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こんにゃくゼリーアホ規制やめなさい

2008-10-13 16:54:50 | ニュース
形は国が決める? こんにゃくゼリー 自民、議員立法へ 消費者行政迷走(産経新聞) - goo ニュース

こんにゃくゼリー規制へ=自民調査会が法整備検討(時事通信) - goo ニュース
こんにゃくゼリー、法規制検討 自民、形状や硬さ(朝日新聞) - goo ニュース
こんにゃくゼリー製造停止 窒息事故でマンナンライフ(共同通信) - goo ニュース

ネットでこの件についてチェックしている人の大勢は,
この官製マンナンライフバッシングの愚かさについて
理解されてると思うのですが,マスコミは歯切れが悪いというか,
合理的な考えを口に出せず,厚生労働省の“言い訳”の形でしか
反論を示せない状態。

議員どもも,まず規制ありきで“仕事”を
してみせようと動き出したはいいが,
事故数のデータを見れば,他の食べ物と比べて
こんにゃくゼリーが危険な食べ物とはとても言えないわけで,
その振り上げた拳をどうするの?という状況。

●発端となった事故
 こんにゃくゼリー、また幼児死亡 対策取られず17人目(朝日2008年9月30日)
  7月29日,1歳9カ月の男児に「蒟蒻(こんにゃく)畑 マンゴー味」
  を凍らせたものを祖母が与えたところ窒息,9月20日に死亡。

  同類の事故…95~96年に死亡事故8件
   センターの注意喚起や業界団体の注意表示で97~04年は8年で3件
   05~07年の3年で5件と再び増加
   昨年3月には三重県伊勢市で男児(当時7)が
   学童保育所でおやつに出されたゼリーで窒息死した。


  ↓↓↓
「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10(Gigazine 2008年10月01日)
  ※厚生労働省:食品による窒息事故に関する研究結果等について(2006年1月1日からの1年間)

   1位:もち(168例、「こんにゃく入りゼリー」の84倍危険)
   2位:パン(90例、「こんにゃく入りゼリー」の45倍危険)
   3位:ご飯(89例、「こんにゃく入りゼリー」の44.5倍危険)
   4位:すし(41例、「こんにゃく入りゼリー」の20.5倍危険)
   5位:あめ(28例、「こんにゃく入りゼリー」の14倍危険)


   *うち消防調査(432例)は全人口の22%をカバー。
    国民生活センターのデータでは同期間のこんにゃくゼリーによる
    死亡事故は2件となっているが,ここのリストでは9位の
    「カップ入りゼリー」(11件)が該当する可能性がある。

    ランク中の「○倍危険」という数字は口にする機会あたりの
    危険度とは全く関係ないことは記事本文中で述べられていますが
    上記のようにランク部分だけコピペして広める人が多い
    でしょうからちょっと考えものではあります。

    
てなわけで,

> 「ゼリーだけを規制し、モチやアメを規制しない合理的な根拠は
> 見つかりにくい」(厚労省)というのが実態だ。


なのですが,どこまで理解しているのか,
異様に張り切りまくりの野田聖子消費者相

こんにゃくゼリーの自主回収検討を要請…消費者相(2008年10月3日 読売新聞)

内閣府にマンナンライフの社長を呼びつけ,
テレビカメラの前で「17人も死んでるんですよ!」
とまくしたてる大臣様。

ですがねぇ…

こんにゃくゼリー製造中止 - マンナンライフ、テレビCMで注意喚起も(マイコミジャーナル 2008/10/08)
 > マンナンライフ社は1991年から一口タイプのこんにゃくゼリーを製造。
 > これまでに国民生活センターが把握しているこんにゃくゼリーによる死亡事故17件のうち、3件は同社の商品が原因だった。全日本菓子協会によると、こんにゃくゼリーの売り上げは2007年度で約100億円で、そのうち約3分の2が同社。同社の売り上げの9割弱を「蒟蒻畑」が占めているという。


市場シェア7割近く占めているのに事故の割合は2割弱。
つまり昨年70億円売っていて,死亡事故がこの18年間で3件。
たしかにゼロじゃないわけですが,トヨタや山崎パンと比べたら
死亡事故に関係した数は数ケタ少ないことになるわけです。
そんな会社を,業界トップシェアだから,今年起こった直近の
事故の原因(関係)企業だからという理由で,さも人殺しかのように
呼ばわり責め立てるって,どういう神経なんだか…。

あの映像を見て私,小泉政権発足で外務大臣に抜擢され
勇躍“伏魔殿”に乗り込んだ田中真紀子氏が,大臣の椅子に座るや
側に控えている役人に「なんでクリップがないのよ。
ケチケチしないでどこにでも置いておきなさいよ」
などどうでもいい
ことで説教たれていたのを思い出しました。

当時は機密費問題などで外務官僚の評判が最悪でしたから
あんなことで溜飲を下げた人(私も含め)も多かったと思いますが,
今,野田聖子氏を見ると,当時のマキコ氏と同様,
分不相応なポストを得て,偉そうに振る舞うことを仕事だと
勘違いしてるとしか思えません。


で,そもそも,
今年の事故も凍らせた蒟蒻ゼリーを
祖母が1歳児に食わせたのが原因。
昨年起こった小学1年生の事故も,学童の保育員が
おやつに与え,適切な管理・処置をしなかったのが原因。

かけがえのない我が子の命が永遠に失われれば
それに関わった誰かに責任を負わせたい,
二度と同じことが起こらないよう原因となるものを
世の中から排除したいという気持ちは十分わかりますが
保護者の責任も含めてすべて企業や国になすりつけて
マスコミや司法がそれにお墨付きを与えるような社会は
ゆがんでいるとしかいいようがありません。

公園や校庭で事故が起これば遊具を撤去,
(もちろん箱形ブランコのような構造的危険性のある遊具や
 整備不良によるものもたくさんありますが)
回転ドアに頭をはさまれればドア会社を提訴
(もちろん安全機能を備えていなかたのは問題ですが
 そもそも親が手を引いていれば事故は起こらなかった。
 それを賠償金5千万で和解て)


マスコミも,基本的に「弱い者の味方」で論調を展開していて,
それは大事なスタンスではあるんだけれど,
そのために感情論に走り「何が正しいのか」という視点が
欠落してしまっては世の中のためにならない。

合理的な考え方で話を展開すると
“かわいそうな被害者”の責任にするなんて残酷だ,
実際に死亡者が出ているのに数の多寡で比較するとはけしからんと
感情的な抗議で血祭りに挙げられるんじゃないかと恐れるのか
それとも本気でマンナンライフバッシングを是と思っているのか?

マスコミも,世論を誘導したいと思うと同時に,庶民ウケ
しそうな方向に論調が流される面もあるわけで,
議員どもも,愚民をなめて好き放題やってやりたいと
思うと同時に,有権者ウケしそうなパフォーマンスに
飛びつく面もあるわけで。
なんとかなりませんかね…

欧州や韓国ではこんにゃくのゼリー菓子への使用が
禁止されている
ってことで,それが規制法案うんぬんへの
動きについてある意味説得力を持ってるんでしょうけど,
「だから何?」
今の日本にはゼロから事実を見て考えることのできる消費者も
多いと思うのですが,果たして世論はこの議員らの動きを
どう評価するのか,バカ議員たちの暴走に
影響を及ぼすことができるのか…?

国民の安全や安心というのは,
国や企業が信用できるという認識のもとで成り立つわけで
国が,注意して食べれば問題のないこんにゃくゼリー会社をいじめて
消費者個人の注意努力では防ぎようのない汚染米を放置すると
なったら,何のための消費者庁だと怒りさえ覚えてきます。

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