CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ドーフィネでバルベルデがリーダーに!!

2008-06-12 11:01:03 | プロ・ツール

 ジロ・デ・イタリアが終わりほっとしていたら、もうツール・ド・フランスの前哨戦第一弾のドーフィネ・リベレで熾烈な戦いが始まっていた。

 アヴィニョンで行なわれた5.6kmの初日プロローグはリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)がトル・フースホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)を1秒差で破って勝利。

93200  リーダージャージを獲得し、総合優勝に向けて幸先よいスタートを切った。

 ジロ・デ・イタリアでは全く生彩を欠いていたライプハイマーアメリカチャンピオンの意地を見せた。

 続く第1ステージでは、上り基調のゴールスプリント勝負を制したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)がリエージュに続く今シーズン4勝目を見事に飾った。

 スプリントで2位に入ったトル・フースホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)がボーナスタイムにより総合トップに立った。

 ドーフィネ・リベレの第2ステージでは、ゴール前で集団から抜け出したジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームハイロード)がスプリンターたちを振り切って優勝。

 ステージ5位に入ったトル・フースホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)がリーダージャージを守って序盤の平坦ステージを終えた。

 長年見慣れたヒンカピーだがユニフォームが変わるとどこか別人のような感じがした。93353_2

 ランス・アームストロングのツール・ド・フランス7連覇を支え、昨年もコンタドールに様々なアドバイスを送り総合優勝に貢献した。

 14年のキャリアの中で8度のツール・ド・フランス制覇に貢献したことになる名脇役である。これが映画界なら助演男優賞間違いなしの存在だ。

 ディスカバリーの解散に伴いTモバイルへの移籍を果たしたヒンカピーだが、ドイツ・テレコムのスポンサー撤退に伴い、チーム名がボブ・ステプルトン氏が代表を務めるチーム運営会社「ハイロード・スポーツ」となり、拠点もドイツからヒンカピーの地元であるアメリカに移された。

 若手が多いハイロードにとっては彼の経験は貴重なものとなるだろう。それとマイヨジョーヌのくびきを解かれ自分のために走ることが許されるレースも確実に増えるだろう。

 レース後ヒンカピーは「チームハイロードはディスカバリーチャンネルとは違う。何よりツール・ド・フランスの最有力チームじゃない。でも他のどのチームよりも勝利数は多い。最強スプリンターと呼べるような選手もいるし、どんなレースでも勝てる選手がチームには揃っている。プロ15年目の僕にとって、若手に経験を伝えられることはいいことだ。ツールではもう一度ステージ優勝を狙いたい。北京オリンピックも視野に入れている」と力強いコメントを残している。

93275  第3ステージの個人TTではケースデパーニュのエース、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)がTTのスペシャリストのライプハイマーやカデル・エバンスを押さえて勝った意味は大きい。

 ワンデーからステージレースまでこなすオールラウンダーでジュニア時代から注目を集め、年俸も自転車ロードレース界では最高額と云われているバルベルデだが、ツール・ド・フランスでは2年連続リタイア。

 昨年は何とか完走を果たしたが、同じスペイン人のコンタドールに栄冠を奪われてしまった。バルベルデの中では今年こそはという思いが強いことは間違いない。

 ましてアスタナのコンタドールが出場できないとなればなおさらだろう。この勝利でバルベルデはリーダージャージを着ることになったが、これを最後まで守りきってツール・ド・フランスに臨みたいところだろう。

 そうして当面の最大のライバルである昨年2位のカデル・エバンスは叩いておきたいところ。ただ、バルベルデにとってはライバルは相手ではないはず。彼の最大のライバルは3週間の長丁場を乗り切るスタミナなのだ。

 ワンデーから1週間のステージレースではめっぽう強いバルベルデもグランツールは2003年のヴエルタ3位が最高という結果を見ても明らかだろう。

 リタイヤ・リタイア・6位と来ていることを考えれば今年はツール・ド・フランス優勝候補の筆頭に名前が挙がる選手だが、私は彼の精神的なスタミナを心配している。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ツール・ド・フランスに出... | トップ | ボーネンお前もか・・・? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

プロ・ツール」カテゴリの最新記事