荻原さん著作「南洋群島の郵便史」が出版された。存在は知っていても写真を見たこともなかった東宮ご婚儀3銭のガロア宛カバーを始め、珍しいカバー等がカラーで掲載された豪華な本であり、郵便以外の解説も詳しい。見て楽しむという方針で編集されたためか、アルバムリーフは全く出てこないが、個人的には、できればこの本の背後にあるはずの膨大なカバー群も可能な限りアルバムリーフ形式で紹介してもらいたかった気もする。この本の唯一の難点は、アート紙に印刷されているため、ずっしりと重たく、寝転んで読めないことだろうか?この分野に興味のある方には必読の本である。
クラークの「日露戦争と歴史」の本が手に入ったので、ざっと見たが、日本関係はともかく、ロシアの郵便は重量感がなく、期待したほどの内容ではなかった。解説(英文)については、イギリスの雑誌でわかりずらいと評されていたが、同感で、和訳を担当された方はいろいろと大変だったのでは。アルバムリーフの書き込み等も間違いが散見されるし、全体的にリーフ、解説とも再構成した方が良いように思われた
1923年秋の日本への旅行者が、差し出した葉書2通。最初は、$0.99スタートでしたが、いつのまにか消え、全く別のカテゴリーのところに$500の即売で出品され、日本の方がすぐに購入。関東大震災により横浜局が焼失してしまい、横浜局の郵便取扱が再開されても、暫くの間は、手紙に貼られた切手を手書きで抹消する取り扱いを行っていた。したがって、この2通の葉書は、横浜差出の手書き〒消しの可能性が高いが、葉書の文面を読んでもどこで差し出したか不明であるし、絵葉書自体は、岡山とかそのあたりの地方の図柄。そのまま、オークションを続けていた方が安かったかもしれない。
樺太の真岡局ローラー印のカバーで有名な学者宛だが、スタート値18万円が高すぎるのか再出品となったが入札なし。ジャパン・スタンプ・オークションで、第1次昭和20銭の泊居局消しのローラー印単片が45,000円だったので、それを考えると安い?高い?