パ~クリ~,パ~クリ~,ぱっっくり,パ~クリ~♪
「オマージュ」だのスギ氏だのって,今年の事件でしたっけ?
今年の流行語チェックですっかり忘れてたなぁ。
別に大した話じゃないしどうでもいいですけど。あの画家の場合,
美術大でのセクハラ犯罪のほうが深刻な問題だったりするわけで
流行語としてもオヤジ部門のエントリーがいいとこでしょ。
さておき,今週なぜか相次いだ“盗作”騒動。
テレビなんかで映画の告知を見た(映画は見てない)者としては,
テレビでもラジオでも宮崎(子)監督も鈴木プロデューサーも
インタビューで朔太郎詩を元に作詞した(鈴木Pが監督に作詞を依頼,
悩む監督にヒントとして朔太郎詩を渡した由)と自分から言ってますから
文芸サイドの人間がりきんで告発記事など書いてきても
「なにそれ今さら」という思いを禁じ得ないのですが,
> ここは『原詩・萩原朔太郎 編詞・宮崎吾朗』とでもするべきではないか
という指摘は至極ごもっとも。
CDを買っていない私としては,そういう処理をせず
「作詞・宮崎吾朗」と臆面もなくクレジットしていたとはじめて知り,
その神経にも驚きでした。
出典をおおっぴらに公言している以上,萩原氏の名を出すという
選択肢も当然考えにあったはずで,考えた結果の「作詞・宮崎吾朗」だからこそ
クレームに対して「一切ノーコメント」なんでしょう。
「ライオンキング」制作にあたって「『ジャングル大帝』など見たこともない」
と言い切るアメリカ人よりはよっぽど良心的だと思いますが,
不可解です…。
没後50年以上経ってるから著作権料を払う必要もないし
何の損もないと思うのですが,なぜなんでしょうね?
で,今週もちきりだった?のが
たしかに,偶然で生まれるようなフレーズではないですわね。
「努力は自分を裏切らない」→「時間は夢を裏切らない」までは
考えに考えに考えた末,偶~然に一致する可能性がないこともないかなと
思わないでもないですが,いくらひっくり返して繰り返すのが
詩や歌詞の定番テクニックとはいえ,「夢が時間を裏切らない」って
そもそも意味不明じゃない。『999』での「時間は夢を~」の後に
続く形でないと,なぜそういうフレーズを考えついたのか説明がつきませんわね。
元にお手本になるフレーズがあって,順番をひっくり返したと考えるのが自然。
ただ,ネットの中では逆に松本氏のほうを叩く意見が多いようで。
どうも松本先生お気に入りのこのセリフを
「知らないはずがない」といきまいちゃったみたいなんですよね。
私,この世代ドンピシャリですけどはっきり言って知りませんし。
いくら『999』がヒットして,アニメになって映画にもなって,
メーテルのキャラに見覚えのある人が世の中の多数を占めていたとしても,
皆が単行本をむしゃぶりついて読んでたわけでもないし
ドラえもんの「のび太のくせになまいきだ」
「スネ夫のものはおれのもの,おれのものもおれのもの」や
ヤッターマンの「豚もおだてりゃ木に登る」
などの名フレーズと比べて人口への膾炙ぶりは足元にも及ばないし。
ご本人はこのセリフにすごく思い入れがあって,
講演でもいつも決め言葉として使われているそうで,
確かに,コツコツコツコツ夢に向かって努力を続けて
十年,何十年と積み上げた結果がある時期次々と花開くという例は
私もいくつも知っていますし(自分の身近な例では学業,研究職の方などですね)
世の中の,特に若者たちに向けたメッセージとしては
自分の長年の経験にもとづいたものだけに素晴らしいものと思いますけど
ヤマトの著作権問題でプロデューサーと争ったり(たしか負けましたよね)
もめ事が多い印象がある(「原稿書くより訴状書く時間のほうが長い」と
揶揄されたり)零士先生,テレビ取材などでは「素直に謝ればそれでいい」
みたいな事言ってますけど,このこじれ方からいって
結局どうすれば納得するのかも不透明ですし
どっちもどっちでイメージダウンですね。
松本零司
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「オマージュ」だのスギ氏だのって,今年の事件でしたっけ?
今年の流行語チェックですっかり忘れてたなぁ。
別に大した話じゃないしどうでもいいですけど。あの画家の場合,
美術大でのセクハラ犯罪のほうが深刻な問題だったりするわけで
流行語としてもオヤジ部門のエントリーがいいとこでしょ。
さておき,今週なぜか相次いだ“盗作”騒動。
<ゲド戦記>挿入歌の歌詞が朔太郎の詩と酷似 ヒット中のアニメ映画「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの唄(うた)」の歌詞が萩原朔太郎(1886~1942)の詩「こころ」と酷似している――。現代詩作家の荒川洋治さん(57)が月刊誌「諸君!」11月号で告発し、波紋を広げている。 「テルーの唄」は「ゲド戦記」監督の宮崎吾朗さん(39)の作詞。一方、萩原朔太郎は大正・昭和期を代表する詩人。詩集「月に吠える」や「青猫」で知られ、「こころ」は25年刊行の「純情小曲集」に収められた。 両者の類似部分を荒川さんは列挙する(こころ、テルーの唄の順)。「こころをばなににたとへん」/「心を何にたとえよう」▽「音なき音のあゆむひびきに」/「音も途絶えた風の中」▽「たえて物言ふことなければ」/「絶えて物言うこともなく」――など。 荒川さんは「道行くふたりという人物設定、状況、空気、語調は、たいへんにている。構成もにている」と指摘する。 荒川さんは、宮崎さんがインタビューで朔太郎の詩を参考にしたことを明らかにしていることや、「ゲド戦記」の公式サイトでも「こころ」を「参考資料」として掲げていることを認めた上で、「問題がある」と批判。「『作詞・宮崎吾朗』とすることに、少しのためらいも感じなかったのだろうか。ここは『原詩・萩原朔太郎 編詞・宮崎吾朗』とでもするべきではないか」と主張する。 荒川さんの主張に対し、映画を製作したスタジオジブリは「一切ノーコメント」としている。【米本浩二】 著作権問題に詳しい日本文芸家協会副理事長、三田誠広さんの話 表現を微妙に変えていて、「こころ」の盗作とは言い難い。しかし、朔太郎の詩がなければこの歌詞が書けないことは明らか。モラルの問題として、朔太郎への感謝の言葉を入れるべきだ。ネットなどには出ているというが、シングルCDの購入者には分からない。先行する芸術への尊敬の気持ちが欠けている。 (毎日新聞) - 10月21日3時6分更新 |
テレビなんかで映画の告知を見た(映画は見てない)者としては,
テレビでもラジオでも宮崎(子)監督も鈴木プロデューサーも
インタビューで朔太郎詩を元に作詞した(鈴木Pが監督に作詞を依頼,
悩む監督にヒントとして朔太郎詩を渡した由)と自分から言ってますから
文芸サイドの人間がりきんで告発記事など書いてきても
「なにそれ今さら」という思いを禁じ得ないのですが,
> ここは『原詩・萩原朔太郎 編詞・宮崎吾朗』とでもするべきではないか
という指摘は至極ごもっとも。
CDを買っていない私としては,そういう処理をせず
「作詞・宮崎吾朗」と臆面もなくクレジットしていたとはじめて知り,
その神経にも驚きでした。
出典をおおっぴらに公言している以上,萩原氏の名を出すという
選択肢も当然考えにあったはずで,考えた結果の「作詞・宮崎吾朗」だからこそ
クレームに対して「一切ノーコメント」なんでしょう。
「ライオンキング」制作にあたって「『ジャングル大帝』など見たこともない」
と言い切るアメリカ人よりはよっぽど良心的だと思いますが,
不可解です…。
没後50年以上経ってるから著作権料を払う必要もないし
何の損もないと思うのですが,なぜなんでしょうね?
で,今週もちきりだった?のが
松本零士さん「盗用」で槇原敬之に謝罪要求 人気漫画家、松本零士さん(68)が漫画のセリフを盗用されたとして、歌手の槇原敬之さん(37)に抗議していることが19日、分かった。 「女性セブン」が報じたもので、問題となっているのは、槇原さんが作詞作曲し、人気デュオ「CHEMISTRY」が今月4日発売した「約束の場所」の〈夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない〉というサビ部分。 松本さんは、これが「銀河鉄道999」(小学館刊)の第21巻で、星野鉄郎のセリフとして登場する〈時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない〉という個所に「そっくりだ」と主張。先週末、槇原さん本人と電話で2度話し合った。 槇原さんは当初、「全然知らなかった」と答えていたが、「どこかで聞いたかもしれない」と説明が変化。レコード会社幹部は16日、謝罪に訪れ「(槇原さんが)『記憶上のものを使用したかもしれない』と半ば認めたとの説明を受けた」というが、松本さんは槇原さんが同席しなかったことを不服とし、本人による謝罪を求めている。 松本零士さん「盗用」で槇原敬之に謝罪要求(夕刊フジ) - goo ニュース |
たしかに,偶然で生まれるようなフレーズではないですわね。
「努力は自分を裏切らない」→「時間は夢を裏切らない」までは
考えに考えに考えた末,偶~然に一致する可能性がないこともないかなと
思わないでもないですが,いくらひっくり返して繰り返すのが
詩や歌詞の定番テクニックとはいえ,「夢が時間を裏切らない」って
そもそも意味不明じゃない。『999』での「時間は夢を~」の後に
続く形でないと,なぜそういうフレーズを考えついたのか説明がつきませんわね。
元にお手本になるフレーズがあって,順番をひっくり返したと考えるのが自然。
ただ,ネットの中では逆に松本氏のほうを叩く意見が多いようで。
どうも松本先生お気に入りのこのセリフを
「知らないはずがない」といきまいちゃったみたいなんですよね。
私,この世代ドンピシャリですけどはっきり言って知りませんし。
いくら『999』がヒットして,アニメになって映画にもなって,
メーテルのキャラに見覚えのある人が世の中の多数を占めていたとしても,
皆が単行本をむしゃぶりついて読んでたわけでもないし
ドラえもんの「のび太のくせになまいきだ」
「スネ夫のものはおれのもの,おれのものもおれのもの」や
ヤッターマンの「豚もおだてりゃ木に登る」
などの名フレーズと比べて人口への膾炙ぶりは足元にも及ばないし。
ご本人はこのセリフにすごく思い入れがあって,
講演でもいつも決め言葉として使われているそうで,
確かに,コツコツコツコツ夢に向かって努力を続けて
十年,何十年と積み上げた結果がある時期次々と花開くという例は
私もいくつも知っていますし(自分の身近な例では学業,研究職の方などですね)
世の中の,特に若者たちに向けたメッセージとしては
自分の長年の経験にもとづいたものだけに素晴らしいものと思いますけど
ヤマトの著作権問題でプロデューサーと争ったり(たしか負けましたよね)
もめ事が多い印象がある(「原稿書くより訴状書く時間のほうが長い」と
揶揄されたり)零士先生,テレビ取材などでは「素直に謝ればそれでいい」
みたいな事言ってますけど,このこじれ方からいって
結局どうすれば納得するのかも不透明ですし
どっちもどっちでイメージダウンですね。
松本零司
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ドラことば心に響くドラえもん名言集小学館この本はねぇ…ありがちな企画と言えば企画(『ぼくドラえもん』の中にもあったかな?),商売といえばそれまでですけど,藤本(藤子F不二夫)先生の深さを改めて実感させられる本ですね。それにしても,こうやってまとめたのを見るとジャイアンのキャラは強烈だ…。 | ※一番の被害者。女子こそすべて。川畑 要,堂珍 嘉邦 (著) マガジンハウス | ||
もう、しませんから。(3)西本 英雄講談社週刊少年マガジン連載の突撃体験マンガ。いつも取材先で本職の漫画家と思ってもらえない作者,宮崎吾郎監督に取材した際も似顔絵対決で敗北 |