トレイルに入ってしばらく経ち、Y君とは再び別行動となりました。そしてついに日が暮れ、ナイトランが始まります。
はるか先にもポツポツとヘッドライトが見え始め、あそこまでいくのかぁと想像しながら楽しい時間をすごします。この時間になってもまだジョグ程度で走ることができ、数年前と比べると成長したなぁと思いながら距離を伸ばしていきます。しばらくするとトレイルが終わり、水路沿いの道に出ます。昨年12月のLT70では水路沿いの道が長く、最後はリタイアしたことが思い出されます。でも今は平らな走りやすい道。むしろありがたい位です。しばらく水路を進むとまた突き当たりですが、マーキングがまたありません。左は私有地と書いてあるようだったので、右に進みます。するとしばらくするとマーキングを発見し、ほっと一安心します。今度は抜かれていないことを祈りながらWechatでY君には分岐の連絡をしておきました。
その先は再びトレイル。シングルトラックが続き足元に注意をしながらのランが続きます。運営配布の高低図では結構登りがあるはずなのですが、中々登りません。コースがあっているか不安になりますが、マーキングもところどころにあるし、ランナーもいます。CP5から無人のCP6まで約4km。そこからCP7までは約11kmで合計15kmのはずです。自分のGPS時計では既に15kmを過ぎていますが、CP7があるはずの標高まで全然足りていません。もしかしたらCPに気がつかず、スルーしてしまったのではないかと不安になります。そこで他のランナーに聞きましたが、CPはまだ過ぎていないとの事。すでに20km以上来ましたが流石にこれはおかしいと思い始めます。携帯の地図アプリで現在地を確認しようとしますが、電波が悪く良くわかりません。でもコースマーキング通りに来ているのでこれは大会運営が距離の計測を大幅に間違えているかもしくはCPを移動させたかのどちらかだと考え始めます。「自分は悪くない。悪いのは運営だ。香港といえどもやはりやっぱり草レースだ」と勝手に悪いイメージを先行させる良くないモードに突入します。そしてついには水もなくなります。秘蔵のレッドブルを補給し、進んでいきます。そしてついにCP7に到着します。
表示は66kmですが、自分のGPS時計では72km。+6kmの誤差です。すっかり疲れてしまいました。Y君からもCPに到着しないとのメッセージが届いていましたので、遥か先であること連絡をします。
さて、この+6km、重慶に戻った後で腕時計のGPSのログを確認しわかったのですが、無人のCP6の後、コースマーキングに従い車道から左のトレイルに入っていったのですが、これは100マイルのコースだったようで、正しくはトレイルではなく車道を直進だったようです。
そんなことも露しらず、運営がいい加減だと決め付け(ある意味これはあっていたのですが)、この先本当に距離があっているのか不安なままレースを続けます。
ここから先は香港最高の山である大帽山越えが待っています。去年のビブラムHK100で登ったことがあるため(今回は逆方向からですが)、唯一イメージができるコースです。
だらだらと車道を登っていき、頂上付近で。
香港の夜景のプレゼント。昨日だったら雨で見れなかったでしょうね。ツイてます。
そして最大の難関を越えてついにCP8に到着。
尚、各CPでレースナンバーをチェックされるのですが、これがWEB上のランナーズアップデートみたいなものに反映されるのですが、確認してみるとこの時点で30位前後にいるようです。
これは更に上を目指せるのではないかと欲が出てきます。休憩もそこそこに先に進みます。
暗い為写真はほとんどないですが、大きな山を二つ越えて街に降りてきて線路を超えてCP9に到着。
87km地点。後はたった16kmです。まだ調子も悪くなく完走が見えてきました。
まずは4km先の無人と思われるCP10に向かいます。やまを一つ越えてCPがありそうな広場に出てきました。BBQをやっている人たちがいて少し賑やかです。がCPが見当たりません。目を凝らしてヘッドライトを左右に振り探しますが見つかりません。しばらくすると左に曲がりトレイルに入るが見えてきました。わかりずらいですがコースマークはこちらについています。すると左ではなく真っすぐ進んでいくランナーを発見します。慌てて「道間違えている、こっちだ」と片言英語で伝え、一人コースロストから救うことができました。しばらく進んでいってもCP10がありません。CP9からは7km程進んでいます。途中で追い抜いたランナーにCPがあったか聞いてみると、注意深く探したがなかったとのこと。そもそもCP設置してないんじゃないのとの話となり、先に進むことにします。コースのマーキングに従い快調に飛ばしていきます。途中で子犬を見かけます。これが将来野犬になるのかなぁとか思いながらしばらく行くと、結構大きな犬がトレイルを歩いています。こちらに気づくと逃げていきましたが、噂に聞いていた野犬に会い、少々ビビりました。
一山越えて小さな集落に出ます。ここでもコースマークに従いながら進んでいき、再びトレイルに入ります。そしてかれこれ1時間くらい走ったころでしょうか?前方からランナーが逆走してきました。話を聞くと「100kmの選手か?道を間違えているぞ」とのこと。よくよくみたら日本人の方で日本語で会話をします。どうやらこのコース100マイルのコースを走っているようです。この先にエイドステーションがあったが100マイル専用のエイドとのことで、100kmは違うとのこと。そこは無人だが100マイルの選手2名が寝て休憩しており、判明したとのこと。またCPにおいてあるボードにも100kmの表示はないため、間違いなくコースを間違えているとのこと。結局その方と一緒に分岐と思われる道まで戻ることにしました。
道中その方にCP10について確認したところ、実はBBQ会場の近くにあることが判明。但し3人くらいしかサインしていなかったよ。あれは絶対にわからないという情報をゲットします。
無人CPは存在していました。しかし自分は記名していません。このままでは最後走り切ったとしてもリタイア扱いにされてしまうかもしれません。
戻っていると更に2名のランナーと遭遇します。日本人と欧米人のペアでした。同じようにミスコースをしてきている選手のようです。事情を説明し、4名でコースを戻ります。どこまで行っても分岐が現れません。携帯電話で現在地を確認しますが、電波が弱くなかなかつながりません。
そして先ほどの集落まで戻ってきてようやく携帯の電波が良好になり、Y君に電話をします。
するとY君はすでにCP11とのこと。最終CPです。またもや抜かれてしまいました。
ここでY君にルートについて確認します。するとBBQをしている広場から左にまがるトレイルではなく真っすぐ進む道を行ったとのこと。
一緒に道を戻っている方が持っていた地図を見ると、真っすぐ行くのが正解のよう。どうやら本当に100マイルのコースを走ってきていたようです。自分で地図を確認しないのがいけないのですが、これほど大量にミスコースをする選手がでると、大会自体いかがなものかと思います。
ここからBBQの広場に戻るためには更に一山戻らないといけません。愕然とします。コースを間違えなければすでにゴールしている位走っています。ショックを隠し切れませんが、この大会、制限時間だけはたっぷりとあります。心は折れまくっていますが、足は動きます。行けるところまで行こうと足を踏み出します。
しかしここで、一緒に戻ってきた欧米人がリタイアするとのこと。水が無くなったことともう一山戻るのが応えたようです。
日本人3人で元来た道を戻ろうとしますが、トレイルの入り口にある地図を眺めているとどうやら巻き道があるようです。山を登らずに元の通りに戻れそうな雰囲気です。
そこで巻き道を戻ることに決定。
畑の中を歩いていきます。すっかり夜明けを迎えています。
山を登らず戻れるのは何ともうれしかった。
野犬も遠くから応援してくれています。
そして何とか元来た道に戻ることができました。
自分は折角戻ってきたので無人CPまで戻り、記帳することに。一緒に戻ってきた2人とはここでお別れし更に500m位戻ります。
そしてついに到着したCP10.
も、100kmの参加者用のB9の表示がありません・・・。
この小屋の中にあります。明かりや反射材もないので、夜に発見できなかった理由がわかりました。
記入しているひともまばらです。CP9はCP8から4km地点にあるのですが、結局約15km近く走ってようやく到着。わざわざ戻ってきたのですががっかりです。
そこから今度は左のトレイルに入らずにまっすぐ進みます。
菜の花畑を越え
なんかクレームみたいなものが書かれている道を超えついにCP11に到着。
本当に遠かった。
カップヌードルで一休み。
人がいるところのエイドは充実しています。
重い腰を上げ最後の7kmへ進みます。走る気力はのこっておらず、トボトボと歩きます。
足は残っているはずですが、心が全く残っていないと走れないんですね。本当に気力のスポーツだと改めて思いました。
最後の登りの頂上の電波塔が見えてきます。
本当のラスボスです。稜線は風も強く涼しくて気持ちいいのですが、心は全く晴れません。
思えば30位ぐらいでもう少し順位を上げれると思い、少し無理をしながら地図を確認しないでコースマークだけを信じて(普通は信じていいのですが)行った結果が大幅なミスコース。運営に対しての不満が徐々に自分への不満へと変わって行きます。少なくとも地図は事前に配布されており、GPXファイルもダウンロードできるようになっており、それを活用しミスコースしなかった選手がいる中、ミスコースをしたことは言い訳にはなりません。自分の実力不足です。山に入るということはそういうことだったというのを改めて思い返しながらトボトボと歩みを進めます。
そしてついに電波塔へ到着。
振り返ると今まで歩んできた道のりが・・・。遠かったです。
そしてその後はウィルソントレイルのくだり基調の階段の道が続き、
ついに下界に降りてきました。
車道を進んでいきしばらく進むとゴールが見えてきました。
先にゴールしていたY君と100マイルを完走していた会社の先輩が待ちくたびれて待っていてくれました。
最後はダッシュせよ!とのことなので走ると、先ほど一緒にロストした道を戻ってきた選手がいました。折角なので一緒に・・・・
ゴーーーール!!
目標の26時間を超えてしまいましたが何とかゴール。
103kmのコースを自分のGPS時計で122km走ってしまいました。
今回はミスコース、ロストコースをした人が続出、特に海外から参加した選手からは大クレームでFacebookのページは大炎上していました。
自分も運営には不満はありましたが、トレランは本来自分自身で完結ができなければいけないもの。自分の準備と経験不足を反省し、同じようなミスを今後は起こさないようにしたいと思います。
経験値をアップすることができたし、人より少し多く走ることができたし、何やかんやあったけど、1年前のビブラムHK100よりは実力がアップした自分がいたことの喜びと、得ることも多かったレースでした。
そうはいってもボランティアや運営も準備だけではなく50km100km100マイルの3つのレースを運営することはとても大変だったと思いますし、レースを開催してもらえただけでも感謝です。来年はあるかどうかわかりませんが、是非改善をして継続してもらえればと思います。
ひどい運営ではありましたが、香港のトレイルは整備されているので深センのレースと比べれば走りやすくて快適です。またエイドに食べ物が豊富にあり、自分の食料は準備しなくても良いくらいで、これも深センより数倍良かったです。
来年出るかどうかと聞かれたら迷うところですが、世界の有名レースのエントリーが難しくなっている昨今、このようなレースでなければ参加できなくなるかもですね。でも、この大会もそのうちエントリーできなくなるかも・・・悩ましいですね。
その後、香港空港にてとんかつを食しエネルギー回復。
重慶へと戻ったのでした。
おわり。
はるか先にもポツポツとヘッドライトが見え始め、あそこまでいくのかぁと想像しながら楽しい時間をすごします。この時間になってもまだジョグ程度で走ることができ、数年前と比べると成長したなぁと思いながら距離を伸ばしていきます。しばらくするとトレイルが終わり、水路沿いの道に出ます。昨年12月のLT70では水路沿いの道が長く、最後はリタイアしたことが思い出されます。でも今は平らな走りやすい道。むしろありがたい位です。しばらく水路を進むとまた突き当たりですが、マーキングがまたありません。左は私有地と書いてあるようだったので、右に進みます。するとしばらくするとマーキングを発見し、ほっと一安心します。今度は抜かれていないことを祈りながらWechatでY君には分岐の連絡をしておきました。
その先は再びトレイル。シングルトラックが続き足元に注意をしながらのランが続きます。運営配布の高低図では結構登りがあるはずなのですが、中々登りません。コースがあっているか不安になりますが、マーキングもところどころにあるし、ランナーもいます。CP5から無人のCP6まで約4km。そこからCP7までは約11kmで合計15kmのはずです。自分のGPS時計では既に15kmを過ぎていますが、CP7があるはずの標高まで全然足りていません。もしかしたらCPに気がつかず、スルーしてしまったのではないかと不安になります。そこで他のランナーに聞きましたが、CPはまだ過ぎていないとの事。すでに20km以上来ましたが流石にこれはおかしいと思い始めます。携帯の地図アプリで現在地を確認しようとしますが、電波が悪く良くわかりません。でもコースマーキング通りに来ているのでこれは大会運営が距離の計測を大幅に間違えているかもしくはCPを移動させたかのどちらかだと考え始めます。「自分は悪くない。悪いのは運営だ。香港といえどもやはりやっぱり草レースだ」と勝手に悪いイメージを先行させる良くないモードに突入します。そしてついには水もなくなります。秘蔵のレッドブルを補給し、進んでいきます。そしてついにCP7に到着します。
表示は66kmですが、自分のGPS時計では72km。+6kmの誤差です。すっかり疲れてしまいました。Y君からもCPに到着しないとのメッセージが届いていましたので、遥か先であること連絡をします。
さて、この+6km、重慶に戻った後で腕時計のGPSのログを確認しわかったのですが、無人のCP6の後、コースマーキングに従い車道から左のトレイルに入っていったのですが、これは100マイルのコースだったようで、正しくはトレイルではなく車道を直進だったようです。
そんなことも露しらず、運営がいい加減だと決め付け(ある意味これはあっていたのですが)、この先本当に距離があっているのか不安なままレースを続けます。
ここから先は香港最高の山である大帽山越えが待っています。去年のビブラムHK100で登ったことがあるため(今回は逆方向からですが)、唯一イメージができるコースです。
だらだらと車道を登っていき、頂上付近で。
香港の夜景のプレゼント。昨日だったら雨で見れなかったでしょうね。ツイてます。
そして最大の難関を越えてついにCP8に到着。
尚、各CPでレースナンバーをチェックされるのですが、これがWEB上のランナーズアップデートみたいなものに反映されるのですが、確認してみるとこの時点で30位前後にいるようです。
これは更に上を目指せるのではないかと欲が出てきます。休憩もそこそこに先に進みます。
暗い為写真はほとんどないですが、大きな山を二つ越えて街に降りてきて線路を超えてCP9に到着。
87km地点。後はたった16kmです。まだ調子も悪くなく完走が見えてきました。
まずは4km先の無人と思われるCP10に向かいます。やまを一つ越えてCPがありそうな広場に出てきました。BBQをやっている人たちがいて少し賑やかです。がCPが見当たりません。目を凝らしてヘッドライトを左右に振り探しますが見つかりません。しばらくすると左に曲がりトレイルに入るが見えてきました。わかりずらいですがコースマークはこちらについています。すると左ではなく真っすぐ進んでいくランナーを発見します。慌てて「道間違えている、こっちだ」と片言英語で伝え、一人コースロストから救うことができました。しばらく進んでいってもCP10がありません。CP9からは7km程進んでいます。途中で追い抜いたランナーにCPがあったか聞いてみると、注意深く探したがなかったとのこと。そもそもCP設置してないんじゃないのとの話となり、先に進むことにします。コースのマーキングに従い快調に飛ばしていきます。途中で子犬を見かけます。これが将来野犬になるのかなぁとか思いながらしばらく行くと、結構大きな犬がトレイルを歩いています。こちらに気づくと逃げていきましたが、噂に聞いていた野犬に会い、少々ビビりました。
一山越えて小さな集落に出ます。ここでもコースマークに従いながら進んでいき、再びトレイルに入ります。そしてかれこれ1時間くらい走ったころでしょうか?前方からランナーが逆走してきました。話を聞くと「100kmの選手か?道を間違えているぞ」とのこと。よくよくみたら日本人の方で日本語で会話をします。どうやらこのコース100マイルのコースを走っているようです。この先にエイドステーションがあったが100マイル専用のエイドとのことで、100kmは違うとのこと。そこは無人だが100マイルの選手2名が寝て休憩しており、判明したとのこと。またCPにおいてあるボードにも100kmの表示はないため、間違いなくコースを間違えているとのこと。結局その方と一緒に分岐と思われる道まで戻ることにしました。
道中その方にCP10について確認したところ、実はBBQ会場の近くにあることが判明。但し3人くらいしかサインしていなかったよ。あれは絶対にわからないという情報をゲットします。
無人CPは存在していました。しかし自分は記名していません。このままでは最後走り切ったとしてもリタイア扱いにされてしまうかもしれません。
戻っていると更に2名のランナーと遭遇します。日本人と欧米人のペアでした。同じようにミスコースをしてきている選手のようです。事情を説明し、4名でコースを戻ります。どこまで行っても分岐が現れません。携帯電話で現在地を確認しますが、電波が弱くなかなかつながりません。
そして先ほどの集落まで戻ってきてようやく携帯の電波が良好になり、Y君に電話をします。
するとY君はすでにCP11とのこと。最終CPです。またもや抜かれてしまいました。
ここでY君にルートについて確認します。するとBBQをしている広場から左にまがるトレイルではなく真っすぐ進む道を行ったとのこと。
一緒に道を戻っている方が持っていた地図を見ると、真っすぐ行くのが正解のよう。どうやら本当に100マイルのコースを走ってきていたようです。自分で地図を確認しないのがいけないのですが、これほど大量にミスコースをする選手がでると、大会自体いかがなものかと思います。
ここからBBQの広場に戻るためには更に一山戻らないといけません。愕然とします。コースを間違えなければすでにゴールしている位走っています。ショックを隠し切れませんが、この大会、制限時間だけはたっぷりとあります。心は折れまくっていますが、足は動きます。行けるところまで行こうと足を踏み出します。
しかしここで、一緒に戻ってきた欧米人がリタイアするとのこと。水が無くなったことともう一山戻るのが応えたようです。
日本人3人で元来た道を戻ろうとしますが、トレイルの入り口にある地図を眺めているとどうやら巻き道があるようです。山を登らずに元の通りに戻れそうな雰囲気です。
そこで巻き道を戻ることに決定。
畑の中を歩いていきます。すっかり夜明けを迎えています。
山を登らず戻れるのは何ともうれしかった。
野犬も遠くから応援してくれています。
そして何とか元来た道に戻ることができました。
自分は折角戻ってきたので無人CPまで戻り、記帳することに。一緒に戻ってきた2人とはここでお別れし更に500m位戻ります。
そしてついに到着したCP10.
も、100kmの参加者用のB9の表示がありません・・・。
この小屋の中にあります。明かりや反射材もないので、夜に発見できなかった理由がわかりました。
記入しているひともまばらです。CP9はCP8から4km地点にあるのですが、結局約15km近く走ってようやく到着。わざわざ戻ってきたのですががっかりです。
そこから今度は左のトレイルに入らずにまっすぐ進みます。
菜の花畑を越え
なんかクレームみたいなものが書かれている道を超えついにCP11に到着。
本当に遠かった。
カップヌードルで一休み。
人がいるところのエイドは充実しています。
重い腰を上げ最後の7kmへ進みます。走る気力はのこっておらず、トボトボと歩きます。
足は残っているはずですが、心が全く残っていないと走れないんですね。本当に気力のスポーツだと改めて思いました。
最後の登りの頂上の電波塔が見えてきます。
本当のラスボスです。稜線は風も強く涼しくて気持ちいいのですが、心は全く晴れません。
思えば30位ぐらいでもう少し順位を上げれると思い、少し無理をしながら地図を確認しないでコースマークだけを信じて(普通は信じていいのですが)行った結果が大幅なミスコース。運営に対しての不満が徐々に自分への不満へと変わって行きます。少なくとも地図は事前に配布されており、GPXファイルもダウンロードできるようになっており、それを活用しミスコースしなかった選手がいる中、ミスコースをしたことは言い訳にはなりません。自分の実力不足です。山に入るということはそういうことだったというのを改めて思い返しながらトボトボと歩みを進めます。
そしてついに電波塔へ到着。
振り返ると今まで歩んできた道のりが・・・。遠かったです。
そしてその後はウィルソントレイルのくだり基調の階段の道が続き、
ついに下界に降りてきました。
車道を進んでいきしばらく進むとゴールが見えてきました。
先にゴールしていたY君と100マイルを完走していた会社の先輩が待ちくたびれて待っていてくれました。
最後はダッシュせよ!とのことなので走ると、先ほど一緒にロストした道を戻ってきた選手がいました。折角なので一緒に・・・・
ゴーーーール!!
目標の26時間を超えてしまいましたが何とかゴール。
103kmのコースを自分のGPS時計で122km走ってしまいました。
今回はミスコース、ロストコースをした人が続出、特に海外から参加した選手からは大クレームでFacebookのページは大炎上していました。
自分も運営には不満はありましたが、トレランは本来自分自身で完結ができなければいけないもの。自分の準備と経験不足を反省し、同じようなミスを今後は起こさないようにしたいと思います。
経験値をアップすることができたし、人より少し多く走ることができたし、何やかんやあったけど、1年前のビブラムHK100よりは実力がアップした自分がいたことの喜びと、得ることも多かったレースでした。
そうはいってもボランティアや運営も準備だけではなく50km100km100マイルの3つのレースを運営することはとても大変だったと思いますし、レースを開催してもらえただけでも感謝です。来年はあるかどうかわかりませんが、是非改善をして継続してもらえればと思います。
ひどい運営ではありましたが、香港のトレイルは整備されているので深センのレースと比べれば走りやすくて快適です。またエイドに食べ物が豊富にあり、自分の食料は準備しなくても良いくらいで、これも深センより数倍良かったです。
来年出るかどうかと聞かれたら迷うところですが、世界の有名レースのエントリーが難しくなっている昨今、このようなレースでなければ参加できなくなるかもですね。でも、この大会もそのうちエントリーできなくなるかも・・・悩ましいですね。
その後、香港空港にてとんかつを食しエネルギー回復。
重慶へと戻ったのでした。
おわり。
それにしても皆さん良くゴール出来ましたね!
僕は多分雑すぎるレースで、完走出来なかったと思います!
やはり中国でメンタル鍛えてますね~
また何処かでお会いしましょう!
お疲れ様でした。
Atsushiさんは今回はやむなく途中で棄権されましたが、かなり早かったですよね。是非100km走ってほしかった。また別のレースでお会いできるといいですね。
この記事のおかげです。
僕のブログに一部抜粋してアップさせてもらってもよろしいですか?
Atsushiさんのブログへの一部抜粋アップOKですよ。
また、レースでお会いしましょう。