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赤塚不二雄先生死去 私はその偉大さの1%も味わえていない

2008-08-03 11:55:20 | ニュース
おそ松くん・バカボン…「ギャグの神様」赤塚不二夫さん死去(読売新聞) - goo ニュース

漫画家赤塚不二夫さんが死去 バカボン、おそ松くん…(共同通信) - goo ニュース

赤塚不二夫さん死去、大ヒット漫画を連発(日刊スポーツ) - goo ニュース

赤塚不二夫さん死去 高度成長期に笑いの渦 「ニャロメ」「シェーッ」流行(西日本新聞) - goo ニュース

漫画家の赤塚不二夫さん死去=「天才バカボン」などで一時代(時事通信) - goo ニュース

「よく笑った。残念」=赤塚不二夫さん死去で-自民・麻生幹事長(時事通信) - goo ニュース

前世紀末にかかった食道がんは克服したものの
2002年に脳内出血で倒れられて6年…長かったですね…。
これだけもつのなら回復してほしい,回復できるのではという希望もあったのですが,入院を続ける間に歳も重ねられるわけで,不摂生・破天荒な生活を重ねた体で70歳も超えたこの歳まで長らえたのも逆に戦中派の体力があってこそだったのかもしれません。

「シェー!」「これでいいのだ」などの流行語を世に送り出し
ギャグの神様としてわが国の漫画史に名を残す
赤塚不二夫先生。

ですが,
昭和50年代に小学生だった
個人的には,テレビの『元祖天才バカボン』は
OPの歌を聞いて「太陽は西から登って東に沈む」と信じてしまうほど
よく見て楽しんだものでしたが,
原作漫画については,特別な存在ではありませんでした。

天才バカボンの単行本は,今思えば強烈にスゴイハイテンションの
毎話ブチ切れるようなバカバカしさが面白かった記憶はありますが
『おそ松くん』『もーれつア太郎』も読んだことがありませんし,
(デカパンを見たのは手塚先生の『ブッダ』の中にギャグで出てきたのが唯一)
リアルタイムで読んだのは
コロコロコミックの『花の菊千代』『チビドン』
あとは週刊誌の時事もの『ギャグゲリラ』くらいでしたが
面白いというより,思いやりとか友情とかがあまり表に出てこなくて
主要キャラが欲丸出しで暴れまくる話が多くて,結構引いてたんです。

飼い主の遺産から好き放題引き出せるお金の力で好き放題やってる
猫の菊千代は全く好きになれず,誰かこらしめてくれたらいいのに
と思って毎回見てましたし,チビドンも,小学生が会社をつくって
数々の変な依頼を引き受けるという設定で,大金持ちだけど変わり者の
じいさんの溺愛を替わりに引き受けてくれ(御馳走を自分の口で
咀嚼してから口移しで食わせようとする,しかしその愛する孫の顔は
他人と入れ替わってもわからない)など,話が大きいんだか
小さいんだかよくわからない連載で,特に大笑いした記憶はなかったんです。

※コロコロコミックって,永井豪先生の『鉄戦士ムサシ』も
 すごく面白そうな設定だったのに大コケしましたし,
 藤子先生を例外として大御所を起用できてもヒットさせるのが苦手みたいですね…。


しかし,学生になる頃から漫画評論が本になる時代となり,
また大人になって,最近特にNHKでしばしば制作される
漫画・アニメ紹介番組などで赤塚作品が語られ,
いろんな人をバカにするけど金持ちも貧乏人も対等,
賢い人も頭の悪い人も,動物さえも対等に扱う
ひとつのヒューマニズムが貫かれているとか
犬を人の上の立場に逆転させるなど,当時のお笑い漫画には
そこまでの発想はなかったなど,具体的に赤塚ギャグの
すばらしさを解説されて納得というか
ここ数年になってようやく再発見したというのが正直なところでした。

満州からの引き揚げでものすごくひもじい思いをした少年時代が
あって,漫画の登場人物も食べ物にすごく執着するとか
スタッフ総出でアイデアを考える合議制で,若き日のタモリ氏を
九州から上京させて居候させ世に送り出す恩人だったとか
見開き2ページつかってバカボン親子に1言ずつ
喋らせる「実験的」漫画をいくつも描いてたとかいった伝説は
断片的にいくつも見聞きしてたんですけどね。

このような情報・知見を線につなげて,赤塚先生をはじめとする,時代をつくった
漫画家(まさにアーティストですね)の先生方・作品の
すばらしさをもっと読み解いて広めてほしい,
後世に伝えていくべきだと思いました。


ギャグ漫画巨匠・赤塚不二夫さん死去(スポーツニッポン) - goo ニュース
 ※つききりで看病していた妻の真知子さんも一昨年に急死。
  そしてこの7月30日には前夫人の登茂子さんが死去。
  後を追うような死去となったわけですが…長女のりえ子さんも
  悲しみに浸ることもできない日が続くと思いますがお悔やみ申し上げます。


赤塚さん がん闘病中も酒を手放さず…(スポーツニッポン) - goo ニュース

バカボン41周年赤塚不二夫トリビュート盤(日刊スポーツ) - goo ニュース
 ※「四十一歳の春だから」バカボンパパの設定41歳と
  週刊少年マガジン掲載41周年をかけて記念。


 赤塚不二夫トリビュート~四十一才の春だから~/DefSTAR RECORDS

【語誌ップ拾遺帳】のだ!!(産経新聞) - goo ニュース
 ※バカボンパパのように「これでいいのだ!」と腹の据わった
  発言,断定をできる人物は日本人には希有,まさに天才的。


Wikipedia「赤塚不二夫」

赤塚不二夫公認サイト「これでいいのだ」

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天才バカボン誕生40周年記念天才バカボンTHE BEST(KCデラックス)

赤塚 不二夫
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もーれつア太郎 (小学館文庫―赤塚不二夫名作選)

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赤塚 不二夫
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3 コメント

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コメントありがとうございます (d_d-)
2008-08-04 12:36:46
時代のウェブログさん

(1)赤塚キャラクターの多彩さ…数でいうと他の作家さんたちと比較しづらいところもありますが,その個性の際だちかたはすさまじいものがありましたね。
そう,脇役が主役を食ってしまうくらい。
『金持ちA様』の声優編で,「個性を出すには脇役がオイシイ」(鬼太郎の目玉おやじ等)という話をやってたことがありますが,赤塚作品ではそれが傑出していた感がありますね。なおかつ江口寿史『日の丸劇場』や村上たかしさんが『ナマケモノが見てた』と『ぱじ』の間に描いたやつみたいに,主役交代してしまうこともなくちゃんと当初の設定で破綻せず続いていくのもすごいと思います。

(2)なるほど…スターシステムと違って,意外と作品ごとに出演キャラクターは厳格に決まってたんですね。確かに,『バカボン』『おそ松くん』『もーれつア太郎』は世界が違いそうです。
返信する
自己申告 (時代のウェブログ)
2008-08-04 08:46:22
おはようございます。
ニャロメはバカボンじゃなくア太郎のサブキャラでした(汗)。
突っ込まれる前に自己申告しときます(笑)。
返信する
「意味ないよ」のすごさ (時代のウェブログ)
2008-08-03 23:43:11
こんばんは。

>金持ちも貧乏人も対等,
>賢い人も頭の悪い人も,動物さえも対等に扱う

赤塚不二夫ほど多彩なキャラクターを創作した漫画家も少ないと思います。「おそ松くん」にしても「天才バカボン」にしても10名を越える名物キャラクターがいます。そして主役(おそ松くん・バカボン)よりも脇役(イヤミ・チビ太、パパ・ニャロメ)のほうが目立ってたりします(笑)。
D.D.氏のおっしゃる平等精神を特に感じるのは、作品中の登場人物の行動は、ただひとつ、「何をしたら一番おもしろいか」たけで動いてる気がします。だからこそ主役よりも脇役のほうが立ってしまったりするのでしょう。
そして彼の最大の凄さは、どんな強いメッセージ性を読み手が受け取っても「そんなこと考えて書いてないよ」と言えてしまう所だと感じます。
返信する

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