桜花賞各馬チェック

＜＜前回のエントリー「桜花賞出馬表と分析」

末脚勝負に賭けたいアドマイヤメガミが最内，
チューリップ賞同様内枠から先行したいエイシンテンダーが(4)枠，
外枠不利の阪神マイルと言われながら桜の連対はやたらに多い
７・８枠に阪神ＪＦ上位組が揃い踏みとなりました。
各馬の寸評を。

■１枠両頭は，ともに５馬身差デビュー！
1 1 アドマイヤメガミ 池添謙一 松田博資
　１勝馬，500万下での(5)着はいただけない。
1 2 ペニーホイッスル 柴田善臣 松山康久
　なんと連対率100％！しかしマイネコンテッサと１身半勝ちというアネモネＳの
　レベルをどう評価するか。で，大先生。
　
■２枠はなんかブラックホール枠といった様相。
2 3 エリモファイナル 岩田康誠 大久保正
　チューリップ賞４番人気で(5)着。それまでは阪神ＪＦ(9)着を含めて（２１１１）。
　微妙…。
2 4 マイネコンテッサ 松岡正海 畠山吉宏
　11月のデビューから７戦，年明け４戦というのはいかがなものか。

■３枠。ビクトリアと女王バチで“女王枠”？
3 5 ジョウノビクトリア 横山典弘 森秀行
　ここ数年，重賞ではパッとしないなと思ってたら森厩舎，現時点でリーディングですね。
　阪神・中山で(4)(5)着，中京・東京で(1)(2)着。ここは見送りですかね…。
3 6 ダンツクインビー 小牧太 石坂正
　３戦目未勝利戦勝ち抜けの後，チューリップ賞(3)着。
　この時点でもう一発撃ち尽くした感がありますが，
　スペシャルウィーク×StormCat，さらに成長があるか…？

■無敗馬の４枠。
4 7 シーザリオ 吉田稔 角居勝彦
　阪神千六→中山二千→中山千八を使われ３連勝。
　デビュー戦で退けた同じスペシャルウィーク産駒のダンツの隣というのも因縁。
　Ｓウィーク×Sadler's Wellsという重厚な配合でいかにも長距離向けであり
　桜を目標に使うとすれば，わざわざ中山まで遠征して本番まで中２週しかない
　千八戦のフラワーＣに出すのは不可解。
　まあ，とかいっても去年同レースからダンスインザムードが勝ってますけどね。
4 8 エイシンテンダー 武幸四郎 武邦彦
　阪神千二→中山千二と使われて，チューリップ賞を２身差快勝(スゴイ)。
　まあ戦ってきた相手のレベルが大したことないっちゃないですが。
　心配は反動だが，権利をキープした２戦目菜の花賞をギリギリの体で走ったのに対し
　チューリップでは１４キロ増の体だったので桜は余裕を持って調整できるとのこと。
　血統…父エイシンサンディがSS産駒という以外はよくわからないです。　

■２桁人気経験馬の５枠。
5 9 デアリングハート デムーロ 藤原英昭
　紅梅S(3)着くらいの実績しかない１勝馬が，あのペースのフィリーズRで
　５番手追走から勝ち寸前のところまでいったのは驚き。
　誌上パドックを見る限り，これで力を使い果たした感があるが…
　「Ｄ・Ｄ」馬券になるだけに個人的にはむげに切れないのよね…。
　410キロ台の馬だけにスタート直後の立ち回りが鍵と陣営。　
5 10 テイエムチュラサン 田嶋翔 小島貞博
　ともかく，しっかり逃げてレースを作ってくれ。
　千二なら33秒台で逃げるが千六になると３５秒台に。３４秒半ばくらい出せないか？

■ミッキーどっちを選んだ？の６枠。
6 11 ライラプス 藤田伸二 松田国英
　松永幹も乗ってたけれどどっちかというと武豊が手中にしていた馬。
　シンザン記念(5)着は母フサイチエアデールに劣るが新馬戦完勝は母より上。
　重馬場では鬼との定評だが，マイルの持ちタイム，Sパントルと並んでメンバー中トップ。
6 12 カシマフラワー 松永幹夫 高市圭二
　４勝馬！…って，１０戦（４２２２）は使いすぎでしょう。
　JF(11)・FR(7)以外はすべて馬券に絡んできたわけですが
　デビュー７戦目までずっと北海道。これもなんだかな…

■過去10年で６連対の７枠。
7 13 フェリシア 幸英明 上原博之
　年末に千二Ｇ３を勝って以来の年明け緒戦がここ。
　消耗戦ならともかく，人気上位馬は皆余裕のローテーションできてるから…
7 14 アンブロワーズ 四位洋文 小島太
　フレンチデピュティ×ＳＳという配合にはかなり力強さを感じる。
　函館２歳Ｓでディープサマー，スキップジャックを倒してきたのが売り。
　まだデビュー４戦。アネモネSを(3)着ってのが気に入らないといえば
　気に入らないですが，権利を持ってる立場からすればステップレースは
　着順もレースレベルもどうこういう問題ではないですか…。
7 15 エアメサイア 武豊 伊藤雄二
　数々の桜花賞馬を送り出してきた名伯楽・伊藤雄二師，
　マイル（２１００）は，１戦１勝の馬を除けば一番優秀。
　の割に持ちタイムが平凡なのと勝ちきれないイメージがある（実際には
　この馬に勝ったのはディアデラノビアとFRの上位２頭だけなのですが。
　母がエアデジャヴーですからね）ので過剰人気にはならなさそうですね。
　道中6番手を走ったFRのレースぶり，もう少し前を行ってほしかった
　ですが，一応，好感を持ってます。

■過去10年で5連対の８枠。(うち2頭は京都開催のときだけど)
8 16 モンローブロンド 佐藤哲三 安田隆行
　ファンタジーSでのラインクラフトの(2)着がピークか？7馬身差だけど…。
　前回意味のなかったシャドーロールを今度はブリンカーに替える。
　これは効果がありそうだけど…。
8 17 ラインクラフト 福永祐一 瀬戸口勉
　デビュー戦５馬身差，ファンタジーS７馬身差の圧勝に見られるように，
　素質的にはこの馬がナンバーワンだと思う。
　３勝(3)着１回のうち，３勝がすべて千四で唯一の敗戦が阪神マイル
　ということで単勝が３倍台後半くらいになればむしろ美味しいのでは。
　ただ…「速いペースを経験させておきたい」と敢えてチューリップでなく
　FRを使ったというのに祐一はギリギリまでためて末脚を試す競馬。
　どちらも理にかなってはいるけど，前走で後方待機策をとった馬で連対したのは
　不利のあったファレノプシス以外はブルーリッジリバーにムーンライトタンゴ，
　穴馬ばかりだということを考えると，着順より前で競馬してほしかった。
8 18 ショウナンパントル 吉田豊 大久保洋
　阪神JF勝ちの後，年明け緒戦のクイーンCで(12)着。
　道悪だの＋２キロのハンデだの言って，とりあえず怪我せず回ってきた
　だけの競馬は正直気に入りません。
　けど，陣営の戦略にケチ付けてろくな目に遭ったことがないのでこのへんで。
　追い込み戦法のこの馬にとって大外枠はうってつけでしょうね。
　「牝馬の(東の)ユタカ」の割には，桜はメジロドーベルの(2)着だけなんですね。

揺れ動いてはおりますが，
もう明日には印をつけようと思います！




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