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SNS時代のオリンピック

2024-08-08 09:36:10 | ツーリング
 SNS時代のオリンピック。選手に多くの激励が届けられる一方で、無責任な誹謗中傷が飛び交うという悲しい現実もあるようです。先日、イタリアとの激闘の末敗れてしまった男子バレーボールの小野寺太志選手へのSNS上での誹謗中傷が問題になっています。

 確かにフルセットのマッチポイントでのサーブをミスしたことは事実ですが、何故、それが誹謗中傷の対象になるのかが分かりません。第3セットでミスすれば負けるというシーンで厳しいサーブを決め続けたイタリアのジャネッリ選手は素晴らしかった。ただ、彼がサーブミスをしたとしてもイタリア国内から彼に対する非難の声が上がることは無かったはずです。理由は簡単で、イタリア人はバレーボールを良く知っているからです。
 現代バレーボールはサーブ&ブロックが主流で、普通のサーブを安全に入れていては勝てなくなっているのです。特に身長差がある日本には厳しいサーブロ入れ、少しでもレシーブを崩し、セッターにAパスを入れさせないことを目指すのは戦術なのです。

 小野寺選手が安全にサーブを入れても、相手のアタックで簡単に点を取られて終わっていたでしょう。こうした知識が無い人が自分の無知をさらけ出すような誹謗中傷をするのは、ある意味国の恥です。そもそも、結果は伴いませんでしたが、強豪イタリア相手にフルセットの熱戦を見せた選手にはリスペクトこそすれ、非難する事すら憚られます。
 これまで日本がオリンピックに自力で出場すら出来ていなかった理由はセンター線が弱かったからでした。ブラン監督になり、センター線を強化することに成功したことが日本がここまで強くなった理由のひとつなのです。そして、そのセンター線で活躍したのが小野寺選手と山内選手なのです。どうしてそんな選手が誹謗中傷を受けなければならないのでしょう。
 おそらく、小野寺選手をSNS上で誹謗中傷している人はオリンピックでしかバレーボールを観ない、アニメの「ハイキュー」も知らない人なのでしょう。こんな無知蒙昧な意見は無視すればいいという意見もあるでしょう。ただ、全てをオリンピックのために捧げ戦ってきた選手の疲れ切った心には、そんな余裕もないはずです。そもそもイジメられる方にも問題があるという考え方が間違っているように、イジメや誹謗中傷それ自体が悪なのです。
 欧米では悪いプレイをした選手や敗れたチームに対しては厳しいブーイングや非難があることは事実です。これはそのスポーツを愛しチームを愛し選手を愛するからこその非難なのです。この国ではスポーツに対して筋違いの非難や、誹謗中傷が生まれるのはスポーツに対する知識や愛情が無い人が無責任に発信してしまうからなのでしょう。こうした無責任な誹謗中傷をする人は少なからずいるので、大切な選手達を守るためにもプラットフォーム側の適切な対応が求められます。
 




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