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原爆「しょうがない」に上塗り米国の論理

2007-07-05 06:32:21 | 政治・事件
米特使、「原爆使用が何百万人もの日本人の命救った」
(2007年7月4日(水)19:00 朝日新聞 - goo ニュース)

 米政府のロバート・ジョセフ核不拡散問題特使(前国務次官)は3日の記者会見で、広島・長崎への原爆投下について「原爆の使用が終戦をもたらし、連合国側の万単位の人命だけでなく、文字通り、何百万人もの日本人の命を救ったという点では、ほとんどの歴史家の見解は一致する」と語った。

 米国とロシアの核軍縮枠組みづくりに関する会見での発言で、久間前防衛相の発言問題と直接絡んだものではない。ジョセフ氏は、「原爆を使用した米国が核不拡散について訴える道義的な根拠があるのか」との質問に対し、「米国は核不拡散で指導的立場に立ってきた」などとかわした。


核不拡散問題特使って,彼自身が問題特使ですな。
ですが,特に米国国内から反論が報じられない限り
これがメリケンの思考を代表してるんでしょう。

巨大な票田として絶大な政治力を持つ退役軍人会あたりは
リトルボーイやファットマンが自慢で誇りのようで
これまでも否定的に扱われると猛反発してきましたしね。
「A級戦犯」の処刑をわざわざ1948年12月23日,今上天皇(当時皇太子)の
誕生日に執行するような国ですし,自分たちが勝てば何でもありの連中です。

「ほとんどの歴史家」というのがロバート君の妄想でなくて
裏付けがあって言ってるのだとしても,
アメリカ人は「移民国家」→全世界から人々が集まってくる
→「アメリカ人=世界代表の集団」→「We are the World」と思い込んでいて
北米プロ野球選手権シリーズのことを「ワールドシリーズ」と
称したりしてることなどにも端的に表れています
(まぁ,どすこい君たちが勝手に「国技」を名乗ってる構図と
似てなくもないですが)から
「ほとんどの歴史家が言ってる」=「国内で主流」というだけの話。

そもそも,「アメリカの学会」,科学・学術の世界最先端を走ってるようで
医学の世界ではロボトミーや優生中絶を有効必要な技術と広めたり
昨年冥王星が惑星から除外される際にも(唯一アメリカ人が発見した
惑星であるというだけの理由で)アメリカの学会総出で猛反対したり,
「日本酒をつくる麹菌は有毒性のカビ」という分類について
最初に発表した大御所の弟子が誤りを認めてるのに
アメリカの細菌学会は訂正しなかったり(from「もやしもん」
まちがいと強弁の歴史に彩られているわけで。

>「原爆を使用した米国が核不拡散について訴える道義的な根拠があるのか」
とつっこまれたように,
「日本側からの和平提案を受け入れればもっと早い段階で多くの命を救えたのでは」
「理由があれば核を使ってもいいのなら
 なぜ第二次大戦後にもっと,ベトナムやアフガン,
 イランやイラクで使わないのか」
「アメリカが核を落とされても
 戦争を早く終わらせるためという理由がつくなら納得するのか」
「何百万人もの命を救ったすばらしい兵器なのに
 開発した科学者が相次いで核反対運動に身を投じたのはなぜ?」
等々ナドいくらでも反論できるわけで(向こうはいくらでも逃げるでしょうが)
これはもっと世界から叩かれるべき。

慰安婦問題に続いて公然と侮辱されケンカを売られた
日本は真正面から抗議・非難しないと…安倍ちゃんいよいよ後がないよ。
※ていうか,野党は国会閉会ギリギリで非難決議案提出すれば
 参院選の最大の武器になりそうな気がするけど。
 米下院のクズ議決量産システムと違って
 前例がない,法的意味がないと言われればそれまでだけど
 与党は賛成してもしなくても苦渋の選択になるからね…


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