CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

シブコ国内初戦はmeijiカップ(1)

2024-08-02 16:19:58 | 渋野日向子
 全米女子オープン2位で復活の兆しを見せ、全米女子プロでも7位と完全復活を思わせた渋野日向子ですが、フランスに渡ったエビアンの頃からグリーン上での苦戦が続いています。その後、アメリカ。カナダと転戦し、今週は北海道で国内ツアー初出場。
 出場が決まってから見に行きたい気持ちが強かったのですが、予定が合わず見送りになりました。コースは札幌の隣の北広島市なので、公共交通機関を使っても片道1時間半ほどなので残念な限りです。実は私には生シブコを観た経験があるのです。2019年のニトリレディースの2日目のことでした。

 この年は全英女子オープンを勝ち、凱旋試合がこの北海道meijiカップでした。疲れもあってか結果は13位タイで終えた大会でした。その後、真夏の軽井沢を経て再び北海道の小樽へやって来たシブコ。初日-は午後スタートで1アンダー。その2日目は午前スタートだったことと、コースが銭函の小樽カントリーだったこともあり、自転車で行くことにしたのです。片道15kmほどなので自転車でも小一時間の距離でした。

 練習場から観客が一杯で、練習すら見られず、スタート時間までクラブハウスの回りをウロウロしていたら、練習を終えパット練習場へ行くシブコと鉢合わせ。ギャラリーは通路が決められていたのですが、距離は1mほどでした。この時からサインは子供だけで、おじさん向けにはシールを配っている状況だったので、おじさんはただ黙って見ているしかありませんでした。写真撮影も禁止されていたので、生シブコの映像は自分の記憶の中にしかありません。
 TVでのゴルフ観戦はありましたが、ゴルフコース自体が初めてで、遠目にティーショットを観、急いでセカンド地点へ移動し、セカンドショットが終わるとすぐグリーン周りへとさらに移動するというタフなスケジュール。数ホール回るとコツが分かってきて、選手を一番真近で観られるのがティーショットエリアとグリーン周りだと分かり、セカンド地点は飛ばし、グリーン周りへ即移動。全力応援も空しく、前半は1バーディ・1ボギーで1アンダーのままでした。9番ホールで目にしたバディーパットが今でも忘れられません。

 ただ、ハーフの観戦で足腰がパンパンになってしまい、帰路のことも考え後半はパスせざるを得ませんでした。帰宅してネットでスコアを確認すると後半は1イーグル・3バーディの4アンダーとスコアを伸ばしているではありませんか。自分の応援が脚を引っ張っていた…とはいえ、全英女王の姿がまぶしかったのは今でも鮮明に覚えています。
 今回の北海道meijカップはフランス・アメリカ・カナダからの連戦で時差や疲れもあるはずで、結果はあまり期待してはいませんでした。TV中継を観ても、ショットにキレが無く、パットも決まらず、苦しい展開になっていました。フェアウェイが狭いコースとはいえ、全米女子オープンの舞台と比べれば何の問題もないはずなのですが、とにかくフェアウェイを捉えられず、ラフからラフへ渡り歩き、短いパットも決め切れず、最終の18番のティーでは5オーバーで予選落ちが頭を過る状況でした。
 個人的には少し身体を休めて欲しいと思っているのですが、サービス精神の強いシブコには何とかなるという気持ちが強いのかもしれませんが、今の状態で観客の前でプレイをするのは、むしろ失礼な気がするなと思っていたら、最終ホールでショットインイーグル…これどこかで見たことあるなあ…本人も半ば諦めかけていたように見えたのならシブコファン失格だなと自らを戒めました。心の奥に諦めない気持ちがないとこんなショットは打てません。17番を終えて5オーバー。予選落ちも脳裏を過る展開でも、観客に対する感謝の気持ちが強いシブコには、タダでは帰れないという気持ちが強いのでしょう。
試合後のインタビューでも疲れよりも感謝の気持ちが強いと語っていたように、このショットをきっかけに明日はアンダーで予選通過も見えてきました。本人も「首の皮一枚残ったので」と口にしていたので、明日は爆発するかもしれませんが、身体と頭が疲れていることは間違いありませんし、最後もパットをしていないので、パターの修正が出来るかどうかがカギになるでしょう。全米女子オープン以降は予選落ちはないですし、フジTV系列でTV中継もあるので、出来れば最終日までシブコのプレイする姿を観ていたい。出来るならはじけるようなシブコスマイルも。
 



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Supersix EVOの山岳賞の意味(4)

2024-08-02 11:34:20 | ツーリング
 今年CANYONは新型AEROAD CFRを発表しています。目立った変更点はないようでしたが、蓋を開けたらエアロ性能が図抜けたバイクに変貌していたのです。TOUR誌では純粋にフレーム単体の空力性能が2W向上したという記事が掲載されています。たった2Wと感じるかもしれませんが、既に空力性能が高止まりしているエアロ系ロードバイクにおいて、フレーム単体で2Wもの改善をしたことは大きな意味を持つことになります。

 単純に観てみるとダウンチューブが約40mm強と薄くなっています。旧型のCFRは43mm強でしたので、3~4mmも薄くなっているのです。第4世代のSupersix EVOもダウンチューブがかなり薄くなっていますが、それでも47mm以上はあるのです。ダウンチューブはパワーを受け止める重要な部位なので、ここを薄くすることはリスクも伴います。おそらくトップチューブ側の剛性を高くしたのでしょうが、そのバランスがどうなのかが気になるところです。

 確かに平地では勝負にならないかもしれないSupersix EVO LAB71ですが、登りでの性能はこちらが上だと個人的には思っています。おそらく軽さと剛性のバランスが良いので、登りでの反応が良いオールラウンドなバイクといえるでしょう。実際に私も旧Supersix EVO(第3世代)と45mmのディープリムを履かせた第4世代のSupersix EVOで同じ距離の登りでパワーとタイムを比較してみましたが、重量が遥かに重いスタンダードモッドにもかかわらず、登りのパワーが少なくタイムを短縮することが出来たのです。

 バイクの重量はリムブレーキモデルの第3世代の方が軽いのですが、重量があるにもかかわらず、少ない力で速く登れる結果になりました。確かに勾配の急な区間で速度が15km/hを切ってしまうとエアロ効果はほとんど得られないのですが、緩斜面で速度域が上がるとエアロ効果が効いてくるようです。脚の無いホビーライダーでこれなら、より軽量なLAB71でプロの一流選手が使えばツール・ド・フランスの山岳賞が取れたという実績は大きいと思っています。

 クリテリウムなどのレースで勝ちを狙うのならCANYON AEROAD CFRなのでしょうが、ヒルクライムや登りの多いレースならSupersix EVOも負けてはいないはずだと思っています。速度が上がれば上がるほどCFRが有利ですが、ホビーライダーの脚力だとむしろ乗り心地の良いSupersix EVOのスタンダードモッドの方が向いていると思います。
 下りではフロント50T、リア11Tではギアが足りず、クランクセットをミッドコンパクト(52/36T)に交換することも考え始めています。過去にCAAD12ではミッドコンパクトの52/36Tに泣かされ、コンパクトに替えているのですが、第4世代のSupersix EVOの機械式105の12速はリアが11-34Tか11-36Tというワイドレシオなので、フロントが52/36Tでもエアロ効果を考えれば使いこなせるかもしれないという感じなのです。
 ここでひとつ訂正しておかなければいけないことが出て来てしまいました。現在EFエデュケーション・イージーポストが使用しているSupersix EVOはLAB71ではなくHi-Modだそうです。当然、カラパスのバイクもHi-Modです。6.8kgという重量規制の関係でプロツアーではより軽量なLAB71を使うメリットが少ないという判断なのかもしれません。初代のSupersix EVOの時もシートポストに鉛を入れて重量調整をしていたという経緯もあるのです。
 



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