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勝った!三男が勝った!一澤帆布裁判

2009-06-24 12:52:12 | ニュース
お家騒動、司法判断も分かれる=一澤帆布、今度は三男側勝訴-最高裁(時事通信) - goo ニュース

一澤帆布訴訟「遺言は偽物」、前社長の勝訴確定 最高裁(朝日新聞) - goo ニュース

布製かばんで知られる「一澤帆布(いちざわはんぷ)工業」(京都市)
先代会長(故人)が残したとされる遺言書の真偽が争われた訴訟で
・長男で現社長の信太郎に同社株の5分の4を相続させるという遺言書は無効
・現社長の長男信太郎らの議決権は失われる
・前社長の三男・信三郎が取締役を解任された05年の臨時株主総会の決議も取り消し

とした昨年11月の二審・大阪高裁判決を最高裁も支持し
三男の勝訴で確定というわけですね。

そりゃ,素人目から見てもどんな病気になったら
あんな違う筆蹟になるのかっていう字と
重要な文書なのに認め印っていう不自然さで
よくもまああんなものをでっち上げてまで親の会社の社長になりたいのか
いったい銀行員としてどんな人生を歩んでいたんだと
長男に対して不思議に思う気持ちがあったこの裁判,
筆跡鑑定というものがいかにいいかげんなものかという
ことをまざまざと見せつけてくれました。
(ナニワ金融道でも取り上げられていましたけど,
 筆跡鑑定にはもちろん長年の研究で培われてきた技術があり
 何十何百ものポイントをチェックして判定するものだけれど
 一方で,誰でも鑑定士を名乗れる商売だということ。
 また,元警察の本職が開業している筆跡鑑定でも今回のような
 無茶苦茶な認定を行うところが存在するのが現実ということですね)

時事でも報じられていましたけど,
今回の,三男の妻が訴えたこの裁判では三男が勝訴しましたけど
別の,三男自身が訴えた裁判では同じ遺言書が有効とされ
最高裁で確定。なんだかなぁという気がしますね…。

※追記:骨肉の争いが形勢逆転、「筆跡」巡り割れた最高裁判決:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090625/198591/
この争いの要旨
・一澤帆布は四男喜久夫氏のデザインと,朝日新聞から家業に戻った信三郎氏夫妻が職人を増やしたり百貨店への出店を断り稀少性を高めるなどの経営努力によって一流ブランドの地位を築いた。(次男は早世している)
・信夫氏の死後,長男信太郎氏が持ちこんだ新しい遺言書は,書式はびんせんにボールペン書きと全然違っていたが,筆蹟はよく似ていた。内容は信太郎氏が株の大半を,「信三郎氏夫妻に追い出された」喜久夫氏(生前贈与で一部の株は持っている)が残りをとるというもの。
・第2の遺言状が認められ経営権を奪われた信三郎氏が職人約60人を引き連れ「信三郎かばん」を立ち上げたのは衆知のとおり。
・信太郎氏がこだわる理由は「家業は長男が継ぐものというのが父の考えだった」。
・今回の筆跡鑑定では筆順の変わっている字が見つかった。長男側は「当時要介護状態で筆順が変わってもおかしくない」と主張したが却けられた。
・現在喜久夫氏も信太郎氏と袂を分かっている。


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2 コメント

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Unknown (のびぃ太)
2009-06-26 06:57:41
裁判員制度への不安が増幅するようなニュースです。
民事と刑事では違うかもしれませんが、同じ遺書について専門家の意見が割れる・・・
素人の裁判員が真実を見分ける力があるのか、不安に思うのは無理ないと思います。
それとも素人のパワーのほうが本質を見抜く力があるのでしょうか。
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Unknown (d_d-)
2009-06-26 12:04:43
のびぃ太さん
テレビだったか雑誌だったか忘れましたが,三男が会社を継承したときの遺言書(まちがいなく本物)と,後から長男が持ちだしてきた遺言書が比較され,書式も筆蹟も同じ人物が書いたとは思えない代物だったと思います。
素人が一目で異常を感じるのに,職業裁判官はそれが遺言書として法的な用件を満たしていて鑑定書がついていれば認めてしまうのかと怖くなった記憶があります。
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