CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

シブコ国内初戦はmeijiカップ(2)

2024-08-03 16:22:11 | 渋野日向子
 今季の国内初参戦となったシブコの2日目も苦しい展開です。インスタートの13番パー4でバーディーが先行したものの16番でボギー、昨日は見事なショットインイーグルを見せてくれた18番でもバーディが取れず後半へ。43位タイが予選カットラインになりそうなので、最低3アンダーは必要な状況で1番をバーディーとするも、4番でボギー、5番で取り返すも残り4ホールで2アンダーはかなり厳しい状況になっています。

 本人は疲れよりも気持ちの問題と言っているようですが、フランス。アメリカ、カナダからの日本という時差のある移動で疲れていない訳はないはずです。気持ちだけではどうにもならないこともあるのですが、参加している以上疲れているとは言わないのがシブコなのです。

 5年前、全英女子を勝った直後のこの大会も予想を超えるメディア対応等でかなり疲れていたはずなのですが、当初のスケジュールを守り続けました。この札幌国際カントリー島松コースの最多観客数は渋野日向子のこの凱旋試合のことなのです。3日間で1万6400人というシブコフィーバー。今年も初日の観客数は前年の3倍だったようです。シブコが出るだけでJLPGAは稼げるので、渋野日向子には何度もオファーをしていたようですが、渋野側が参加出来る状態にないということで拒み続けていたようです。ただ、全米女子オープンで2位になったあたりから、国内参戦も有りかという雰囲気が出始めていたのです。

 スケジュール的にスコットランドオープンまで間隔があり、一度帰国する予定だったため、参戦を決めたということですが、ここまで疲れの影響があるとは本人も思っていなかったのかもしれません。相当身体が重そうに見えました。ラインも読めておらず頭も相当に疲れているなあと、観ている方も辛くなる感じでした。昨年の国内戦は親指付け根の怪我で全く良いとことなく終えていたので、リベンジの気持ちも強かったのかもしれません。本人は初心に帰る大会になるといっていたようですが、現実は厳しく、2オーバーで予選落ちとなってしまいました。
 苦戦を強いられながらも、なんとか我慢し、全米女子オープン以降予選落ちが無かったシブコですが、久々の予選落ちです。これだけ多くのギャラリーの声援をもらいながらの予選落ちはショックだと思いますが、気落ちせず、岡山の実家で少しのんびり身体を休め、頭を整理する時間を作ってもらいたいと願っています。このままだと、せっかくの復調が兆しのまま終わってしまうことになりかねません。エビアンンの前あたりからパットで悩み始め、少し考え過ぎている感じがしています。その結果、ショット迄荒れ始めている感じなのです。この大会ではパッティングフォームが変わっていました。
 不調の中にいた今年の前半でもここまでフェアウェイを外すことは無かったように思います。全米女子オープンの2位で忘れているかもしれませんが、昨年からの不振もあり、シブコは今季5月のリシャッフル後はシード権を失っている状況なのです。メジャーを除く大会には基本的には参加資格がなかったのです。基本的にと書いたのは、シブコの場合はスポンサー推薦などで出場出来る試合があるためです。全英女子優勝で5年間のメジャー出場権を得ていたので出場出来た全米女子オープンで笹生に次ぐ2位という成績で大きなポイントを稼ぎ、全米プロも7位でポイントを加算し、来季のシード権は得ているので、今週末のリシャッフル後は再びLPGAの試合に出られるので、アイルランドオープンから全英女子オープンと再びヨーロッパへ渡る間のつかの間の貴重な時間をこうしたファンサービスをしてくれることには感謝の気持ちでいっぱいです。

 試合後のインタビューで、少し練習をして体調整えようとしたのに出来なかったと、初めて体調が良くなったことを認めましたが、良いプレイを見せられず申し訳ないと何度も口にしていました。ただ、最後には「勝つ」という言葉も出ていたので、今後のシブコに期待したいと思っています。不調の最中にいた頃は「予選通過」としか言わなかったのですから。
 7日から始まるパリオリンピックの女子ゴルフはおそらく自宅でTV観戦をするのかもしれません。ロサンゼルスは自分がという気持ちになってくれればと願っています。東京はコロナ禍で一年延期されたことで出場を逃し、パリは不振でオリンピックどころではなかったので、完全復調したシブコが日の丸を背負って戦う姿も見てみたい。メジャーにはめちゃくちゃ強いシブコがオリンピック向きなのは間違いないのですから。
 最終日のチケットを持っている方は残念でしょう。ただ、初日のショットインイーグルを観られたお客さんは満足でしょう。個人的には自転車で観に行けるニトリレディースに来て欲しかったのですが、全英女子オープンとスケジュールが被るので無理でした。それでも、こうして厳しいスケジュールの中来道してくれたシブコに感謝です。お疲れさまでした。そして、凄いショットインイーグルを見せてくれてありがとう。
 



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オリンピックを考える(6)

2024-08-03 10:01:28 | ツーリング
 団体戦は強いのが日本選手の特徴です。今回はフェンシング女子が初めての銅メダルを獲得しています。個々の選手の力は劣っていても団体ならこうしてメダルにも手が届くのが日本人の素晴らしいところだと思います。且つて陸上の100m×4のリレーで銀メダルを獲得した時も、バトンの渡し方の工夫がメダル獲得のポイントでした。個の力の差をこうした技とそれをものにする努力で世界と戦えることを、今回は女子のフェンシングがまたひとつ証明してくれました。

 純粋にフィジカルがモノをいう陸上競技が始まると、日本選手は苦戦を強いられることになります。且つては我慢強い日本人はマラソンには強かったのですが、マラソンの高速化に伴い日本人はなかなか勝つことができなくなってしまいました。短距離では決勝進出ができれば良しという状況です。室伏選手がハンマー投げで金メダルを獲得したのは2004年のアテネ大会のことでした。今年は北口榛花選手のやり投げに期待が高まっていますが、純粋に個人の身体能力が問われる陸上競技では日本人選手はどうしても苦戦を強いられることになるのです。

 ただ、これが団体競技になると話が変わって来ます。陸上ではリレー以外はほとんど個人種目なのですが、高さが圧倒的と言われているバスケットボールやバレーボールは団体競技なので、日本も何とか世界に対抗できる可能性があるのです。先日、圧倒的なアウェイの中でフランスを追い詰めた男子バスケットボールや身長差3cmのアルゼンチンを圧倒した男子バレーボール、予選リーグを全勝で1位通過した男子サッカー、2位通過した女子サッカー等、スピードとスキルで世界に挑む日本人選手には大いに期待をしていました。

 ただ、男子サッカーはスペインに3-0で負け、男子バスケットボールもブラジル相手に完敗、男子バレーボールもアメリカ相手に3-1で敗れてしまいました。男子バレーボールはセット率でベスト8に入ることが出来ましたが、サッカーとバスケットは終戦となってしまいました。
 バスケットはやはりフランス戦の惜敗が大きかったと思っています。加えて八村選手が故障で戦線離脱したことも大きなマイナス要因でした。NBAの選手は故障の規定が厳しく、止むを得ないのですし、これがアスリートファーストだと思います。反対に日本の柔道は故障明けの選手や古傷の癒えていない選手が何人かいました。力があっても試合中に故障が再発するリスクを取った選出でしたが、全て裏目に出てしまったようです。試合中の怪我は止む終えない不可抗力ですが、古傷の再発は予想できることなので、全く別物と考えています。
 WBCで源田選手が骨折しながら出場し続けていたのは記憶に新しいと思います。源田選手の場合は守りの要で、怪我が小指ということもあり、プレーに大きな影響はないという判断で、WBCで日本は世界一になりましたが、源田選手はシーズンの前半を犠牲にしてしまうことになったのです。このようなことはアメリカでは考えられないことなのです。他の為に個を犠牲にするという考え方がそもそも薄いのです。所属チームのマイナスになるようなことは、各国を代表する選手であっても決して許さないのです。
 この自己犠牲の精神が日本の団体戦の強さの源でもあるのですが、怪我をしている選手を使うのは、いくら本人が望んでも試合に出場させるべきではないと私は考えています。日本人は怪我を押して出場する選手にエールを送る傾向になりますが、アスリートファーストを第一に考えるのなら、怪我はしっかり治すことをファンも認める必要があるのです。
 3-0でスペインに敗れた男子サッカーですが、ワールドカップでスペインに勝っているので、ここも何とかなるかもと思って見ていましたが、育成では世界最高峰にあるスペインの若い世代はやはりレベルが違いました。カンテラ出身のシャビやイニエスタが後に世界を席捲したように、今回のスペインンのU23にはそんな選手が何人かいました。そこに、欧州リーグを制したオーバーエイジの選手が加わったスペインの強さは別格でした。
 試合を観ている限り、日本は東京オリンピックより選手の能力もチーム力も上がっていましたが、この試合に限っては運が無かったということでしょう。前半の細谷のゴールが本当に微妙なオフサイド判定で取り消され、シュートも2度3度とポストに阻まれていました。どれか1本でも入っていたら流れも変わっていたかもしれません。
 日本は予選を無失点全勝で1位通過を決めましたが、準々決勝の相手はエジプトだと思っていたら、スペインが2位通過で来てしまったのも不運だったと思っています。スペインは決勝の相手はアルゼンチンと見ていて、決勝トーナメントはアルゼンチンの居ない山を選んだというメディアもあるようです。

 ワールドカップでスペインとドイツに勝ったといっても、あくまでも予選リーグでの話。決勝トーナメントでスペインに勝つことは容易ではないのです。今大会のアルゼンチンも予選で1度負けていますが、優勝候補筆頭であることには変わりがないのです。それが強豪国の戦い方なのです。今回のメンバーからA代表へ呼ばれる選手もいるはずですから、2年後のワールドカップに期待しましょう。
 



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