カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

ゆったり尾瀬ケ原・アヤメ平 その1

2009-06-19 | ヤマのこと

6/13(土)~6/14(日) 尾瀬に行ってきました。

【交通】往路:関越交通夜行直行便 新宿22:00→戸倉3:50(¥3,700)戸倉バス停4:30→鳩待峠5:15(¥900)
【行動】鳩待峠6:00→横田代7:10→アヤメ平8:10→富士見峠9:00→八木沢→見晴テント場11:15
見晴12:30→赤田代→三条の滝13:50→東電小屋15:30→見晴テント場15:50

去年のGW残雪時に訪れて以来行ってなかった尾瀬。
水芭蕉の時期はちょっと過ぎましたが、雨でも楽しめる貴重な場所

我が家から朝出発すると、一番早くて鳩待峠に着くのが10:40頃。
滞在時間が短くてもったいないので、この時期なら使える夜行バスで初めて行ってみる事に。

金曜出発の夜、そんなときに限ってダンナが残業。
ザックは家においてあるし、2個ももてない私はハラハラしながら待つ。
ギリギリ家に帰ってきて慌てて支度をして、なんとか22:00新宿駅南口に到着。

-------夜行バス体験--------
天気予報が曇り&雨だったせいなのか?幸いバスは空いていた。
ちょうど一人で2席使える程度の人数だったので、ラクラクにくつろげてほっとする。
トイレは着いていないバスなのがちょっと難点だけど。

途中23:30頃「高坂」のPAで休憩。なんとここで40分も時間つぶしなのだ。
そんなことなら新宿を23:00出発にしてくれればラクなのに~と思う。
停車中静かに寝ようかと思いきや、バイクの暴○族のような皆さんがPAで鼓膜が破れそうな爆音でぐるぐる・・・
眠れるはずもない。

その後も1時間おきぐらいに停車(トイレ休憩?)して、この日は先に「大清水」で下車、
とのことで3:00には起こされる。
まったくと言っていいほど寝かせてもらえないバスなのね・・・
もともと眠りの浅い私、夜行バスで山登りは無茶なのはわかっていたが・・・
尾瀬ハイキングでよかったー。

鳩待峠でシャトルバスに乗り換えるも、規制ゲート前ですでに10台以上のバスが待機。
5:00の時報とともにいっせいに走り出す車はなんだか異様でした
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そして鳩待峠に着くと、先に到着したバスやらなんやらでごった返し!
まだ5:20頃なのになに?この混雑?
トイレも長蛇の列、こんな朝から皆さんハイテンション・・・恐るべし尾瀬・・・

まだ頭も体もぼんやりで動けない私たちは、賑わいをよそにコーヒーを沸かして無言で朝食。
あっという間にみんな山ノ鼻方面に消えて行き、私たちの進む「鳩待通り」方面へは誰も行かない様子。ほっ。


静けさが戻ってきた。こちらのコースは初めて。さあ、出発。


ゆるい登りは寝不足のカラダにちょうどよい。
ところどころまだ残雪はあるものの「通り」と言われるほど、ホントになだらか。

 
自然林に囲まれながら、木道を1時間かけてゆっくり進んでいくと、水芭蕉とともに前方が開けた。


ここが「横田代」かー!広くて気持ちよい~~~!


振り返るとまだ雪の残る「至仏山」がすごく大きく見える。
素晴らしい眺めです。

ここの湿原には・・・

 
チングルマ・ショウジョウバカマ

 
ヒメシャクナゲ・ミツバオウレン&モウセンゴケ


攻撃的なワタスゲ?

ここでチングルマに会えるとは思っていなかったので嬉しかった。

 
イワカガミとチングルマのコラボ・タテヤマリンドウ


木道から見るとこんな感じに見えています。写真では見えにくいですが、
実際はちゃんとどこに花が咲いているか見分けることが出来ます。



天気は曇りでも、眺めがよく気持ちよく先へ進みます。
一度来て見たかった「アヤメ平」はもうすぐかな・・・あそこに見えるは・・・ひ・・・


その前に「中原山」。遠くになだらかな木道が見えてワクワクする。


だんだん前方が明るくなり、上を見上げると・・・空へと続くように伸びる木道。
あまりの美しさに思わず「うわぁ~~~」と声を上げた。


その先にはこんな広々とした高層湿原だった。なんて美しい・・・
数千年単位での長い長い営みによってできた湿原、以前は「天上の楽園」と讃えられていたそう。
ここに立っているだけで、なぜだか気持ちがとても穏やかになる。
私の人生よりはるか昔から続いていたこの場所、存在自体がすごいことだ。

もしかしたら三途の川ってこんなふうにふわり、と穏やかな気持ちのまま、
木道に導かれ天へ上っていく感じなのかな、
それだったらそんなに怖いことではないのかも、と感じてしまった。
寝不足で弱っているとロクでもないことを考えるものだ(汗)


天気がイマイチのわりには展望が良い。
ここから見る燧ケ岳も素晴らしいが、東西に幾重にも重なる山々が見える。
至仏山の奥の笠ガ岳、右奥に雪のついた越後駒ケ岳(多分)、正面に景鶴山、大きな平ヶ岳もみえる。

 
みんなが大好き、という意味がわかった「アヤメ平」
先のベンチで皆さんゆっくりと寛いでいた。
そう、ここはゆっくり来る場所だね。急いで通り過ぎてはもったいない。
ぼーっといつまでも雲の流れを見ていたい気分だった。


アヤメ平を過ぎると右手が開ける場所に出た。
日光白根山など栃木の山々が見える。


ぐるっと木道に沿って歩くと、富士見田代・・・

 
そして「富士見小屋」についたらなぜかちっさいチワワがよってきた。
ここで少し休憩をします。ここでも出会う人は2,3人、静かです。


八木沢道を通って「見晴十字路」を目指します。
この先も自然林のきれいな森。歩く人も少ないのでのんびりと下っていく。
ツツジが咲いていました。
この先で出会ったお花は・・・

 
ムラサキヤシオツツジ?・ミネザクラ?

 
ミヤマスミレ?・イワナシ

 
エンレイソウ・サンカヨウ


「昼場」までくると雷の音が。先ほどまで見えていた燧ケ岳の耳も雲に隠れる。
この日の天気は雷→さっと降る雨→晴れ間がのぞく の繰り返し。
でも梅雨らしいシトシト&ザーザー雨ではないので、助かったかも。

 
こちらの道は木道はなく、そのかわり所々倒木が有り道をふさいでいた。
単調な下りなので眠くなる・・・が、お花を探しながら歩けば楽しいもの。
紅葉の時期はきれいなのかもしれません。

「八木沢」の橋を渡ると・・・


沢沿いの平坦な道に下りてきた。
平坦になると睡魔が襲ってくる・・・眠さのため無言で歩く二人。
そういえば、去年のGWもこんな感じの平坦な雪の上を歩いたっけ。
GWにはまだ葉っぱのない木ばかりで、トレースと赤ペンキを頼りにしないと、右も左も同じ風景に見えて、
まだかなー、合ってるのかな?と不安を感じながら歩いた記憶がよみがえる。


向こうにカラフルなテントが見えてきた。見晴テント場に到着。

まだ12:00前だというのに、結構な数のテントが。
すでにまったりと昼食を取りながら寛ぐグループもあり。それもいいよね~

私たちも設営して昼食。
昼寝でもしたい気分だったが、ここで寝てしまうと多分夕方・・・
それではあまりにもったいないので、食後すぐ尾瀬ヶ原に散策に出かけた。


文字制限のためつづく




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (勇気ある撤退)
2009-06-20 02:41:17
こんばんは
尾瀬は、僕にとって未踏の地。
理由は、人の多さ。

でも、このような感じだったら、行ってみたいですね。
ここはやっぱりテント泊なんでしょうね?
明日の続きが楽しみです。
Unknown (エドヤマ)
2009-06-20 20:23:43
やっぱり尾瀬って人が多いんですね
どうしても、足が遠くなっちゃうんですよねーこういう場所^^

やはり平日を利用して、アヤメ平という場所で
昼寝でもしたいですね。
もちろんビールに枝豆付きデス
勇気ある撤退さん (cyu2)
2009-06-20 22:20:29
こんばんはー!
今日は予想外に晴れましたね。
どこかお出かけでしたでしょうか?

あー!なんか大げさにかきすぎました?
混雑しているのはこの場合、鳩待峠~竜宮十字路までです。
そこから先はぐっと人が減りますよ。
この時期は至仏山は登れないのでまだ空いている方かもしれません。
7月になると・・・どうなんでしょう?

尾瀬の山小屋は定員制ですよね?
天気や休みに左右される人には、このエリアでもテント場があるのはとてもありがたいです。
公共機関も充実してますし。
思いついたらこれますから(*^_^*)
エドヤマさん (cyu2)
2009-06-20 22:23:56
大げさに書きすぎたかしら・・・と反省。
↑でも書きましたが、混雑は鳩待峠~竜宮十字路までですから。
でも尾瀬はどちらかといえばやはり女性向な気がしますね。
エドヤマさんは還暦過ぎたら訪れる場所としましょう

>もちろんビールに枝豆付きデス
最適な場所と思います

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