備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『にんげん日記』

2021-10-31 19:50:27 | 国内ストプレ
テキトーなあらすじ。

戦後、親から引き継いだ銭湯を
営んでいるが、老朽化から現在は
その銭湯を休業してる男、ブンノスケ。

その銭湯に3日連続で現れる旧友ゼンタ。
更に、現れる3人目の親友ツンコー。

ゼンタは家賃の滞納から家を追い出され、
ツンコーは息子夫婦と上手くいかず、家出。

二人は銭湯・月の湯に
転がり込み、一緒に暮らそうと提案。

そこに、ブンノスケの孫・フクタローの
婚約者と名乗る女性サクラと
その母親ミチエも転がり込む。


”月の湯再開”のために、
皆が一丸となって、出来る事を
していくが、母娘を怪しむツンコー。

良好、とはいえない関係だったが、
ミチエが英語を使えると分かり、
ブンノスケよりも、通訳として
使えると分かると、一気に良好になるツンコー。

銭湯再開に向けて、
順調に進んでいたかに見えたが、
サクラがミチエを残し、
手紙を残して、謎の失踪。

皆が探すなか、ミチエが
本当の母娘ではないこと、
でも、戦後、自暴自棄になっていた
ミチエを支えてくれた事を告白。

すると、湯船に隠れていた
サクラも現れ、以前、
水商売をしていた時の客に
出会い、身を隠していたと告白。

改めて、出て行くという二人に、
ここに残るように説得するブンノスケ。

実は、サクラ捜索前に、
役所から、フクタローが
死んだという報告が有ったのだった。

それでも、出て行くという二人を
見送り、銭湯再開の準備に取りかかる三人。

煙突掃除を頼まれてたゼンタが、
恐怖から煙突に登れないことを告白し、
それでも再開のために、
登って、掃除をすると約束する。


2ヶ月後。
番頭などの人員確保、
大釜の調達と準備は進む。

そこに、煙突から煙が。
ゼンタが掃除を。

更に、ミチエから手紙も。
ミチエは英語教師を
サクラはその学校を事務の
仕事をしているという内容。

三人は月の湯再開を
目指し、杯を交わし、暗転。


小野@ブンノスケ
主人公。
何でも受け入れるけど、
ある一定のポリシーは
絶対に曲げない頑固爺。


この三人で、マサカの主演枠。
語りから入り、語りで終わる。
久々に、オイシい役で観られた。


高橋@ゼンタ
ブンノスケ以上に、
何でも受け入れる好々爺。

あまり、過去が語られず、
キャラとしては薄い。
だけど、微妙な存在感。


ナマで観るのは初。
ちょっと、滑舌がアヤシいけど、
アレはクセなのか、役なのか、歳なのか。


村井@ツンコー
偏屈爺。

でも、ブンノスケの
事を一番心配してるし、
悪態をつくけど、二人を心配。


久々の普通のヒト。
一番通る声で、
良い声というのを再確認。


大手@サクラ
カタリ屋。
って、その演技は
オーバーだろ、ってくらい、
ワザとらしいので、なぜ、騙される?


老舗劇団だけど、
若手、かな。

というか、
他メンツが
濃すぎるのか。


賀来@ミチエ
タカリ屋。
ただ、騙すことに抵抗が。
その辺がサクラと違い、
ちょっと、ワケ有り感。


映像と変わらない、
ちょっとハスキーなオバチャン。
舞台向きかと言われると、
微妙だけど、でも、
演技の説得力で、ゴリオシ。


作・演出、東。
ベテラン脚本家なので、
もう、泣かせにくる脚本。

で、当て書きだから、
余計にキャラが一人歩きしていく。


このメイン三人、
誰がどの役でも成立するし、
それぞれの役違いで観たい。

三人とも系統が違う役者だけど、
仮に、どの役を演じても、
それに違和感がなさそう。

同期3人だから、ではなく、
様々なキャリアを積んでるから、
それぞれの役が変わっても、
その役で想像出来るし、
でも、それを観てみたい、って気になる。


戯曲が掲載されるなら、
映像化もされてそうな気も。
トムプロジェクトなら、
NHKあたりでの放映を期待しつつ。
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