誓約しているのでしょうが,国民は鳩山由紀夫に対して何らの義務も負っていません。民主党に投票した人たちでさえ,義務感で投票した訳ではないでしょうし,民主党に投票しなかった,たとえば私は,何云ってんだ,と云うだけのことです。
 それを重々しげに「国民との契約」などとキリスト教における神と人間の間のことになぞらえて云うのは笑止千万,止めるべきでしょう。
 さて,それまでして使っている鳩山由紀夫の国民に対する「契約」であるマニフェストが,実現不可能として鳩山由紀夫自身によって見直されようとしています。
 ここ数日の,大臣を寄せ集めての会議の席上などでは,「国民が求めていないマニフェストは見直してもいいのではないか」とぬけぬけと云い始めているのです。
 要するに,大見得を切っていたマニフェストに従った大盤振る舞いが,深刻な原資の不足で不可能になることを知ってしまった結果です。
 それでは夏の衆院選前に,どれだけの確信があってマニフェストを書いたのか,が問われることになります。
 予算編成の時期になって,事業仕分けだとか,ナントカ戦略会議とかを毎日開催しては,ムダと称して原資を引き出そうとしているのは,よほど深刻な予算不足に直面したからでしょう。
 そこで,行き着くところはマニフェストの見直しです。それも,足りませんと正直に国民に謝るのではなく,「国民が求めていないマニフェストは考え直しても良いだろう」,と恩着せがましく切り出したわけです。
 しかし,この鳩山由紀夫のマニフェスト見直し提言の裏にはもう一つの鳩山由紀夫自身のための“excuse”(言い訳,弁解,釈明,)が隠されています。
 就任当初に「マニフェストは,国民との契約です。これが守れなければ首相の座を退きます。」と演説したわけですから,ここへきてマニフェストの見直し,撤回があれば,当然首相の座を退かねばなりません。
 しかし,鳩山由紀夫は,もう一つのもっと深刻な致命傷を負っています。それは全くの身から出たサビ,自業自得の故人献金,母親からの10億を超える巨額の資金援助に絡む脱税もしくは政治資金規正法違反事件です。むしろこの方が罪が重いわけですから,本来ならばこちらの方で辞任しなければなりません。
 しかし,「恵まれた家庭に育った」坊やに,その辞任の仕方は我慢ならないのです。気位だけは高そうですから。
 そこで考え出した「すりかえ」が,「昨今の経済危機の予想を超えた深刻化によって,お約束したマニフェストの実現は不可能になりました。私は,当初申し上げたとおり,マニフェストが実現できないことに責任を痛感し,首相の座を降りることにいたしました。」と,一見潔い辞任と見せかけて,自身の献金問題を糊塗隠蔽したまま辞任しようというわけです。
 もともと総理大臣としての資質に欠ける,一片の経綸もない人物が,就任後たった3ヶ月で辞任に追い込まれる滑稽劇のお粗末です。


鳩山由紀夫を見捨てた小沢一郎が次に仕掛けるもの―亀井静香と組んで大連立

2009年12月02日 16時00分41秒 | Weblog

 過去の政権が長年にわたって築き上げてきた米国との信頼関係を無に帰してまで沖縄の基地問題の解決を引き延ばしにする中で,内政問題でも何一つ決断できない鳩山政権の迷走ぶりはもはや行き詰まりを示しており,来年3月頃までには瓦解することは間違いないでしょう。
 民主党が右派から左派まで揃えた寄せ集めから成り立っており,民主党を実質支配している小沢一郎と,鳩山由紀夫との関係も一体どうなっているのか,と危惧されています。
 もともと小沢一郎は,民主党代表としてかつての福田康夫元自民党総裁と大連立を謀って合意に至ったにも関わらず,民主党に持ち帰った途端に猛反対を受け,とりわけ鳩山由紀夫が先頭に立って,大連立断念を求めました。
 その結果,民主党は間違いなく合意する,と福田元総裁に大見得を切った小沢一郎は,まったく面子を失ったのです。
 小沢一郎の内心は忸怩たるものがあったでしょう。そして,表面には出さないまでも,鳩山由紀夫に対する感情が如何であったか,想像に難くありません。
 大連立構想がご破算になった後は,自身の西松建設からの献金問題も明らかになって,結局党代表の座を鳩山由紀夫に譲らざるを得なくなりました。小沢一郎にとって臥薪嘗胆の時期が始まりました。
 そして,捩れ国会の中で苦闘する自民党麻生前首相の下で行われた参議院選挙で圧勝し,多くの新人議員を誕生させることによって,自らは民主党幹事長として実質上民主党を掌握しました。
 ですから,小沢一郎にとって鳩山政権は,自分の支配する民主党の「仮の代表」「仮の総理」ぐらいにしか見ていないと理解してよいと思います。
 その「仮の総理」が,総理就任以来迷走に迷走を重ね,各大臣は百家争鳴云いたい放題,小沢一郎が否定しない限り,鳩山首相なんか目じゃない,という態度を続けています。
 加えて,国民新党と社民党から,それぞれ亀井静香,福島瑞穂の各党代表を内閣に加えて連立政権を作ってしまっていますから,彼らの発言を封じるわけにもいきません。
 そもそも,国民新党,社民党共に吹けば飛ぶような弱小政党,それが参議院で民主党だけでは過半数にわずかに満たない,と云うだけで連立を組んだわけですから,弱小政党としての本能から,民主党単独にはさせじと,大事な局面で必ず口を出してきます。
 小沢一郎は,鳩山由紀夫をとっくに見限っています。いや,最初から期待していなかったと見て良いかも知れません。百戦錬磨の闇将軍にとって,ただの金持ちの坊ちゃんとしか見えないでしょう。せいぜい鳩山家の資産をむしり取ってやれ,と思っているのかも知れません。鳩山由紀夫の実母から鳩山由紀夫本人に流れた10億円を超える資金(一説では30億円超)のかなりの部分が,小沢一郎に流れている,いや召し上げられているかも知れません。
 しかし,政権交代後わずか3ヶ月で,鳩山由紀夫は自らの偽装献金問題で墓穴を掘りつつあります。民主党内部からも「鳩山は自分の金で自爆する」と見られています。
 この期に及んで,そんな鳩山由紀夫と自爆するつもりはさらさらない小沢一郎がどう動くか,人々の目を集めるところでしょう。
 私は,小沢一郎が亀井静香と組んで民主党を潰して,国民新党と新しい政党を立ち上げると見ています。
 云うまでもなく,小沢一郎と亀井静香は自民党で同じ釜の飯を食べた仲です。政界の裏の裏まで知悉した云わば「戦友」です。お互いの気心も知り尽くしていると見て良いでしょう。政界の何処を押せば何処がへこむかも理解しています。
 つまり,小沢一郎と亀井静香は,なにかことを起こす時にもっとも頼りになる相棒なのです。だからこそ,首相官邸で毎日行われる閣議の前の控え室で,亀井静香は首相の右(向かって左)にいぎたなく座り,総理よりも大きな顔をしているのは,小沢一郎という後ろ盾があるからのことでしょう。
 そして,話し合った上でか暗黙の了解の下でかは分かりませんが,亀井静香は不倶戴天の敵,郵政改革を白紙に戻すべく,必要法案を臨時国会で最優先で通そうと謀っています。なぜなら,小泉元総理の郵政改革で失った全国市町村に散らばる特定郵便局の連携を取り戻せば,100万票が間違いなく取れるからです。そして,この目的はほとんど達せられました。亀井静香は100万票の発言権を獲得したとも云えます。それと同時に,かつての郵貯・簡保と同じく,国税庁の管轄下にない脱税組織も取り戻したわけです。
 小沢一郎は,日程を緻密に計算しています。亀井静香の準備完了を待って,民主党を壊しにかかります。なあに,民主党の新人議員140名は小沢一郎の号令一下,右へも左へも動くように仕込んであります。もし命令に従わなければ放逐して,元のフリーターに戻すぞ,と脅かせばよいのです。民主党内は小沢一郎の恐怖政治に萎縮しきっていますし,誰しも年俸2,300万円の議員の椅子は失いたくないでしょうから。
 後は,自民党またはその周辺からどれだけの人を集められるか,です。それには,政界のコウモリ男,元自民党議員荒井弘幸を使えば簡単です。荒井弘幸の父親は福島県の特定郵便局長でしたから,亀井静香の云うことは聞くでしょう。
 民主党に取り残された有象無象はどうするか。放っておけばのたれ死ぬ連中です。鳩山由紀夫はママの元へ帰れば済みますし,岡田克也はイオングループの役員に入ればよいのです。それに,鳩山にしても岡田にしても,生意気な役者顔の前原にしても,菅にしても,もともとは小沢一郎に楯突く,いわば目障りな連中でしたから,どうなろうと勝手かも知れません。
 これで小沢一郎は,我が日本を掌握し,朝三暮四のサルども(国民ですよ)にエサをやりながら,日本の支配者となります。ただし,自らは依然として陰の権力者に徹し,閣僚のクビのすげ替えを,あたかも盆栽の脇芽を切るように楽しみながら,来し方を顧みつつ晩年を過ごすのでしょう。政治家は総理大臣になってしまえば「双六の上がり」で後がないことを,小沢一郎はよく知っているからです。


ママに10億円貰って総理大臣ごっこ―恵まれすぎた鳩山由紀夫

2009年11月25日 18時27分11秒 | Weblog

 故人献金問題が思わぬ方向に発展して,鳩山由紀夫の政治資金なるものがほとんどすべて親族,それも母親から出ていたことが明らかになってきました。
 鳩山由紀夫の母方が云わずと知れたブリヂストンの石橋家の出であることは知られているところですが,一族はブリヂストンの株を大量に分け持っているので,桁違いに裕福なのです。
 そして,鳩山由紀夫は一族の星として,祖父一郎に続く総理大臣の座を射止めたわけですが,本人がそれを望んだのか,一族の声望を一身に受けて立候補させられたのかは分かりません。
 しかし,母親からすれば何がなんでも総理大臣に,と願っても無理はないところでしょう。ただし,由紀夫が滞米中に宝塚出身のバツイチと結婚したことには失望したでしょうが。名門の跡取り息子にはもっとふさわしい名門の女性があまたいたでしょうに。
 それにしてもこれだけ恵まれていながら世の中に危機感を持つと云うことができるのでしょうか。今回の政権交代で,しかも小沢一郎のヤミ献金問題で思わぬチャンスで総理大臣になったとしか思えないような状況で,おそらくは経綸も定かではないままに総理大臣になってしまったのではないでしょうか。
 それだけに一国の宰相として自らの生命をかけようという覚悟があるのか心配になります。ただやたらに自民党政権を否定することに汲々として,その結果がどうなるかに頓着しないところを見ると,ダメなら止めればいいさ,僕にはママがついている,という安易さがあるように見えてなりません。
 それに,鳩山由紀夫の病的とも云える脱アメリカ意識は異常です。これまでの日米関係を見直すことは結構でしょう。安全保障にしても日米貿易にしても,アメリカ一辺倒を改める必要はあるでしょう。しかし,国家と国家の間で過去に行われた合意までも否定してご破算にして改めて対話を始めようとするのは,相手側にしてみれば理解できない態度ではありませんか。
 鳩山由紀夫がそこまで背信を重ねる根底には,アメリカに対するコンプレックスがあるのだと見ています。東京大学の大学院を経て,アメリカ・スタンフォード大学大学院に進んだそうですが,おそらくはこの滞米期に相当な精神的ダメージを受けたのかも知れません。滞米中はママの庇護はありません。留学費用は出して貰っても,学問を助けてくれるわけではありません。それがトラウマになって,反米傾向が強まったのではないでしようか。そういう学生を何人も見てきました。
 まあ,そこまで深層心理に踏み込むと憶測になってしまいますが,オバマ大統領との信頼関係を謳いながら,平然と信義を覆すような言動を繰り返す鳩山由紀夫は,一国の宰相としては失格です。
 こんな母親の常識を越えた援助を平然と受けながら総理大臣になった,危機感皆無の人物に日本の将来を託すわけにはいきません。
 昨日今日になって,鳩山由紀夫は立ち話ながらこの問題を問われて,「私も知らなかった,おどろいている」と,ママの10億円献金を初めて聞いたように装っています。しかし,そんなことがあり得るでしょうか。仮にも実の母親です。母親が由紀夫には内緒にして,と云われたにしても,自らの政治資金管理団体に数年にわたってとは云え10億円近く,金額が金額です。自分の政治資金管理団体の金の出入りも全くチェックしていないのでしょうか。こんなことが許されてよいものでしょうか。本当に恵まれすぎた人間というのは理解を超えています。こんな人物が,国民の目線で国民のための最良の施策を,などと云っても虚ろに聞こえます。


世界一でなければいけないんですか。2位ではダメなんですか―蓮舫参議院議員のお粗末

2009年11月24日 22時46分22秒 | Weblog

 事業仕分けなるパフォーマンス,鳩山首相にしてみれば必死なのでしょうが,国民から見ればパフォーマンスに過ぎません。
 なぜ鳩山首政権が必死になるかというと,マニフェスト通りに政策を実行しようとすると,予算が全く足りないことが分かったからでしょう。
 ともかくマニフェスト優先だ,と云うことでいざ所要資金を計算してみたら,現実には全く資金が足りないことに気が付き,内心愕然としているのだと思います。自縄自縛に陥った,というのが真相ではありませんか。要するに,民主党のマニフェストなるもの,本当は選挙向けの作文に過ぎなかったのですね。それも,原資の当てもなしの算術計算だけの。
 さて,その事業仕分けなるもの。人民裁判のようだ,と受け取る人もいますが,私には,仕分け人,つまり人民裁判とすれば検察官兼裁判官に当たる人々が,素人集団に見えます。
 仕分けしようとする事業はあらゆる分野にわたっており,その一つ一つに精通しているはずもありません。すべて付け焼き刃,それを仕分けされる側に読まれまいと,懸命に分かっているようなフリをしている,と見えてなりません。
 ですから,自分の弱みを見せまいと,ことさらに居丈高になったりして,人民裁判風になってしまうのではありませんか。
 そういった必殺仕分け人の中でも無知をさらけ出したのがタレント出身の蓮舫参議院議員です。たしか,この事業仕分けのパフォーマンスの旗振り役に任命されているはずです。むしろ他の仕分け人よりは無邪気かも知れません。知ったフリをするよりは,無知をさらけ出しているのですから。
 蓮舫議員の無知は,科学技術分野の次世代スーパーコンピューターの開発に関わる,このブログの表題のひと言です。すなわち,「次世代スーパーコンピューターの開発で,なぜ日本が世界一にならなければならないのか」と質問したのです。そして,「どうして2位ではダメなんですか。」と続けたのです。
 それにしてもお粗末ですね。科学技術の先端分野での国際競争の厳しさを全く理解せずに,科学技術予算の仕分けをする。当然科学技術分野の研究者は反論します。今日は,国公立・私立大学の学長らが先頭に立って反対し始めました。
  蓮舫議員は,先端科学技術分野での世界第1位と第2位の差がどれほどのものか全く理解していません。そして,スーパーコンピューターなんか外国から買えばいいじゃないですか,とまでコメントした議員もいました。こんな程度の悪いタレントくずれの女性が年間数千万円の歳費を貰って「先生」と呼ばれているのです。本人にしてみればタレント商売よりも安定してますしね。しかし,どうしても無駄を省きたければ,こんな議員をクビにすればよいのです。「先ず隗より始めよ」ではありませんか。
 一連の事業仕分けの結果として,国産スーパーコンピューターは無くなり,ロケット技術も失われて宇宙開発から脱落し,遺伝子組み換え技術が失われて医療技術も食糧技術も後退し,日本独自に開発した有機ELパネルも消えて省エネルギーも実現不可能となり,行き着くところ科学技術立国は夢のまた夢となって,日本は衰退消滅するでしょう。逆の云い方をすれば,こんな人物を議員にしてしまった有権者,スーパーコンピューターの開発よりは子供手当が大事という有権者がたくさんいるのです。
 まさに亡国政権であり,有権者です。


首脳会談で”Trust me.“とは―この一言が致命傷になる

2009年11月22日 19時25分39秒 | Weblog

 私自身は「鳩山内閣メールマガジン」なるもの,馬鹿馬鹿しくて購読はしていませんが,新聞が報道していますのでまず間違いはないと思います。すなわち,
《19日配信の「鳩山内閣メールマガジン」では、先の日米首脳会談でオバマ大統領に「私を信じてほしい(Please trust me)」と呼びかけ、大統領が「もちろん、あなたを信じます(Absolutely, I trust you)」と応じたやり取りを披露、日米の首脳間の信頼をアピールした。》
 これは米国のオバマ大統領が訪日した今月13日の夜に首脳会談の席上で発せられた言葉だそうです。文脈から見当がつくように,沖縄の普天間基地移設問題が鳩山政権内の見解の不一致,鳩山首相の優柔不断,そして最も許せないのが自民党政権時代に日米間の長年の協議で合意したはずの宜野湾市海岸への移転をほとんど完全に否定している鳩山首相の態度なのに,”Trust me.“とは,鳩山由紀夫は一体どういう神経の持ち主なのでしょうか。
 しかも,”Trust me.“と云いながら,その舌の先も乾かぬうち,オバマ大統領がまだ日本に滞在しているのに,翌14日シンガポールに出かけた鳩山首相は,「年内に解決するとは云っていない。」と日本人記者団に公言しているのです。
 上の引用にもあるように,オバマ大統領は会談の席上“Absolutely,I trust you.”と返しています。
 このオバマ大統領の発言の重さ,本当の意味を鳩山首相は理解しているのでしょうか。
 もちろんオバマ大統領は毫も鳩山首相を信用していません。こいつ何を云うかと思いながらも外交辞令として答えたのでしょうが,表面の親しさの奥に”Absolutely,I trust you.”と返した凄さを感じます。なべてアメリカ人は言行不一致を最も嫌います。
 もしハトヤマが約束を違えたら,という恐ろしささえ感じます。オバマ大統領のこの一言に何も感じずに,「オバマ大統領は信頼してくれた」などと脳天気なことを考えているとすれば,鳩山首相はとんでもないお人好し,馬鹿です,幼稚です。
 大体,“Trust me.”という言葉は,公式会談の席上で使うべき言葉ではありません。もし一国の首脳が“Trust me.”と云いながらこれに違背したら,戦争が起こっても不思議ではないのです。
 映画「ビバリーヒルズコップ」では,エディー・マーフィーがこの“Trust me.”を連発しますが,オバマ大統領が,公式の首脳会談の席上で発せられた鳩山首相の“Trust me.”を映画のような軽さで捉えたとはとうてい思われません。
 外交における言葉の重さがいかなるものか,鳩山首相は全く理解していないようです。閣内でいろいろと勝手な発言があっても,それを抑えるどころかかえってその自由さとやらを喜んでいるようにも見えますし,これが民主党のmy wayだと見せつけているようにも見えます。そして,「最後は私が決断する」と云いながら,その実何も決めてはいません。それが指導力欠如,決断力欠如だと云うことも自覚していないようです。
 前に何度も書きましたが,トップの発言は「綸言汗のごとし」と云われるように,不用意な発言は組織の動揺を招き,組織を崩壊させるものです。一国を率いるものの不用意な発言は国家を崩壊に追いやります。
 鳩山首相でも,マキャベッリぐらいは読んでいると思いますが,鳩山首相には一国を率いていくという自覚もなければ資格もありません。
 とんでもない首相,政党を選んでしまったものです。その責任は,深く考えもしないで朝三暮四のサルに似て,甘言にまんまと釣られた選挙民にあります。
 左右寄せ集めの民主党幹事長の座に甘んじている小沢一郎自身,こんな鳩山由紀夫にはとっくに見切りを付けているはずです。いや最初から当てにしていなかったのかも知れません。政界の壊し屋,政界の闇将軍二代目が仕掛ける次の一手は今後のブログで書くつもりです。


鳩山第一夫人の外遊費用は機密費か―ASEANまで出かける意味があったのか

2009年11月20日 21時06分18秒 | Weblog

 11月13日~14日,米国オバマ大統領の日本訪問を受けた鳩山首相は,13日夜に大統領との会談を済ませた後,翌14日にはオバマ大統領を日本に残したままアジア太平洋経済協力会議(APEC)と東南アジア諸国連合(ASEAN)に出席するとして,シンガポール旅立ちました。云ってみれば賓客を迎えながら,別の会合に出席するからと称して賓客を置き去りにしたわけで,これ自体相当な非礼を犯したわけです。米国大統領を置き去りにしても東南アジアの方が大事,とのジェスチュアを見せたかったのでしょうが問題でしょう。
 それはともかく,これほどの非礼を犯してまで出席した僅か数日のシンガポールの会議に,なんと鳩山首相は第一夫人(ファーストレディのことですが訳せば第一夫人)を連れて行ったのです。シンガポールでの第一夫人の姿は,NHKのニュースでほんの一瞬見かけました。シンガポールによくある三輪自転車のタクシーに乗っていたようです。東南アジアの女性らしい人が同乗していました。奇怪なことに,NHKのこのシーンには一切の説明無し,第一夫人が同行したことさえも,NHKだけでなく新聞や他のマスコミも全く伝えませんでした。
 しかし,これでは物見遊山ではありませんか。1ヶ月ほど前のある週刊誌の広告にも,見出しとして第一夫人の外遊は物見遊山,と書かれていたのを記憶しています。
 ここまで第一夫人を連れ歩く神経,鳩山由紀夫・幸夫妻ともアメリカ帰りか知りませんが,これまでの日本の宰相および宰相夫人の行動とはかけ離れすぎています。
 ここで問題にしたいのは,第一夫人の渡航費用は一体どこから出ているのか,と云うことです。
 国会答弁の中でぬけぬけと「恵まれた家庭に育ったもので」とのたまわった鳩山由紀夫ですから,自費で連れて行ったと云いかねませんが,それでは往復の飛行機はどうしたのだ,と訊きたくなります。政府専用機ではありませんか。
 目下の日本政府つまり鳩山政権の財政事情は,マニフェストのバラマキ予算で火の車に近く,だからこそ内閣は必死になってムダ探しの事業仕分けとか称する告発作業に躍起になっているわけです。それでも衆議院選挙で掲げたマニフェストの自縄自縛に陥って,少しでもムダと称するものを探し出して予算の足しにしようとしているのが実情でしょう。
 そのような状況下で,第一夫人の渡航費用は1回当たりどのくらいかかっているのでしょうか。庶民が利用するその辺の一泊1~2万円の旅館に泊まるわけではありません。曲がりなりにも一国の首相夫人,第一夫人ですから,その都市のトップクラスのホテルの中でもトップクラスのスイートルームに泊まるのです。1泊百万円を超えることも珍しくないはずです。
 加えて,飛行機は政府専用機,首相1人乗せても夫婦で乗せても同じだとも云えますが,そんな甘いことは云っていられません。日本は今やデフレスパイラルに陥りつつあることは,本日菅直人副総理が認めています。
 第一夫人の外遊が,少しでも日本の国威発揚に役立つのならともかく,内閣発足直後の韓国訪問ではソウルでキムチ作りにいそしんで,韓国大統領夫人に作りかけのキムチを口に入れて貰って,日韓親善のつもりになっているレベルの人物です。後で韓国大統領夫人から「好奇心の強い方ですこと」とほめられたのか馬鹿にされたのか。無駄な物見遊山と断ぜざるを得ません。
 それとも鳩山由紀夫は,どうせあと数ヶ月の内閣だから,せいぜい物見遊山に連れて行こうとでも思っているのでしょうか。ともかく無駄な出費は慎むべきでしょう。こんなことにまで税金を使われる日本国民は堪ったものではありません。


鳩山政権の事業仕分けで,日本には科学技術が育たなくなる―予算を切ればいいってもんじゃない

2009年11月17日 21時25分58秒 | Weblog

 これほどおかしな仕組みがあるでしょうか。前麻生政権当時に策定された来年度予算概算要求案を徹底的に否定して,バラマキ政策の原資をひねり出そうというのでしょうが,事業仕分けで廃止あるいは見直しと決定した項目の中には,将来の日本の科学技術の発展を否定するものが少なくありません。
 例えば,スーパーコンピュータの開発に関わるもの。ロケット開発に関わるもの,等々。鳩山由紀夫は理系出身で,まがりなりにも米国スタンフォード大学院出身のPh.D.だそうですが,その頭の固さはとうてい理系脳とは思えません。
 本当に理科系の人間ならば,科学技術の開発現場のきびしさは分かりそうなものです。本当の開発というものは,日夜考えに考え続けて,失敗に失敗を重ねて,ようやくものになるのは千に一つ以下なのです。
 それを,来年にものにならないから,とか,役に立つかどうか分からないから,とか云い出したら,科学技術はまったく否定されてしまうことになります。基礎科学分野であればあるほど,ものになるかどうかは断言できません。数学なんかはその最たるものでしょう。しかし必要なのです。
 まともな研究者は成功を断言できないのが当然なのです。当節断言しているのは,地球温暖化が人為的二酸化炭素によるものだとか云い張る連中だけでしょう。とんでもないことです。そんな連中は自分の呼吸を止めればいいのです。その分「人為的二酸化炭素」は減りますから。
 鳩山政権は,来年3月までには瓦解すると私は見ていますが,それでも来年度予算概算要求でこれらの科学技術予算が否定されてしまえば,その中断は十年後,百年後に悪影響を残します。そして,これからの日本では,ノーベル賞なんか期待できるはずもありません。これらの禍根を残して来年3月までに瓦解して後は知らん顔,というのでは無責任過ぎます。
 事業仕分けのパフォーマンスは,醜すぎます。仕分け人とか云うお雇い人が居丈高になって各省担当者らを責め立てる。古い話で云えば第二次大戦初期の日本連勝の時期に,降伏したイギリスのパーシヴァル将軍を「イエスかノーか」と責め立てた日本の山下将軍(後,戦犯として絞首刑)と同列です。
 それはともかく,科学立国しか道がないことは,民主党のマニフェストのばらまき政策に乗せられた朝四暮三のサルでも理解しているはずです。
 日本の将来の根幹に関わる科学技術の発展を否定する鳩山由紀夫は,日本の国家としての存立を危うくするものであり,戦犯どころか最悪の亡国者として末代まで弾劾されて当然でしょう。


オバマ大統領閣下,11月の訪日の中止を進言します―鳩山政権では話になりません

2009年11月03日 12時13分27秒 | Weblog

 11月2日付の読売新聞朝刊の伝えるところによれば,米国務省は6日午前にワシントンの国務省で予定されていたクリントン国務長官と岡田外務大臣の会談を取り消した,とのことです。これは日本側からの申し入れで,理由は日程の調整がついていないとのことで,もっぱら日本側からの申し入れのようです。会談自体の申し入れが日本側からなされていたにも拘わらず,です。
 日本側の日程の調整がついていないと云うことは,直ぐに分かるように沖縄の基地移設問題に関して,鳩山政権内が百家争鳴,防衛,外務,さらには総理大臣が三者三様に別々の言い分をまくし立てているからです。
 防衛大臣が,自民党政権当時に米国側及び地元沖縄と合意していた辺野古のキャンプシュワブ沿岸への移転を容認しようとすると,外務大臣,総理大臣が即座にこれを否定,外務大臣は嘉手納基地への統合を米国防長官などに打診してこれに拘泥し,総理大臣は総理大臣で最終的には自分が決断すると云いながら,具体的には何も示唆せず,11月中旬に予定されているオバマ大統領の訪日までに決めることは必ずしも必要でない,と言明しています。
 これでは,米国側はどの大臣の言を採ったらよいのか混沌としています。
 12チャネル,テレビ東京の日高義樹の番組では,すでに数年前に在沖縄の米国海軍及び海兵隊のグアムへの移設など,地球規模での戦略的展開の変更が着々と進行中であることを伝えていました。この中には,もちろん自民党政権時代に成し遂げられた沖縄基地の移設問題解決も計算に入れられていたはずです。
 ところがここへきて鳩山政権が成立して沖縄基地移設問題が一旦ご破算にされる懸念が増大してしまい,地球規模での米国の軍備展開変更まで怪しくなってしまったわけです。
 これでは相当な予算発動を伴って進めてきた米国側も堪ったものではありません。当然米国政府内ばかりでなく,米国政界全体にまで日本に対する不信感が醸成されてしまいました。
 これは日本にとって致命的な安全保障上の損失です。何やかや云っても,まともな軍隊組織の存在を認知してはいない日本は,米国の核の傘を頼りにせざるを得ないのが現実です。オバマ大統領が核廃絶の演説をしただけでノーベル平和賞を受賞しても,それすら認めていない国民が平国にも相当多数存在する現実を認めなければなりません。
 その現実の中では夢を語る一方で冷静に事態に対処する必要があります。核廃絶は人類の理想であるかも知れれませんが,すぐ隣では着々とプルトニウムを作り貯めている北朝鮮があり,いつ牙を剥くかも知れない中国が控えています。
 このような状況で,日本国内を統括すべき政権内が百家争鳴したままで11月12日にオバマ大統領を迎えるわけにはいきません。米国大統領はそんな暇人ではありません。極めてタイトなスケジュールの中で動いているオバマ大統領に何の対案もないままに会談するなど,外交上最大の無礼ではありませんか。オバマ大統領に限らず外国の元首を迎える態度ではありません。
 このプログではすでに10月30日に訪日中止を進言していますが,ここで改めてオバマ大統領閣下に,11月の来日を中止されるよう進言します。
 公式訪問をキャンセルされることによる鳩山政権への打撃は,身から出たサビです。


鳩山由紀夫には支援者どころか友人もいない―故人献金の真実

2009年10月31日 18時07分16秒 | Weblog

 鳩山首相に関わる政治資金規正法違反容疑は,鳩山政権のアキレス腱とも云われていますが,誰が命名したのかは知りませんが「故人献金」という政治がらみでは近来にない傑作のネーミングを生み出しました。
 要は,鳩山首相の資金管理団体である友愛政経懇話会に数多くの架空名義の個人献金が見つかり,その中にはすでに死去した人の名前まで多数記載されていた,と云うことで,云ってみれば虚偽記載疑惑です。立件されれば確実に有罪になると,多くの法律関係者・検察官などが論じています。
 しかし,注目すべきは虚偽記載ではありません。記載されている寄付者名によって寄付されたはずの寄付金が,実際には鳩山由紀夫本人もしくは同人の母親から出ていた,という事実です。
 新聞などによると,担当していた秘書はすでに解雇されてしまったようですが(トカゲのしっぽ切り?),当の元秘書は「個人献金があまりにも少なく不自然なので,配慮して架空名義をつくり出した」と述べているようです。
 これには唖然とさせられます。「個人献金があまりにも少なく不自然なので」とは。
 いやしくも首相の座を狙うくらいの政治家ならば,支援者は数知れずいるはずではありませんか。総理大臣になった後の見返りを期待した自薦他薦の支援者だって多いのではありませんか。
 それが,あまりにも少ないので変に思われるかも知れないから,架空でも構わないからでっち上げておこう,とは。なんと寂しい発想ではありませんか。
 おそらく鳩山由紀夫には心を許せる友人もほとんどいないのではないかと想像してしまいます。もしかすると,自らの70億を超えると云われている資産を狙うのではないかと邪推して,友人達を遠ざけているのかも知れません。それならば身から出たサビではありますが。
 こんな人望のない人物が首相になって,国民目線の政治をするなどと繰り返しても,とうてい信用するわけにはいきません。お粗末すぎるのではありませんか。


鳩山政権は日本国中を「うつ」にさせる―外交の破綻は万死に値する

2009年10月30日 10時28分37秒 | Weblog

 いやはやこんな政権といつまで付き合わなければならないのか,それを考えると本当に「うつ」になってしまいます。
 いったい鳩山政権は本気で日本をよくするつもりなのでしょうか。まるで既成概念を全てぶっ壊す破壊者としか思えません。鳩山首相は一昨日の初の施政方針演説で52分にわたって喋喋と友愛政治とやらの考え方を並べ立てましたが,中身は薄く,実のないものでした。第一それぞれの政策実現のための予算に関してはきわめてあいまいで,徹底的にムダを省くと繰り返しますが,無駄は一度省けば二度と同じムダは出てきません。つまり,初回一回だけの方法に過ぎません。継続性は全くないのです。
 それよりも問題となるのは,沖縄の基地移転問題を始めとする海上給油問題や海賊対策など,日本が国家として行ってきた外交的取り決めに対する一貫性の欠如,いや無視,いや否定です。
 何故にこれほどまでに前政権の下で行われた外交努力を否定しなければならないのでしょうか。鳩山首相は,今回の政権交代を無血の平成維新だとまで言い切っていますが,今回の政権交代は,首相が自画自賛するほど実質的な改革なのでしょうか。ただの政治の継続性の破壊ではありませんか。日本国民は堪ったものではありませか。何が継続されて何が否定されるのか,税金や年金だけでなく,日々の生活に密着している諸々まで予測もつきません。
 それでも,日本国内だけの問題ならば時間の経過と共に改善される可能性があるかも知れませんが,国際的な問題に関しては待ってはいられません。いや,諸外国がこの政権は初心者だから,などと考えて寛容に対処してくれるはずもありませんし,隙あら日本を取り込もうと狙っていると考えたほうがよいのです。
 鳩山首相は,2020年までに温室効果ガスを1990年比で25%削減する,と国連の場で演説し,実質上国際公約としてしまいました。これすらも実現の可能性は曖昧なままです。第一,温室効果ガスなどと云うものは世界政治の虚妄の産物であって,排出権取引という金融商品を生み出しただけで,科学ではありません。
 自民党政権にお灸をすえるために民主党に投票したのであって,マニフェストなんて読んでいない,マニフェストに投票したのではないと恥もなく述べ立てるもの,あるいは,単に子育て給付金や農業個別所得保障制度など目先の金に惑わさて,後から追ってくる大増税と危険水位を超える赤字国債の増発には目もくれない朝四暮三のサルどもが投票した結果とは云え,あまりにも無残すぎます。
 昨今の鳩山政権の成り行きを見ていますと,数年も経たずして日本は国際社会から見放され,国内は混沌の極みに達し,うつ病患者が増え,当然自殺者も倍増するかも知れません。
 鳩山政権は,亡国の政権と云わざるを得ません。
 アメリカでは,今問題なのは中国ではなく日本だ,とさえ囁かれています。オバマ大統領に,11月来日を中止されるよう進言します。
 アメリカは,北朝鮮にけしかけて日本近海にミサイル数発の威嚇発射をさせるくらいの政治力を持っています。友愛なんか一発で吹き飛んでしまうでしょう。


「太田総理」の妄言―しょせんはお笑い芸人

2009年10月18日 20時14分00秒 | Weblog

 旅先でテレビのチャンネルを回していたら,「太田総理…」という番組に行き当たりました。内容が,民主党が掲げるマニフェストが実行不可能な場合の鳩山総理の責任問題のようでしたので,そのまま見続けました。
 番組の後半では,公約の第一に挙げられていた八ッ場ダムの中止問題で,会場に集まったダム予定地周辺の住民,民主党・自民党その他の議員,それに何人かのお笑い芸人が採決の結果,住民参加者の過半数はダム中止の中止,すなわち継続を選択,マニフェスト実現不可能など総括として鳩山総理の責任問題は,総辞職が7割程度を占めました。ただし,本気の投票なのか,やらせなのか,本来真面目な番組なのかも,はじめて見た「太田総理…」なので分かりません。TBSは信用していませんので(NHKも然り)。
 印象に残ったのは,太田総理と云われる人物―NHKの爆笑学問と云う番組で見たことがある,何とか云うお笑い芸人―が最後に,番組に参加した八ッ場ダム近くに住むと云う20代の男性に向かって説教がましくひと言,「ここにいる年寄り連中はダムありきで工事続行しか考えられないようだが,あなたのように若い人はダムがない生活も考えられるのではないか」と述べたのです。
 これを見て,これは駄目だ,しょせんは芸人の浅知恵じゃないか,と感じました。なんとなくこれは面白そうだ,と終わりまで付き合ったのに裏切られました。
 なぜこんなに失望感があったかというと,太田総理とやらがもっともらしく,ダムのない生活も考えろ,と云っても,ダム工事は本体工事の一歩手前まで届いているのです。
 このお笑い芸人が生まれるずっと前から,半世紀もかけて厳しい議論や闘争が繰り広げられた結果,ようやく合意と妥協,そして諦めの結果着工が決まったという難しい経緯があってのダム建設です。それをダムがない生活も考えられる,とこともなげに説教する資格がこのお笑い芸人にあるでしょうか。
 今の八ッ場ダムからダム本体を取り去ったら,醜い工事途中の橋脚の残骸と周辺道路など着工途中の周辺整備だけが残る,まるでカリフォルニアの金採掘場跡のような悪魔の爪痕だけです。
 この20代の地元の若者が,これから一生見続けなければならないかも知れない光景です。この方がよほど若者の心を深く傷つけるのではないでしようか。
 なまじお笑い芸人が小賢しいことを云うからおかしくなるのです。云わでもがなのことを云ってしまったのです。
 ただし,鳩山政権の無責任は許せません。発足1ヶ月にして早くも馬脚を顕し始めました。「太田総理…」のとりあえずの結論通り,総辞職するしかとるべき道は無くなるでしょう。
 はじめから徒花だったのです。