備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

東宝芸能 50th Musical チャリティコンサート Espoir~希望をもって~

2014-09-21 03:50:32 | コンサート感想
メインオケと指揮者が上手、弦楽器が下手。
また、下手側に階段があるセット。

”またショーが始まる”『キス ミー ケイト』全員
戸井氏、石井氏、杉山氏がステージ上におり歌い始める。
そこに遠野さんが階段から降りながら、ソロ。
その後、村井氏&春風さんが階段降り。
ここで、オケがうるさく、マイクの入りが悪く、
二人のソロ(特に貴重な村井氏ソロが~)聞き取りづらい事に。

で、袖からメインキャスト、そこに上手から、
一路さんと共に今井氏もあらわれるが、
その辺のキャストにソロパートはなく、終了。

”So in love”『キス ミー ケイト』一路、今井
上手に今井氏、下手に一路さん。
日本語で、一路さんから歌い始める。
が、やはりオケが大きめ。
今井氏が歌い始めてもそれはかわらず。
歌い始めは逆を向いていたからというのもあるが。

途中、すれ違い(肩すかし)な振りあり。
そういう歌詞なのか、知らなかった。

最後には腰に手を回すが、
エスコートがぎこちない今井氏。

歌唱後、暗転してから捌けるが、
妙に介護チックに、暗い中、捌けていく。

”Take me heaven”『シスター・アクト』瀬名
冒頭を『今回のコンサートに来てくれてありがとう』
と変え、瀬名さんの客席降りもあり、熱唱。

今回、瀬名@デロリスは観られなかったが、
アップテンポなナンバーも勢いで唄いきる。

”世界が終わる夜のように”『ミスサイゴン』
昆@キムに、石井@クリス。
現役キムに元クリスという組み合わせだが、
バッチリに合わせてくる二人。
ただ、身長差からかそれほどバカップル感は無し。

”アデレードの嘆き”『ガイズ&ドールズ』高橋
未見だが、セリフ付きのミュージカルの一場面を再現。
ともかく、表情と声色が変幻自在で、
オペラで観ていて飽きない。

”踊り明かそう”『マイフェアレディ』遠野
スコーンと延びる高音で、歌い始める。
途中、合いの手が入るがこのパターンは初めて。
この声は何処かで、と思ったら、マルグリット(スカピン)!

”ブロードウェイの子守歌”『42nd ストリート』春風
メインは春風さん。
ポイントは今期2度目で、この曲を唄う戸井氏。

”ハロー、ヤングラバーズ”『王様と私』一路
日本語なのだが、結構、ストレートな歌い方。
アレンジも妙な転調がなく綜馬verの
半音の上げ下げが無いのが、新鮮。

『I do I do』メドレー 村井、春風
去年、光枝氏のコンサートで聞いたが、
本役経験者が唄うと、更にハマる。

暗転しても、春風さんを自然にエスコート
していく様が、こなれているしスマート。

"彼を帰して"『レミゼ』今井
上手から登場し、中央で棒立ち。
今回はひっくり返ることもなく、
『私を』で恒例の胸を叩く仕草。

でも、階段があるのに座ることなく、
ずっと立ちっぱなしだったためか、
『うちへ』はロングトーンだけど上げなかった。


”愛と死のロンド”『エリザ』一路
黒いコートで、階段上から登場。
その格好から、つい、月影先生が。
『ブラメポ』でも、この手の衣装を着たら、
同じ気持ちになったので、時間の問題。
そして、トート役なのか、と。

”私だけに”『エリザ』瀬名
まぁ、持ち歌だし。シシィで来たか。

”虹”『ローマの休日』斉藤
ここで初登場する斉藤さん。

大地さんよりは自然というか、
唄いながらの演技が見応え有り。
何故かとおもったら、作詞した人だった。

『屋根の上のヴァイオリン弾き』メドレー
村井氏→一路さん→今井氏と歌い継ぐ。

このとき、村井氏は一路さんにイロイロ話し
かけていたが、隣の今井氏は直立不動。

二部
”I wish I may”『イーストウィックの魔女たち』
一路@ジェーン→瀬名@スーキー→高橋@アレックスの順で歌い継ぎ。

ジェーンは本役、スーキーは年始めのクリエコンと同じ。
とすると、消去法で、高橋さんがアレックスに。

”いつか”が流れるなか、
沢口靖子さん登場。
普通にご挨拶して、退場。
流石に唄わないらしい。

で、ファンタゴマスティックがMCに入り、
この後の唄い手について、ざっと紹介。

『SOM』メドレー
まず、斉藤@マリアでタイトル曲。
やはり、唄うときに既に演技モードで、
吐息を吐きながら熱唱。

”私のお気に入り”を東宝シンデレラが
唄う中、途中で下手に、斉藤氏と村井氏が腕を組んで登場。

東宝シンデレラが歌い終わるまで、
満面の笑みを浮かべて、観ている村井氏。
時折、隣の斉藤さんに話しかけたり。
"エーデルワイス"を歌い始める。
2フレーズほど唄ったら、斉藤さんも。

東宝シンデレラの一人、上白石さんが残り、
”舞妓はレディ”を。

元々、『マイフェアレディ』と掛けた作品だが、
楽曲も”踊り明かそう”と似たコード進行っぽい。
大変に王道なアイドルデビュー曲といった雰囲気。
サビ後には、出演者も舞台上に登場し、振り付きで一緒に唄う。

そのメンバーに、杉山氏と石井氏もいるのだが、
しなやかな動作の石井氏と、ひとつひとつの動作が硬い杉山氏。

その後、”ランベスウォーク”を東宝ジュニアで。
とりあえず、舞台上に増殖していき、
あのお約束のヘイ!という振りを大人数で。

客席でも、あの振りを(座りながら)している人多数で、
この曲の周知率のスゴいこと、スゴいこと。
最後に再び、ファンタゴマスティックが登場し、〆。

"夢にもおもわなかった"~”セリョージャ”『アンナ・カレーニナ』
瀬名@アンナ、遠野@キティの後に、一路@アンナ。

ともかく、セリョージャが怖すぎるほどの迫力。

"命をあげよう"『ミスサイゴン』
今回、キム曲しか唄わない昆さん。
小柄ながらも、セリョージャに引き続き、
命に関わる歌を大迫力で熱唱。

”ブイドイ”『ミスサイゴン』
戸井氏、杉山氏、石井氏のコーラスを
始めるなか、ボスの如く現れる今井@ジョン。

で、やはり、演説ソングだが、
このオケに負けない迫力と声量。
それが、サビにいくほど、上がってきて、
『ゴミクズ』では、朗々と歌いすぎ。

最後には、拳を振り上げて、
高く掲げ、ガッツポーズと間違いなくジョンでは無い。

でも、初めて今井氏を生で観たのが、
一回目のサイゴン再演初日。

井上@クリスと、明らかに戦友でなく、
上司と部下の関係で、この歌もスーツで唄うと、
何処の政治家ですか、と言った雰囲気はあったけど、
それでも、一番印象に残っているジョン。

その為、今回のコンサートのメインイベント
の一つだが、この一曲で元が取れる楽曲。

”プリンスは出て行った”『モーツァルト!』高橋
この辺も本舞台では観ることのできない一曲。
やはり、唄いこんでおり、
表情ひとつとっても、姉の、ナンネールの顔。

”星よ”『レミゼラブル』村井
今回、元が取れるもう一つの一曲。

階段の上に現れ、歌い始める。
が、照明のピンスポが当たる
タイミングがずれ、ちょっと暗い中で歌い始める。

歌い始めから、満面の笑みで、若干、歌謡曲調。
バルを捕まえる事を星に誓うというよりは、
自殺後というか、本編終了後、
宝塚のレビューの如く再登場といった雰囲気。
階段を降りて登場というのも、その一因。

間奏中の十字切りはないものの、
サビの『この世のきまりだ』で、
何故か首をウンウンと頷く仕草が入る。

え、そこで頷くんだ、ジャベ。となる。

そして、”誓う俺は”で、
マイクを一瞬放し、握りしめる動作を二回も。
この力の入りよう。

ショーストップですよ、鳴り止まない拍手ですよ。
そこにファンタゴマスティックが登場。
エリザメドレーを告知。

”パパみたいに”昆@シシィ、村井@マックス
まさかの昆@シシィに、終始、満面の笑みのマックス。
マックスのセリフ『いい子でな』で、マイクをはずし、
完全にマイクが拾えてない状態。

それでも、『アデュー、シシィ』のジェントルっぷり健在。
最後はオンマイクで、笑いながら去っていくマックス。

”嵐もこえて”を遠野@シシィが唄い、
シシィがステージに居ると、
階段上から瀬名@トート登場。
で、”最後のダンス”を唄い、
二人で”私が踊るとき”。

で、一路@シシィが登場し、
”夜のボート”with戸井@フランツ。

フランツが去った後、
再び瀬名@トート登場で、”フィナーレ”
出演者全員によるコーラス。

トートは変わらず、シシィだけが
年月を重ねていく演出と面白いメドレー。
完全にヅカファン向け。

”ワンデイモア”『レミゼ』
幕が一旦降り、開くと、階段上に今井@バル。

上手に斉藤@コゼ、戸井@マリ。
2コーラス目は辛島@コゼ。

階段下に昆@エポが降り、
下手の杉山@アンジョが歌い始めると、
階段を降り出す今井氏。

その微妙にヘッピリ腰気味で降りるので、結構、急なのかも。

そして、春風@テナ妻に石井@テナが代わりに
階段上に現れるのだが、その際の石井氏の振りが可笑しかった。

で、ステージ中央に立つ、
今井氏の脇に村井@ジャベ登場。
この中で際だつほどの声量はないので、
ジャベパートは聞き取れず。
そんななか、一際、目立つ、『明日は~~~』

で、本編終了。

カテコは”いつか”
一番は女性陣が、二番は男性陣が歌い継ぎながら。

ちなみに、今井氏→村井氏→戸井氏→杉山氏→石井氏の順。

途中、男性二人で一緒に唄うパートもあるが、
戸井氏のソロパートで、うっかり今井氏が唄ってしまったような。
すぐにマイクを離したので、よけいに。
その後、戸井氏と一緒に唄う箇所があったので間違えた?

で、カテコ後は瀬名さん、今井氏、一路さんが一言づつ挨拶。

今井氏
『3・11では大変な事が起きた(ちょっと此処でオーバーに言い過ぎた感有り、自信が噴いたような)。
私たち役者は何が出来るのか考えたが、被災地から舞台を観たいという声が有り、舞台を続けた。今後もこのような機会をもうけ(出演者に同意を求め)、活動を続けて行きたい』
という様な内容。
話し始める前は、『オレも?』的な反応だったけど、
挨拶内容は考えていたっぽい。


ま、結局は一路さんと瀬名さんの『エリザ』に持ってかれた感。
男性キャストが五人いるけど、微妙に今井氏と村井氏の役が被り、
(大佐、マックス、ジャベ)バルジャンとジョンに落ち着いた感。
なら、なぜ”対決”をやらない。←声量の問題というのは分かるけど。

また、戸井氏とか今期のガラコンで何回目?といった曲も。
ま、自前の役者でチャリティーコンサートならこうなるかな、というセトリ。

オケの音量が大きいため、バラードや声量がある人でないと、
歌詞が聞き取れないこと多数。(一階、右サイドブロック中央で鑑賞)
オケとスピーカーが前にあったので、余計に。
一部のシスターアクト曲が顕著だったが、二部は大分改善されていた。

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