道学先生 . . . 本文を読む
『ねむりねずみ』近藤史恵
劇場で起きた殺人事件を近代文学専攻の元院生・小泉と女形の小菊が解決する話。
歌舞伎俳優の銀弥は最近、言葉を思い出せない病気にかかっていた。それは、劇場で共演者の半四郎の婚約者が殺害されてからだった。妻の一子は心配しつつも、雑誌記者と不倫している。一方、被害者の妹に解決を依頼された小泉は、半四郎が刺した所を見たと言ってる女性に会う。そんな捜索中に小泉の助手が何者かに襲われる . . . 本文を読む
『十三の冥府』内田康夫
新興宗教に絡む殺人事件の話。
歴史書の真偽についての記事を書くことになった浅見。その歴史書に反論していた人達が不審な死を遂げる。そんななか、その歴史書を書いた宗教団体に疑惑が向けられるが、実行犯と思われる幹部にはアリバイがあった。
アリバイは弱味を握った者を利用しての偽装工作。しかし、以前、この教祖に騙された人が、今も騙され殺された人がいる事を知り、復讐して、了。
ヒロイン . . . 本文を読む
『図書館の水脈』竹内真
作家と司書とカップルが旅をする話。
仕事が一段落した作家・甲本は『海辺のカフカ』を持って四国に旅に出る。一方大学生・ワタルと美容師・ナズナも四国に。偶然、3人は四国で出会い一緒に行動する。その途中、図書館に寄り、カフカに詳しい司書・三ッ木に出会い、″入り口の石″を見に行く。そして、引っくり返し別れる。
カフカのトリビュート本?はじめは作家とカップルの話が交互に続く。ワタルは . . . 本文を読む
タクシー3
銀行強盗をする窃盗団とそれを追う刑事とタクシーの運転手の話。
サンタに化けて銀行強盗を繰り返す窃盗団。それを追う刑事達。そんな時、署長に雑誌の記者が取材に。ある休日、刑事と運転手は強盗団のアジトを見つけるが、刑事が捕まってしまう。
運転手が刑事を助け、記者の女性が窃盗団のボスであることが分かる。その窃盗団がスキー場からスイスに逃げることがわかり、雪の上でも走れる改造車で追い逮捕する。
. . . 本文を読む
『半落ち』横山秀夫
自首するまでの空白の二日間をいろんな人が突き止めようとする話。
現役警官の梶がアルツハイマーになった妻を殺害する。が、自首するまでに間があり、それを同僚、検事、記者、弁護士、裁判官、刑務官がそれぞれの視点から見ていく。
はじめは自殺しようとしていたが、自分が骨髄の提供者になれることを知り、生きていこうとする。
横山氏、初。映画を先に見ているのでオチは知ってた。それでも普通に読め . . . 本文を読む
『二人道成寺』近藤史恵
探偵が役者とともに梨園でおきた昔の事件を解決する話。
探偵・小泉は女形の国蔵から半年前におきた芙蓉の家の火事に調査を依頼する。その際、芙蓉の妻が意識不明になったので、その真相を調べて欲しいというもの。犯人は誰か?
女形である芙蓉は妻としての女性は必要としてなかった。そのため、振り向いて欲しくて行動が過剰に。自分で火もつける。
他の本の巻末にあらすじに興味があったので読む。現 . . . 本文を読む
『裏庭』梨木香歩
主人公が異世界に行き、艱難辛苦があって現代に戻ってくる話。
この厚さで3つの国を旅して戻って来れるとは思わなかった。また、登場人物の間に意外なリンクが多い。『家守綺譚』『村田フェンディ~』から3冊目。児童書ということもあり、主人公がキチンと成長している。また、始めから異世界に行ってるので、日常の中の幻想みたいなモノは無し。
. . . 本文を読む