『とっても不幸な幸運』畠中恵
飲み屋の客が抱える様々な問題を店長が解決する話。
新宿にある飲み屋『酒場』。そこで、ヒャッキンで売られている″とっても不幸な幸運″という缶が問題になる。それを開けると、幻影が見えるというのだ。その缶と酒場の客を巡っての物語。
缶の謎は判明せず。ただ、その缶は幸福をもたらすことは確か。店長が缶に縁があるという話も有り。
短編集。連作というのでも無い。でも、大体の謎は判明 . . . 本文を読む
『月読』太田忠司
人が死ぬと現れる月導とそれを読む月読。そんな世界で起こる連続殺人の話。
女子大生が殺される事件が起こる。被害者の叔父である刑事の河西は単独で捜査するなか、20年前にこの街から失踪した父親を探す月読の朔夜に出会う。二人で捜査をしていくと、写真がなくなっていることや、絵のモデルをしたことがあるのがわかり、画家の正田が怪しいと睨む。そんな中、贋作事件が発生し、正田に疑惑がかかる。また、 . . . 本文を読む
『カタクリ家の幸福』
ペンションを営む一家に巻き起こる悲劇。
片田舎でペンションを開くが客は来ない。やっときた初めての客は自殺してしまい、評判が下がるのを心配し、裏山に埋めてしまう。ところが、二組目の客も、事故死してしまう。また、埋めにいった帰り、謎の男がペンションに入っていく。様子を見に妻が行くと、刃物を持った男に人質にされてしまう。
夫の説得により、解放されるが、その後、山が噴火してしまう。な . . . 本文を読む
『雪の夜話』浅倉卓弥
若者が幽霊と出会い、生き甲斐を見つける話。
相模は試験前日に雪子という少女と出会い、不思議な時間を過ごす。そして、大学に進学し、上司に薦められ、バイト先に就職する。しかし、仕事内容の転換により、退職する。地元に戻り、無為な時間を過ごす相模。そこで、また雪子に出会うが、その姿は初めて出会った時と変わらなかった。この少女は何者なのか。相模はどうなるのか。
少女は幽霊。そして、話を . . . 本文を読む
『小説家を見つけたら』ショーン・コネリー
貧困街に住む文才とバスケの才能を持つ黒人青年が隠居した作家と出会い、才能を開花していく話。
アパートの一室からいつも双眼境を覗いている老人。それを見て、肝試しのために部屋に侵入するが、自作の小説を置いてきてしまう。その後、二人は交流を深めていく。一方、試験で優秀な成績をとり、進学私立校に転校する。そこで、勉学とバスケを両立させていくが、教授から目をつけられ . . . 本文を読む
『リカさん』梨木香歩
ようこと日本人形のリカさんが不思議な事に巻き込まれ、解決する話。
基本は人形たちの遺恨をようことリカさんが理解して、解決していくが、実際に解決するのは祖母。
『からくり~』の序章。ようこが染め物にハマるきっかけも有り。他にもマーガレットが出てきたり。人形の後ろに家守の絵を張り付けたり。微妙なリンクがある。児童書感たっぷり。
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『都会のトムソーヤ 3』はやみねかおる
サバイバル中学生・内人と御曹司・創也の冒険モノ。
小学生タレントと子生意気な小学生のデートを誘拐犯から守る話と学園祭で爆弾を止める話。
誘拐犯ではなく、テレビの番組というオチ。爆弾は実は花火というオチ。
栗井栄太の正体が判明したので、次は悪人に犯罪のプランを売りつける頭脳集団との対決が目玉。また、創也のボディガード・哲也の日常などのショートストーリーも有り。 . . . 本文を読む