備忘録

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『ファントム』城田版

2014-09-20 08:20:42 | 国内ミュージカル
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城田@エリック(怪人)
大変にフレンドリーというか、人間くさいというか、
ある種ガキっぽいファントム。怪人というよりはエリックと言った方が良いか。

ヅカ版を観たときに、作られた男役キャラと感じたが、
まぁ、数十年、地下で暮らしていたら、ああなるよな、と。
それとも、クリスティーヌに出会う年齢がポイントか。

歌は結構、普通に上手い。
というか意外にも野太い声。
それをマイクバランスで誤魔化している?


山下@クリスティーヌ
最初、登場した時は、椅子からずり落ちるくらいの…。
ヅカ版と似たような発声で、実は訓練していない設定?

後半は普通に高音域も出ていたので、
単に一曲目が合わないだけかも。

で、それほど大塚さんと似た声質は感じなかった。

マルシア@カルロッタ
かなり悪役。それも本人が楽しんで演じていそう。
歌も本人の音域に合うのか、
このカルロッタはかなり嫌味な役なのに、
灰汁がなく、最後の開き直るシーン、
オペラ座は買い取った主人のモノ
(ひいては私のモノ)という言い分に納得してしまった。
(クリスティーヌにしたことは不味いけど)

日野@シャンドン
一人浮いた演技と発声というか、初舞台だな、と。
でも、似たような経歴で初舞台だった田代氏
と比べると圧倒的な歌唱力があるわけでなく。

ここまで空気なラウルは珍しいかも。
って、シャンドンか。

コング@文化大臣
コミカルな文化大臣。
アンサンブルでの目立つ声と役なので、その辺の要員。
劇中劇の王様も?

三上@アラン
新しい支配人だが、完全にコメディ要員。
別に悪役でなく、普通にクリスティーヌと契約しているのに、
カルロッタと一緒に居るだけで、悪役ポジションに。
と、終わってから、気づいた。

吉田@ゲラール
既に声を枯らし、別な意味で父親キャラ。
ただ、歌唱シーンが大変に残念な事に。
それ以外の存在感は素晴らしいだけに、歌が。



セットが簡易で、ひたすらに唄い手に任される演出。
帝劇主演をこなす城田氏や場数をこなしているマルシアなら問題ないが、
流石に今回初舞台に近い、山下さんには酷というか。

ただ、この空間を歌唱力のみで埋める
クリスティーヌを探すのに苦労しそう。

実男版は初。
やはり、アンサンブルでの男声の存在感が顕著。
結構、アンサンブル曲があるので余計に。

ただ、あの仮面はどうにかならないものか。
ちょっと、安っぽいというか。
テレビのインタビューで出てきたときは、
練習用なのかと思ったら、まさかの本番用。

地下の倉庫には他にも仮面のコレクションが有り、
実際、地上に出てくるときには、金の仮面もあったのに。

宝塚版同様、エリックの手下も登場。
クリスティーヌにも見えるので、行き場のない亡者。
ただ、これは地下にしか居ない設定。

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