学校法人天理大は27日、甲子園で春夏計3度優勝の名門・天理高(奈良)の次期監督に来年1月1日から、同高OBで現在は系列の天理大を率いる藤原忠理(ふじわら・ただまさ)監督(58)が就任することを発表した。
また、天理高を2015年秋から率いて春夏通算5度の甲子園に導いた同高OBで元近鉄内野手の中村良二監督(55)は今年限りで退任する。 藤原監督は天理高3年時の1983年夏に「6番・捕手」で甲子園出場。奈良産大(現奈良学園大)、ニコニコドーでもプレーした。指導者としては奈良産大監督を経て、2014年から率いる天理大で阪神大学リーグ優勝が15年秋、17年春~18年春の3連覇、19年秋、21年春~今秋の6連覇と、計11度ある。就任から約10年でリーグ常勝校に育て上げた手腕を来年からは、母校・天理高で生かす。
また天理大の次期監督には、現コーチの三幣(みぬさ)寛志氏(43)が昇格することも、合わせて発表された。 藤原監督は本紙の取材に「天理高校も天理大学も10年ひと区切りで体制を替えることになった。私は今までの大学野球での指導経験を高校野球でも生かしていきたい」とした。