安倍首相の続投に賛成、早期に内閣改造を=経団連会長 7月30日17時39分配信 ロイター~Yahooニュース 日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン<7751.T>会長)は30日の記者会見で、参院選で自民党が惨敗を喫したものの安倍晋三首相が続投の意向を表明していることについて「安倍内閣の政策そのものは間違っていない」とし、続投に賛成の考えを示した。そのうえで、首相に対しては、早期に内閣改造に着手して信頼を回復すべき、と述べた。 御手洗会長は参院選挙の結果について「年金問題、失言問題、政治とカネの問題が前面に出たことで本格的な政策論争が行われなかったのが残念」と語った。ただ、「安倍内閣の外交・内政の政策そのものは間違っていない。この政策は完遂してほしいので続投には賛成だ」との考えを示した。そのうえで、安倍首相の求心力の低下に対しては「できるだけ早い時期に人心一新して強力な組閣人事をして信頼を回復すべきだ」と語った。 内閣改造で求める人材については「端的に言えば問題を起こさない人だ。政策論争に集中し、国民が納得して付託できる人だ。政治の問題以外のことで世間を騒がす人であってはならない」とした。 <民主党は実現可能な政策を> 参院選で民主党が躍進して参院の第一党になったことについては、「責任政党としての姿をみせてほしい」と述べた。さらに、経団連と民主党との関係については「責任政党になった分だけパイプが増えていくのが自然」と語った。 また、民主党に対しては「信頼を得た民主党は具体的で実現可能な政策を出して、与党とも話しながら、協力すべきものは協力するとのスタンスをとってほしい」と注文をつけた。さらに「なんとなく民主党の政策をしていくと、大きな政府になるとの不安も払しょくしてほしい」と語った。また、衆院の早期解散・総選挙については「いたずらに政局にして、首相が代わる状況を作ってはいけない」として反対の意向を示した。 そのうえで自民党と民主党に対しては「今までやってきた経済成長のなかで財政再建をして、構造改革を続けることを与野党で話し合って進めてもらいたい」と語った。 足元の株安については「米国のサブプライム問題に端を発して影響を受けたもの。日本の企業の業績やファンダメンタルズが痛んでいるとは思わない」としたうえで、今回の参院選の結果によって「経済が劣化したり、景気が悪くなることはない」と述べた。 法人減税、消費税など税制改革の論議については「深い議論を与野党でやってもらって、方向性を出してほしい。経団連は、持続的な経済成長のなかで財政再建をやり、それを可能にするあらゆる改革をやってほしいとのスタンスは変わらない」と述べた。 |
マスコミが騒いでいるせいもありますけど,
庶民感覚としましては,自分たちや公務員たちの金遣いにはルーズなくせに
国民には「美しい国」づくりを強要する身勝手な安倍政権に
退陣(解散総選挙)を求める声が大きいようですが,
諸手を挙げて首相の政策支持を訴える財界の長。
わかりやすすぎるわい!
ひとぉ~つ!
ホワイトカラーエグゼンプションでサラリーマンの残業代廃止を目論み,
銭ゲバ手配師にすぎない新興人材派遣会社グッドウィルを幹事に迎え入れ
労働力の流動化,企業が欲しいときだけ安く労働力を買える
(消費者,つまりお客でもある)労働者よりも株主(資本家)や
自分たち経営陣といったエスタブリッシュメントにとって便利な社会。
痛いニュース:【残業代ゼロ】 安倍首相 「日本人は働きすぎ。
少子化対策にもホワイトカラー・エグゼンプションは必要」 (2007年01月06日)
痛いニュース:【残業代ゼロ】「若い奴は残業代ナシでも土日に
仕事したい」 伊藤忠商事会長、経済財政諮問会議で
※http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2007/0118/shimon-s.pdf (p10)
単純労働の派遣では何年仕事をやってもキャリアにはならず,
正社員になりたくても「なんで就職しなかったの?」と自己責任のレッテル。
安倍ちゃんは,誰に向かって「再チャレンジ可能な社会」を
作ろうと言ってたのでしょうか?
ひとぉ~つ!
世界の工場,そして将来の超巨大市場となる中国さま,
そして世界の覇者アメリカさまの機嫌を損ねないためなら
南京大虐殺も「従軍慰安婦」も靖国神社参拝批判も
土下座して受け入れる謙虚な国。
でら美しい国ですね。
まさに鬱くしいニッポンの未来。
なぁ。なんでさ,偽装請負という犯罪行為を犯したキャノンさんの
トップが堂々と財界のトップに居座れるわけ?
それで,いけしゃーしゃーと労働者を使い捨てにする
派遣雇用・短期雇用の拡大を政府に訴えかけられるわけ?
こんなキャノン様でも,製造拠点を海外に流出させずに
国内で日本人を雇っているだけましって話?
よく知らないけどさ,昔の財界の偉い人って,
もっと世のため人のために,日本はどうあるべきか考えていたんじゃないの?
ところが今の財界の人たちって,口を開けば
どうやって企業価値を高めるか,国際的競争で勝ち残るか,
要するに金を儲けたい,利益を上げるために人件費をケチりたい
って話ばかりで
品格のかけらも感じられないんですけど。
前の奥田硯さんも,いくら大企業病で傾きかけていたトヨタを
復活させ,世界のトップ企業への道筋をつけた大偉人かなんか知りませんけど
財界で進めてきたことって本当に企業の倫理で政治や社会を動かそう
という,非常に下品な足跡を残しましたよね。
そこへきて世襲企業のお手洗いさんときたもんだ。
政界も官界も,派閥の利害や省益・庁益をめぐって暗闘が繰り広げられる
伏魔殿という印象がありますが,財界の人たちも
『千と千尋の神隠し』で,市場の料理を勝手にガツガツ食べて
ブタになっちゃった千尋の両親みたいに,
人間のようで人間とは違った,異形のもののけという感じがするんですよね…。
■ネットウヨたちの世界では
「朝日新聞が批判する人や行動は日本にとってよい事」
「北朝鮮や韓国が反発する事は日本にとってよい事」
と即断するモノサシがあったりしますが,
もう1つ,今は
「日本経団連が賛成する政策は日本国民にとって悪いこと」
と言っても過言ではない気がします。
よって,
「安倍総理は退陣すべし」ってことでファイナルアンサー?
まぁ,与党にも野党にも代わりがいないってのが現状でしょうけどね…。
■おまけ
> 足元の株安については「米国のサブプライム問題に端を発して影響を受けたもの。
> 日本の企業の業績やファンダメンタルズが痛んでいるとは思わない」としたうえで、
> 今回の参院選の結果によって「経済が劣化したり、景気が悪くなることはない」
これはその通りでしょう。
サブプライムってのは,借金するのに信用の低い人たちが借りる際の
高めの金利のことで,順調に返していけばより低めのプライム金利に
乗り換えることができるのですが,今米国ではパンクしてしまう人が多くて
焦げ付いた債権の増加が問題になってるわけですね。
それとちょうど重なった形での日本の株安なわけですけど,
自民が負ければ株が下がるってのがわが国の定番なわけですが,
どんな材料でもいい材料(話題やイベント)ならそれが確定するまで
期待で上がり,悪材料なら不安で下がるというのが普通なんです。
今回の参院選で「私か小沢さんか,どちらが首相にふさわしいか」選ぶ選挙だと
大見得を切った安倍政権にあからさまなNOを突きつけた結果となりましたが,
この2週間での激下げで十分不安感は出尽くし,予想通りの惨敗で
ほっと一息ついたというのが現状でしょう。
実際に今日の株価,午後からしっかり上げてきましたしね。
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会社は誰のために御手洗 冨士夫,丹羽 宇一郎文藝春秋 | 昇格・昇進試験問題集―一般常識からレポート課題まで日経連出版部日本経団連出版 | 現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書 (659))岩田 正美筑摩書房 |
道義あふれる国へ―「美しい国へ」の欺瞞を撃つ (西部 邁,辻 惠/イプシロン出版企画)