重慶でラン&山登り

マラソンと山登りが趣味。
重慶の街を走って見つけた面白いことを記録します。

香格里拉100 その3

2017-05-30 10:51:09 | 香格里拉 梅里100
参加賞に朝食券もついていて、翌日の朝6時からスタート地点のホテルで朝食を食べます。

レースのリーフレットにも記載されていなかったので、このレースはドロップバッグができないと思っていましたが、SP3地点(2回通る)とゴール地点に荷物を預けることができたようでした。

できないと思っていたので準備してこなかったのですが、これがのちに凶と出ます。
朝食後は昨日は到着した時は真っ暗で何も見えなかった景色を堪能します。

朝焼けの山々

頂上は見えませんが梅里雪山。あそこの近くまで行って帰ってきます。

装備チェックが終り、朝7時、いよいよスタートです。
スタートの方向がスタート1分前に代わり選手が大移動するバタバタの中、写真も撮れずにそのままスタート。

青い空の下、最初はロードを走ります。といってもここは高度3500m。まだ到着してから数時間しかたっていない為、高度順応も全くできていません。すぐ息が上がります。登りと平地は歩き、下りはジョグといった感じで景色を楽しみながら体を慣らしていくことにします。

景色は最高。眼下に街が見えますが、あそこまで下っていきます。

しばらくするとトレイルに入ります。

コースマーカーがタルチョに混ざってわかりにくい・・・

するとトラブルが・・・

何と靴の側面が破れてしまいました。まだ10km位の場所。破れていると足のグリップが全く効かず、走る事が出来ません。先日の雨の武隆で相当靴にダメージが蓄積していたようです。

取り急ぎテーピングで応急処置をしますが、少し走るとすぐに破れてしまいます。しかしドロップバッグを置かなかったため、靴の交換ができません。この先どうなるのか不安がよぎりますが、これもまたレース。ゆっくり進めとの神のお告げでしょうか?

そんな状況ですが何とか1500mを下り標高2000mの最低地点が見えてきます。

雪解け水と土が混ざったこの川はメコン川の源流とのこと。
この橋を渡るとSP1

ここまで18km位を約3時間弱。序盤の下りなので時間を稼ぎたかったのですが、靴のトラブルもあり結構時間がかかりました。

エイドにはチベット特有のバター茶もありました。本大会のエイドでは水分補給はできますが食べ物はフルーツが中心で、一部のエイドでは麺やおかゆもありましたが、全体的には質素な感じ。最近はカップラーメンや食事もあるレースが多かったので、エイドを結構あてにしていて自分でジェルとかの補給食をあまり持っていませんでした。最後までもつでしょうか?心配事がまた1つ増えました。

エイドを出て今度は登りです。少しのぼって振り返ると

メコン川源流と荘厳な山々です。天気は最高。登るとすぐ息切れするため、ゆっくりと1000m以上登っていきます。ペースも遅いため破れた靴は何とか大丈夫。
この途中でFさんに追いつきますが、調子がすぐれないようです。聞くと足をひねったとの事で、相当辛そうですが、トルデジアンを完走したこともある猛者なので、きっと後半立ち直られると信じ、お互いの健闘を祈り先に進ませてもらいます。

そしてSP2の八一茶館に到着。ここで靴を治すためテーピングがないか尋ねますが、ないとのこと。(´・ω・`)ショボーンとして諦めます。

ここは梅里雪山登山への登山口的なところ。

荷物を持ってくれる馬もいたりします。登山者もたくさんいました。

ここで分岐です。

100kmの部は左の15kmの下るコース、その他の部は右の5kmの登るコースです。右のコース行きたい衝動を抑え、15kmの道のりへ進みます。

林の間をコースマークだけを頼りに進みます。獣道のようなところも多く、簡単にロストしてしまいそうなので注意して進みます。

わかりにくいですが、大きなとげのある草。かなり刺さり、擦り傷が絶えません。

途中は草原のような場所も多く、のどかな風景が続きます。
次のSPまで15kmと書いてあり途中の8km位でチェックポイントの予定だったのですが、どうやらコース変更があったようで、4km位であっさりとチェックポイントを通過します。

しばらく進むとまた街が見えてきました。ここは下雨崩村で後ろに見えるのが梅里雪山。その麓の神瀑というところまでこの後行く予定となっています。
そしてしばらく進むとSP3の上雨崩村に到着。結局SP2からは11km位でした。
関門が11時間に設定されていたため、急がないといけないと思っていましたがコース短縮もあり8時間30分位で到着。関門間に合わないかもと思っていましたが、結果は想定より早く到着。そしてここには医療所があり、ドクターにテーピングがないかを聞くと、別室に連れていかれました。

するとテーピングではなく包帯をぐるぐる巻きにされます。そして最後にテーピングで包帯がずれないように固定します。本当かどうかしりませんが、これのほうが強度があるそうです。そして余った包帯とテーピングを渡され、何かあれば自分で巻けよと親指立てて力強く応援してくれました。
またこのエイドでは鳥のスープや面もおいてあり、少しお腹を満たすことができました。

ちなみにこの上雨崩村と少し下った先の下雨崩村はバックパッカーの聖地と呼ばれている場所で、山小屋のような山荘がいくつもあり、ここを拠点に景勝地へのハイキングやトレッキングを楽しみます。そんな場所でトレランのレースに参加できるなんて本当に最高です。

ここからこのレースの最高地点の冰湖3886mをめざします。

つづく

最新の画像もっと見る

コメントを投稿