CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

エアロポジションを考える(4)

2024-07-14 15:25:12 | ツーリング
 第4世代のSupersix EVOにVittoria ZaffiroProの30Cを履かせたフルクラムレーシング6DBを装着し50kmほど走って来ました、28Cタイヤに45mmのカーボンディープリムからの変更が走りにどのような影響を与えるのかを試してみました。

 まずはフルクラムのレーシング6DBはリムの高さは24mmですから、リムハイトが21mm低いホイールなのでホイールによるエアロ効果はありません。ただ、実際に走った感じではこのホイールとタイヤでも30km/h巡行は比較的容易に出来ることが分かりました。タイヤも太く空気圧は前5bar、後ろ5.5barとディープリムホイールより1bar低くしていたにも関わらずです。
 風が弱かったこともありますが、リア15Tでケイデンス75rpmでクランクを回して30km/hは心拍数140bpm程度で達成出来ました。これはホイールの空気抵抗よりエアロフォームによる空気抵抗の削減方が遥かに大きいことを意味していると考えます。ディープリムホイールなら速度はもう少し出せると感じましたが、ディープリムの時は調子に乗り過ぎてガス欠になり、後半ペースがガクンと落ちてしまいましたが、今回はペース配分も考えて、リアは14Tまでと制限し、無理は絶対にしないことを心掛けた結果、平均速度も今シーズン1番を記録しました。

 明日もショップのイベントで60kmほど走る予定があるので、かなりペースを抑えて走った結果なので、自分でも驚いています。ディープリムなら、ペース配分を考えればさらに平均速度が上げられるはずです。
 私が予想した通り、内向きにしたブラケットの上部を握り込むエアロフォームは下ハンを持つよりも楽で、長い時間同じフォームを維持することが可能なので、エアロ効果を高めるにはフレアハンドルの使用は一考に値すると思います。
 カーボンディープリムホイールは安いものでも10万円以上はしますので、1万円程度のフレアハンドルは対費用効果が非常に高いといえます。フレームがカーボンなのでアルミのホイールでも乗り心地に大きな変化はありませんでした。私はフルクラムのハブが好みなので、これに30Cではなく28Cタイヤを履かせればかなり走り易いホイールになると思います。
 30Cのタイヤは低い空気圧で乗れるメリットがある反面、やはり路面抵抗が大きくなるため、ストップ&ゴーが多い街中では結構キツイと感じました。走り出してしまえば、悪路でも平気なのですが、一度止まってしまうと発進にパワーが必要になってしまうようです。よほどの悪路でもない限り30Cは太すぎると思います。
 今後は既設のホイールに30Cタイヤを履かせ、春先の荒れた路面用にし、シーズン中はこのホイールに25Cタイヤを履かせて、ディープリムホイールとの使い分けを考えています。あるいは今リムブレーキモデルのEVOに履かせている28Cタイヤを履かせても良いと考えています。
 そもそも、このレーシング6DBはグラベルロード用に購入したのですが、このホイールを速度の遅いグラベルロードに使うのは勿体ない気がしているのです。これまで街乗りにも使っていたグラベルロードですが、CAAD12を普段使いするようになったので、グラベルロードはグラベル専用にすることになりそうです。
 



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マイヨジョーヌの行方(2)

2024-07-14 12:55:31 | ツール・ド・フランス
 ツール・ド・フランス第14ステージはツールではお馴染みのポーから超級トゥールマレを越え、サン・ラリー・スーランプラ・ダデの頂上ゴールでしたが、第11ステージの敗戦が嘘のようなキレのあるアタックでポガチャルがヴィンゲゴーに39秒もの差を付ける圧勝しました。EFの留目選手の指摘通り第11ステージのポガチャルの敗戦は補給ミスが原因だったようです。

 同じ過ちは犯さない。この日のUAEの戦術も見事でした。最後のアタックは本人の直感と答えていたポガチャルですが、集団は終始UAEがコントロールし、トゥールマレの登りから下り迄ニルス・ポリッツが一人で牽引、続く2級山岳ではマルク・ソレルが、最後の超級はシヴァコフとアルメイダが牽き、アダム・イエーツが飛び出し、前待ちでアタックしたポガチャルと合流とまるで絵に描いたような見事なレース運びでした。

 アダムのアタックに反応しようにもヴィンゲゴーにはヨルゲンソン1枚では手の打ちようもありませんでした。このステージでポガチャルは先頭で牽引するチームメイトから離れて、アダムと共にずっとヴィンゲゴーをマークし続けていました。ペースは無線で伝えていたようです。残り7km地点でアダムと言葉を交わした直後にアダムがアタック、その後もじっとヴィンゲゴーの様子を伺いながら走り、残り4kmでアタックを開始しヴィンゲゴーを引き離しにかかります。ここまでは第11ステージと同じでしたが、前待ちのアダムと合流したポガチャルは10秒、20秒とタイム差を広げて行きました。

 この日も後ろを気にする仕草はありましたが、最後は全開でヴィンゲゴーを引きちぎって見せたのです。笑顔満面でゴールしたポガチャルは強かった。第11ステージの敗戦の原因は分かっていたのでしょう。補給さえしっかり取れていれば、少なくともゴール前スプリントでヴィンゲゴーに負けるはずはないのです。それを、前日の第13ステージで証明していたのです。名だたるスプリンター達とゴール前スプリントを争い9位でゴールしているのです。これはポガチャル流の確認作業なのでしょう。
 エヴェネプールは予想通り遅れ、総合で3位へ後退しました。ただ、4位以下とは3分ほどの差があるので表彰台は確実でしょう。これでポガチャルはヴィンゲゴーに対し2分近いタイム差を築くことに成功しました。今日もピレネーの名峰プラトー・ド・ベイユでの決戦になります。このままヴィスマが何もしなければ、タイム差は広がる一方でしょう。ただ、動こうにもログリッジもセップ・クスもいないヴィスマに山岳で仕掛ける手立てがあるのでしょうか?
 ただ、昨年のようなバッドデイがポガチャルを襲うこともまだあり得ますので、UAEとしては出来るだけ安全な対策を考えて来るはずです。攻撃は最大の防御で、この日のようにプロトンをUAEが完全にコントロールするような展開は避けたいとなれば。今日のステージも序盤から積極的なアタック合戦で、今度はヴィスマが前待ちを仕掛けられれば面白くなるのですが…
 



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