CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

CANNONDALEのSAVEテクノロジー

2012-05-12 08:17:27 | ロードバイク

 フレームをCAAD10にして感じることは、バイクを前へ前へと押し出してくれる感触です。これはTCR2には明らかにないものです。これはチェーンステイとシートステイを横に扁平させたSPEED SAVE効果のようです。CANNONDALEのSAVE「シナプス(S)・アクティブ(A)・バイブレーション(V)・エリミネーション(E)」システムはそもそも路面からの振動を吸収させることを目的に開発されたものですが、一口にSAVEシステムといってもTT用のSLICEに採用されているAERO SAVEからMTBのTRALEなどに採用されているSAVEまで4つもの種類があるのです。Aero_save2

 SLICEに採用されているAERO SAVEは「エアロダイナミクス体力を消耗させないための振動吸収性と、空気抵抗を最小限に抑えるエアロダイナミクス形状との融合」を目的に開発されたものです。CAAD10やSUPERSIX EVOに採用されているのがSPEED SAVEと呼ばれるもので、「SPEED SAVEの本質は、F1カーのサスペンションと同じもの。快適さを求めたのではなく、車体をより速く走らせるために設計されました。軽さとねじれ剛性を大切に考えた結果、ペダリングの力のロスを最小限に抑えつつ、車体はより速く進み、加速へ鋭く反応し、コーナリングの速度を著しくアップさせました。」とカタログに記載されています。
Synapse_stays
 快適性を強化したものとして、2012年モデルのSYNAPSEに採用されたのがSAVE PLUSです。「ヨーロッパの石畳をフルスピードで疾走するために」開発されたものですが、残念ながら春のクラシックでLIQUIGASチームがこれを使用することはありませんでした。
 これらSAVEシステムの原型といえるのがアーバン系のBADBOYやMTBのTRAILに採用されているSAVEです。「オフロードのトレールを心置きなく走るとき。SAVEは体力を奪う振動からライダーを守り、快適な走りを提供します。」とカタログに記載があるようにかなりハードな振動からライダーを保護することを目的に開発されたものです。ここで培われたテクノロジーをレース用のロードバイクの為に最適化したのがSPEED SAVEという訳です。Save_06

 CAAD10のエントリーモデルとみなされているCAAD8ですが、2011年モデルまではSPEED SAVEではなくSAVEとアワーグラスシートステイの組み合わせとなっていましたが、2012年モデルからはCAAD10同様にSPEED SAVEを採用しています。
Caad10_3ultegra_grn
 CAAD10は素材がアルミなので、荒れた路面ではそれなりの振動はあります。アルミロードの振動吸収性という面ではこの辺りが限界なのかなぁと感じているところです。ただ、これも慣れの問題で、60km程度の走行では今のところお尻が痛い、手が痺れるといったことはありません。加速性能も含め明らかにTCRよりは優れていると感じていますが、これとて比較の問題でCAAD10を知らなければTCRもアルミロードとしては十分満足の行く性能を有していると思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロードバイクの巡航速度 | トップ | ロードバイクでの自転車通勤... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ロードバイク」カテゴリの最新記事