約1年ぶりに開かれた党首討論は、立憲民主党の枝野幸男代表(20分)、国民民主党の玉木雄一郎代表(14分)、共産党の志位和夫委員長(5分30秒)、そして野党ならぬ「ゆ党」の日本維新の会(5分30秒)で計45分という短い時間をさらに細分化された時間内での「討論」であったが、予想通りの結果となっていた。
そもそも安倍晋三首相は「討論」を「闘論」と勘違いしているかのような言動が繰り返され、野党側の具体的な提案に対してはまともには回答ぜず、相も変わらず自説を得々と開陳し、時間つぶしをしていた。
党首討論【全】6/19:枝野幸男 玉木雄一郎 志位和夫 片山虎之助
この党首討論の全貌を実際に見ることができない国民にとっては、メディアに頼るしかなく、そのメディアの受け取りかたが、そのまま報道記事の「タイトル」となってしまう。
とりわけ朝日新聞の朝刊の記事に対しては、多くの批判や疑問の声がネット上で溢れていた。
「首相、野党対案に『馬鹿げてる』 老後資金、かみ合わず」
【朝日新聞DIGITALより】
この記事なんでこんなに政府公式見解を無批判に前提しとるの…首相は正面から答えずとか反論する相手を間違えてて覚束ない様子だったとか事実に基づく報道をするのが新聞の役割やで… / “首相、野党対案に「馬鹿げてる」 老後資金、かみ合わず:朝日新聞デジタル” https://t.co/7s72YIT5p6
— elcondor (@elcondor) 2019年6月19日
かみ合わないというか、野党の具体案に対する対案が安倍にないという、完敗。
— ペトルーシュカ (@misererenobis2) 2019年6月19日
首相、野党対案に「馬鹿げてる」 老後資金、かみ合わず:朝日新聞デジタル https://t.co/KhDG8IpoDg
質問にまともに答えようとしないさまを指して「かみ合わず」という表現は適切なのだろうか。 QT 首相、野党対案に「馬鹿げてる」 老後資金、かみ合わず:朝日新聞デジタル https://t.co/PsrWCvyGGS
— Sato Masaki (@fairchild376) 2019年6月19日
「かみ合わない」というのは本当に不正確だ。訊いていることに答えない点を何故一切報道しないのか。前の質問者の批判を延々とするとか本当にふざけんな。>首相、野党対案に「馬鹿げてる」 老後資金、かみ合わず:朝日新聞デジタル https://t.co/G0pkmOZz8O
— Natch( せめて、嘘を吐かない人を首相に ) (@UwarabaTawaba) 2019年6月19日
「野党『正面から答えていない』 首相、自説優先の長広舌」
①質問に率直に答える、②質問されないことに答えないは、答弁者の責任です。これらが徹底されれば「すれ違い」は起きません。《双方が間近に控えた参院選を意識したためか、すれ違いが目立ち、「消化不良」感は否めない》という、紋切型の記事に「消化不良」感が否めません。 https://t.co/yjlcXCBFhV
— 田中 信一郎 (@TanakaShinsyu) 2019年6月19日
「すれ違い」なんかじゃない。
— クリエネ(東京五輪招致疑惑追及しろ) (@morecleanenergy) 2019年6月19日
質問に答えず、自分の主張だけ繰り返す。
これを強権政治を行う独裁者がやったら国会が崩壊する。
「すれ違い」じゃなく、安倍や閣僚のごまかしだと指摘したのが「ご飯論法」なのだが、これを書いた記者は世間の何を見ているのだ????https://t.co/obiC1MVrHU
「(議論のすれ違いの)原因の一つに野党の多党化がある」って、なに明後日の方向にボール蹴ってるんだ?一番の原因は質問に答えず、逃げまくり隠しまくる安倍首相や閣僚連中だろ。アホらし。
— Hideyuki Hirakawa (@hirakawah) 2019年6月19日
野党「正面から答えていない」首相、自説優先の長広舌:朝日新聞デジタル https://t.co/riobzdRaIT
日ごろから、「文句があるなら対案を出せ」という「口撃」に対して、少なくとも3人の野党党首たちは、それぞれ独自の対案を用意していたが、所詮、与えられた短い時間では国民に向かって「我々もこのような案を持っています」というパフォーマンスの場と化してしまうのは当然である。
したがって、安倍晋三首相がおなじみの「民主党政権と比較した数字のいいとこ取り」を繰り返すことも想定内であった。
終日、拘束状態で野党からの質問に答えなければならない予算委員会では、官僚が作成した答弁書の棒読みや「自説優先の長広舌」に対しては再度厳しい質問が浴びせられ、最後にはボロを出してしまうという政府側の「リスク管理」から、3か月間も予算委員会を開かず逃げ回っていた理由が透けて見える。
結果的には選挙前の宣伝行動になってしまったのだが、こんな茶番を国会内で繰り広げるよりは、街頭に出て直接国民に語りかける方がはるかに有権者の気持ちを掴むということを実践しているのが山本太郎だろう。
みんな同じ船に乗ってるんですよ、
— Lady in Satin (@fj_333) 2019年6月19日
一部の人達だけが勝ち続けるという世界、受け入れますか??
有権者の3割の支持で自民党は政権握ってるんですよ、
だったら、投票に行ってない4割の人がつながるだけで、
消費税だって止められるんですよ、
マレーシアできて、日本にできない理由はなに?? pic.twitter.com/sg5mg9zCWG
こんな男を支持はしないが褒めている人もいる。
山本太郎は本当によく勉強してる。それは街頭演説での一般市民からの質疑応答に対する圧倒的な強さに出てる。
— 宇佐美典也 (@usaminoriya) 2019年6月18日
多分血の滲むよな努力してる。俺は山本太郎を決して支持しないけど、これは褒めざるを得ない。
彼の理論で唯一の穴は「銀行」というミクロの金融の経営を全く考えていないとこ。 https://t.co/xCXv12wImP
昨日の「『観光のアベ』政権を倒すには」で最後につぶやいたが、やはり、「若い世代が共感できるような年金政策を前面に押し出すことで野党共闘の目玉」にすることを真剣に検討してもらいたいものである、とオジサンは思う。
最後に、「やはり嘘つき晋三」の実態を明らかにしておく。
「私はめったに激怒しない人間だ!」
— Dr.ナイフ (@knife9000) 2019年6月19日
安倍総理が党首討論でこう断言したので、過去の国会を調べてみました。
嘘ですね、嘘。
いつも激怒してます。
2分弱の動画なんで確認してください。 pic.twitter.com/JjiglCHd3B