備忘録

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『ダウト』風姿花伝版

2021-12-13 11:26:34 | 国内ストプレ
あらすじは
よろずやverのコチラ

亀田
神父。
疑惑を追求される立場。

あまりに爽やか過ぎて、
最初から疑惑を感じない。

でも、その爽やか振りが、
逆に、怪しいっちゃ、怪しい。

というか、
『もしや、クロ?』
と思わせる台詞は有るけど、
観ていて、クロ、とは思えない。

仮に、生徒に酒を飲ませても、
その先の関係が想像出来ない。

それは最後まで継続。
疑惑を信じる要因が無い。

そもそも、シロクロはっきり
しないまま、栄転する話なので、
そういう役で間違いないのか。


初見。
ちょっと、辿々しい台詞廻し。
若干、泉見洋平氏的な話し方。
コレは役なのか、演出なのか。

劇団で一番の有望株(出演作多数)
だけど、それは何となく、わかる。


伊勢。
若い教師。

疑惑に気づいた立場。

相手の言うことは何でも信じる。
しかし、信じることで逃げている。

校長から、何か学ぶか?
と思ったけど、
最後まで変化は無い。


たぶん、初見。
コレがイセサーンか。

台詞廻しが、
劇団芝居というか、
なんか、こう、芝居芝居してる。

別に舞台の上では
不自然ではない。
(実生活だと不自然)
けど、なかなかにクセがある女優。

翻訳モノでなく、
オリジナル脚本だと、
また、変わるのか?


津田。
神父との疑惑が
考えられる生徒の母親。

疑惑についてはどうでも良い立場。

問題を表沙汰にされるより、
息子の性癖よりも、
今の状況を維持したい、
それが何より望む事。

夫からの家庭内暴力や、
その他の問題も語られるし、
人種差別的な問題にも触れるが、
その辺は結構、華麗にスルー。

ことなかれ主義。

なので、息子は無事、
卒業出来たと思うけど、
それ以上が無い。


校長に喧嘩を売ったり、
過激な行動に出るかと
思ったら、そこまでは無かった。

キーになる役と見せかけて、
そこまで、重要じゃない。
クセ、弱め。

っいうか、この役を、
前回、観た、伊沢さんが
個性が強すぎだった。


那須
校長。
疑惑が有ると信じる立場。

疑惑の追求のためには、
ウソを付いてでも、追求。

こういう、芯の強い役も、
演じるのか。シタタカというか。
その一本気が如実に現れる。

神父よりも、校長の役が、
この作品のキーになる。


小川演出。
セットが簡易なので、より、
台詞劇のニュアンスが強い。

また、演出家が、
男性か女性かで、
主役は誰か?となる。

少なくとも、今回の主役は、校長かな。




『疑うこと、それが絆になる』
これが冒頭に神父がする説法。

で、『あの日、何が有ったのか?』
確定している事は、
『男子学生が酒を飲んだ事』
問題は、誰が?何故?

脚本で、真実は明らかにされないけど、
『私の中に疑惑がある』
という、最後の校長の台詞がすべてで、
真実は重要ではない、この脚本。


なので、これを観る時のポイントは、
主役は誰なのか?
疑惑を晴らす話なのか?
疑惑を解明する話なのか?

そこが観劇ポイント。
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